ロン・ミュエクは、現代を代表する彫刻家のひとり。人間の身体を驚異的な精度で再現しながら、スケールの操作によって現実と非現実のあいだに揺らぎを生み出す作品で国際的に高い評価を得ています。髪や皮膚、しわに至るまで徹底して作り込まれたその表現は、私たちの身体感覚や存在のあり方を静かに問いかけます。
日本で開催される大規模個展にあわせて刊行される本書は、出品作品の図版に加えて、代表作品も掲載した公式カタログです。資料性を重視した構成とし、日本語で読める決定版として長く参照できる、鑑賞と研究の双方に資する一冊となっています。
[テキスト]
「人間であることのスケール:人間模倣時代におけるロン・ミュエク」近藤健一
「インタビュー:レンズを通して」ゴーティエ・ドゥブロンド
《マス》ロン・ミュエクによる覚書
“The Scale of Being Human: Ron Mueck in an Age of Simulated Humanity” Kondo Kenichi
“Interview: Through the Lens” Gautier Deblonde
Mass Notes by Ron Mueck
[展覧会情報]
2026年4月29日~9月23日 森美術館