この本は、ソフトテニスがうまくなる方法を並べた技術書ではない。試合の中で人は何に縛られ、何に救われ、どこで立て直して、戦いの原点に戻るのかを整理した本である。
ソフトテニスの試合をわけているのは、技術そのものではなく、人はどう判断し、どう迷い、どう立て直すか。その積み重ねであり、本当に強いプレーヤーは常に前に進めるプレーヤーではなく、崩れても、迷っても、戻ってこられるプレーヤーである。
技術、戦術、認知、メンタル、ペア関係を、それぞれ単独で扱わず、試合の中で「機能し続ける構造(型)」としてとらえ直すことで、ダブルスというものの本質に迫っている。