時間の前で 美術史とイメージのアナクロニズム

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時間の前で 美術史とイメージのアナクロニズム

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ベンヤミン、アインシュタイン、ヴァールブルク……。二十世紀前半、大文字の〈歴史〉の破局のなかで閃光のように出現した知の星座が形づくるイメージ人類学とは何か。連続的時間を解体する歴史の弁証法がかいま見せる「徴候」「モンタージュ」「残存」を注視しつつ、プリニウスの古代からバーネット・ニューマンの現代までを往還し、アナクロニズムとしての美術史を実践する著者の理論的画期作。
目次
序論 開け──アナクロニズム的学問としての美術史
 イメージの前で──時間の前で
 パラドクスと呪われた部分
 あらゆる歴史はアナクロニズム的である──モンタージュ
 あらゆる歴史はさまざまなアナクロニズムからなる──徴候
 アナクロニズムの星座──われわれの時代を前にしての美術史

第一部 アナクロニズムの考古学

第一章 原型‐イメージ 美術史、そして類似の系譜学
 美術史はつねに二度始まる
 大プリニウス──「類似は死んでいる」
 顔の痕跡、法の痕跡
 生成による類似と置換による類似
 渦巻きとしての起源

第二章 悪意‐イメージ 美術史、そして時間という難問
 美術史はつねに再び開始されねばならない
 ヴァルター・ベンヤミン──記憶の考古学者にして屑拾い
 イメージは残存する──歴史は解体される
 モンタージュによる認識
 万華鏡と難問──「時間はブレッツェルのような曲線を描く……」

第二部 アナクロニズムの近代性

第三章 闘争‐イメージ 反時代性、危機的経験、近代性
 「美術史はあらゆる経験の闘争である……」
 歴史の先端におけるカール・アインシュタイン──アナクロニズムの危険性
 空間の経験と内的経験──視覚的徴候
 「私の語りは体系的でない……」

第四章 アウラ‐イメージ 〈今〉、〈むかし〉、近代について
 対象の仮定──「いかなる目も見飽きることのないもの」
 時間の仮定──「根源、それは今」
 場の仮定──「遠さの出現」
 主体の仮定──「私は主語である。私はまた動詞でもある……。」

訳者あとがき
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