序章 前近代畠作論の地平
はじめに
一 中世畠作史研究のとり組み
二 その後の展開―生活史的視点―
三 最近の中世農業史研究の二つの流れ
四 研究の新しい段階
むすびにかえて
Ⅰ 古代中世の畠と水田
第一章 歴史の中の畑地と水田
一 水田中心史観の問題性
二 畑作と稲作の生産力的特徴
まとめにかえて
第二章 前近代日本の畠と水田
はじめに
一 近世の諸稼ぎと畑作村落
二 中世の畠と水田
三 前近代の食料事情概観
まとめにかえて
第三章 畠作史から見た生業論
はじめに
一 研究史の概略と新しい動向
二 畠作・雑穀論と生業論の可能性
三 中世における生業論を豊かにするために
補論一 古代中世畠作史研究に関する若干の論点
―鈴木・高橋・磯貝・河音・井原諸氏の書評で考えたこと―
はじめに
一 「大開墾の時代」と畠作
二 在家と畠作
三 畠地収奪の開始時期
四 畠作史研究の現段階
おわりに
Ⅱ 雑穀と粉食
第四章 雑穀の思想
はじめに
一 「雑穀」研究の新しい展開
二 日本古代の雑穀と五穀
第五章 焼畑と雑穀
はじめに
一 二つの雑穀栽培
二 二つの火入れ
三 雑穀か五穀か
第六章 日本古代の索餅について
はじめ
一 索餅の作り方と食べ方
二 索餅の購入
三 『正倉院文書』の中の索餅
四 食料としての索餅
五 〝餓え〟と夏麦
まとめにかえて
第七章 日本古代の粥と粥食
はじめに
一 湯薬としての粥
二 王家・摂関家と七種粥
三 大寺社と七種粥・望粥
四 七種粥と七草粥
五 日常食としての粥
まとめにかえて
補論二 粉食文化研究の前進のために
はじめに
一 木村編著『雑穀Ⅱ―粉食文化論の可能性』所収論文の概要と位置づけ
二 今後のいくつかの課題
Ⅲ 条里と耕地
第八章 土地領有をめぐる条里と四至―中世成立期を中心に―
はじめに
一 国図の条里プランと四至
二 不入権獲得における条里プランと四至
三 荒野概念の変化
四 石母田正「辺境の長者」の意義
まとめにかえて―条里制研究の意義と課題―
第九章 開発と条里制耕地―荒野を中心に―
はじめに
一 中世成立期の開発の性格
二 「和泉国符案」と「三年不耕の原則」
三 「荒野」概念の変遷と開発
まとめにかえて
Ⅳ 中世の土地制度と開発・灌漑
第十章 中世土地制度史研究と新しい地平
はじめに
一 戦後の古代・中世土地制度研究
二 名田経営論批判
三 大田文研究と荘園公領制
四 複合生業論の登場
五 土地制度史研究の新たな地平
第十一章 中世社会成立期の農業・開発と灌漑
はじめに
一 古代・中世の畠作の特徴
二 百姓の経営と畠作
三 十一世紀中期以降の大規模開発の特徴
四 池と井―開発の条件―
五 播磨国大部荘の耕地状況と灌漑
まとめにかえて
あとがき
初出一覧
索引