「誰が、なぜ、どこに飾るためにつくられた? 色やポーズに隠された意味とは?」
豊富なビジュアルと、問題を解いて書き込めるワークブック形式によって、西洋絵画の鑑賞ポイントを学ぼう!
■ 「独自に絵画を見る力」を養う、新しい美術鑑賞のためのワークブック
「この絵には何が描かれているの?」「色やポーズにはどんな意味がある?」――美術館で作品を前にしたとき、どのように鑑賞すればよいのか、戸惑った経験がある人は多いのではないでしょうか。
本書は西洋絵画を鑑賞するためのポイントを15に絞って解説し、問題を解きながら学ぶことを目的とした入門書です。
東北学院大学の渡辺有美氏が実際の講義で行っている内容をベースに、特にキリスト教美術(15世紀以前)を軸として、絵画に秘められた様々な意味を解き明かします。
■ 本書の3つの特徴
1. 「解きながら学ぶ」書き込み形式
最大の特長は、各章に設定された、全約60問の問題です。
豊富で見やすいカラービジュアルと解説文に加え、問題文とメモ欄が設けられているため、
読者は実際に解答を書き込み、そして解答や解説を読むことで、1章ずつ理解を深めていくことができます。
本書を使って独学で学びたいという読者にも、絵画を見る力を一から積み上げるプロセスが用意されています。
2. 豊富なビジュアルをカラーで掲載
西洋絵画の理解において鍵となるのは、まず何がどうやって描かれているのかをよく見ることです。
問題のなかには、たびたび「作品をよく見て、2つの作品を比較して、違いを見つけましょう」という記載があります。
そのため、本書では各章ごとに作品画像をカラーで大きく掲載。
じっくり作品に向かい合いながら、絵画を読み解くエクササイズに取り組むことができます。
3. 絵画を多角的に読み解く「15の視点」と「まとめ」
本書ではまず作品の構成、描かれている内容、そして画材や技法を理解することから解説しています。
次に重要な点として、「制作者と注文者の関係」や「社会的な性差(ジェンダー)」といった時代背景を理解します。
特にキリスト教美術は、今とは違い、注文主が依頼してはじめて制作されるものです。
そのため、誰が、どこに飾るために、どんな主題を選んだのか、という制作の意図や背景を知る必要があります。
さらに、人物の身振りや衣服の色にもそれぞれ意味が込められていました。
このような作品を読み解く視点を全15章で丁寧に解説しつつ、章の最後には「まとめ」を掲載。
4. 独学や初心者に寄り添う丁寧な解説
巻末には、各章・テーマごとに重要な書籍をピックアップした、参考文献リスト付き。
大学の授業でのテキストとしてはもちろん、平易な文章でわかりやすく書かれているため、
一般の美術愛好家や研究を目指す学生、美術の初心者の方が独学で学ぶのにも最適な1冊です。