台北特派員秘録
  • 発売日:2026/07/27
  • 出版社:白水社
  • ISBN:9784560024959

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台北特派員秘録

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通常価格 2,970 円(税込)
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商品説明
台湾に寄り添い続けた記者の半生記

日本統治の終焉から民主化前夜まで、長く歴史の陰に隠れてきた戦後台湾。本書は、その激動の現場を歩き続けた毎日新聞記者・若菜正義(1915~2002)の知られざる軌跡を追ったノンフィクションである。
戦中は中国を取材し、戦後は台北特派員として台湾社会を見つめた若菜は、蔣介石政権関係者とも反体制派の活動家とも分け隔てなく向き合い、イデオロギーではなく記者としての信念に従って取材を重ねた。また、退職後は資料集『台湾総覧』を一人で発行し続けながら、台湾社会の動向を長年にわたり記録した。
台湾では近年、歴史資料の公開が進み、これまで埋もれていた戦後日台関係の実像が少しずつ明らかになってきている。こうした一次資料や関係者の証言、遺族所蔵の資料などをもとに、著者は4年にわたる現地調査とインタビューを通じて、若菜の足跡を丹念にたどる。
一人の記者の歩みを軸に、台湾現代史の空白を埋めるとともに、抑圧と抵抗の「白色テロ」の時代を生きた人びとの姿と、これまで見落とされてきた日本と台湾の接点を鮮やかに浮かび上がらせる渾身の力作。
目次
 まえがき
序章 独裁政権と反体制派のはざまで
 一.蔣介石とのツーショット写真
 (一)総統府で単独会見
 二.民主化運動の先駆者・雷震
 (一)エリート高官から政権批判の急先鋒へ
 (二)総統自ら捜査を指揮
 三.東京拠点に独立運動を行った廖文毅
 (一)「台湾共和国臨時政府」を樹立
 (二)ひそかに独立運動を手助け
第一章 北京で迎えた終戦
 一.佐賀で生まれ育って
 (一)海外に目を向ける街
 (二)佐賀商業で青春時代を過ごす
 (三)青果商から新聞記者に
 二.上海で記者人生をスタート
 (一)上海毎日新聞で頭角を現す
 (二)「国策新聞」に併合される
 (三)汪兆銘と単独会見
 三.全国紙の特派員として
 (一)毎日新聞に入社
 (二)不自由だった取材活動
 (三)スパイ容疑で抑留
第二章 日本に台湾情報を伝える
 一.全島を回って精力的に報道
 (一)台北支局に赴任
 (二)揺れた日台関係
 (三)広く社会に目を向ける
 二.第二次台湾海峡危機が勃発
 (一)中国が仕掛けた金門島砲撃戦
 (二)戦場取材の難しさ
 (三)日本にもたらした衝撃
 三.権力との距離をどう保つか
 (一)制限された言論の自由
 (二)国民党政権に食い込む
 (三)一党独裁体制を批判
第三章 民主・独立運動を支援
 一.生涯続いた雷震との交遊
 (一)「帰国予定日に逮捕」の真偽
 (二)薫陶受けた本省人政治家たち
 (三)一〇年間の獄中生活を経て
 二.廖文毅の手紙仲介の背景
 (一)日華関係と日台関係
 (二)双方の記憶の非対称性
 (三)陳火桐との友情
第四章 台湾専門家として歩む
 一.アジアを幅広くカバー
 (一)バンコク支局長に就任
 (二)主役の座を北京に奪われる
 (三)最後の新聞記者生活
 二.三〇年にわたって『台湾総覧』を発刊
 (一)台湾研究・取材に不可欠な「百科事典」
 (二)一代限りで停刊
 三.日台の懸け橋として
 (一)相互交流を後押し
 (二)直面する課題に取り組む
 あとがき
 引用文献
 若菜正義略年譜
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