はじめに 百姓の感覚と考え方を伝えたい
1 私の青年時代の目覚めを語りたい
1話 「減農薬」という言葉はなぜ生まれ、なぜ広がったのだろうか?
COLUMN 「虫見板」の発明と驚き
2話 なぜ「減農薬」は百姓からは歓迎されたのに、農水省からは嫌がられたのか?
3話 「害虫」のほとんどは「害」にならない?
4話 なぜ「ただの虫」が一番多いのか?
5話 農薬のほんとうの怖さとは何だと思う?
6話 語り方 「農」と「農業」はどう違うのか
2 百姓仕事って、楽しいの?
1話 なぜ「草とり」が一番楽しいのか?
2話 百姓が生きものと話をしてしまうのはどうしてか?
3話 「草にことづて」する感覚はどこにいったのか?
4話 百姓仕事の主役は百姓ではないのか?
COLUMN 「稲の声」を聞く百姓と、聞こえる百姓の違い
5話 我まで忘れて仕事する意味は、どこにあるのか?
6話 天地自然と一体になることは可能か?
3 百姓は、生きものをよく殺すけど?
1話 百姓はこれほど生きものを殺しても、なぜ悩まないのか?
2話 「殺すために育てる」ことは、人間をどう変えたのか?
3話 お玉杓子がいなくなると、なぜ百姓は「さびしい」と感じるのか?
4話 「また会える」と、どうして確信できるのか?
COLUMN 作物は女神の「死体」から生まれた
5話 生まれてくる時はすぐに気づくのに、死んでいく時を知らないのはなぜ?
6話 もし田んぼに稲以外の生きものがいなかったらどうなるか?
7話 牛や豚や鶏の「殺処分」とは、異常ではないのか?
COLUMN 翅のない天道虫をつくる傲慢さ
4 仕事よりも技術が大切なの?
1話 「畦塗り」は農業技術か?
2話 「手入れにまさる技術なし」とはどういうことか?
3話 「米作日本一」は何を目指したのか?
4話 「技術」になると失われるものは何か?
5話 百姓仕事は「労働」なのか?
6話 「農薬使用」という「農業技術」のほんとうのねらいは何か?
7話 専門家と百姓はわかりあえるのか?
8話 「自然主義」ではとらえられないものとは何か?
5 ロボットは百姓になれるか?
1話 ロボットに「生きもの調査」をさせたらどうなるか?
2話 百姓仕事をロボットに任せてよいのか?
3話 「無意識の知(経験の知)」はAIに搭載できるか?
4話 草の名前を呼ぶのは何のため?
5話 無意識にしてしまう百姓仕事とはどういうものか?
6 農耕って、人間のためのものなの?
1話 「農耕」と「採集」は断絶しているのか?
2話 なぜ人間は「農耕」を始めたのだろうか?
3話 「手入れ」は人間の心に何をもたらしたのか?
4話 世界で一斉に農耕が始まったのはなぜか?
5話 水田稲作は変なものだった?
6話 農耕はなぜ、なかなか広がらなかったのか?
7話 「農耕」の始まりは、不幸の始まりだったのか?
COLUMN 「た」の「土」の黒さは豊かさの象徴
8話 社会に埋め込まれてしまった「サ神」とは?
COLUMN 「百姓」という言葉の歴史
7 農らしさって、何だろう?
1話 農政は、どうして「農らしさ」の本質が見えないのか?
2話 除草剤をまいた耕作放棄地の風景に異和感を抱くのはなぜか?
COLUMN 「有機農業」は農らしい農であれ
3話 「人工田んぼ」は農か?
4話 「野の学」の可能性はあるのか?
5話 なぜ「野の学」でないと「農の原理」は理論化できないのか?
COLUMN 「百姓ことば」と「農学用語」
8 農って食料生産だけなの?
1話 「農業とは食料の生産である」という定義は正しいのか?
2話 「農」に「無駄なもの」がない理由は何か?
3話 赤トンボを育てる農業技術はなぜないのか?
4話 「落ち穂拾い」はめぐみの返し方か?
5話 失ったものが、輝いて見えるのはどうしてか?
6話 「農の原理」を語ってみる
おわりに あなたと天地自然は農と食べものによってつながっている