7歳年下の義弟とのチグハグな共同生活。
これは、「ずっとひとりで生きる」と覚悟していた僕にとって、
人生で最後のふたり暮らし。
『この夏のこともどうせ忘れる』『眠れない夜にみる夢は』『ふたりの窓の外』など、ままならない人間関係を濃密に描く著者による、
果てしなく長い人生に向き合う者たちの物語。
7歳年の離れた義弟・新の大学進学を機に、一緒に住むことを提案した利人。
年が離れすぎていて、性格も正反対の新とは、実家にいた時はほとんど交流がなかった。
利人自身、「自分には一人暮らしが合っている」と心から思っている。
でも、ほんの数年間くらい、他人に生活を乱される経験をしてもいいのではないかと思い立ってしまったのだ。
どうせその後は、死ぬまでひとりで過ごすのだから。