前世でもこの森で、
あなたを愛した
1877年、娼婦がお尋ね者の男を射殺し、自らも命を絶った。
男は縛り首になるより愛する女に撃たれることを選んだという。
そんな悲劇的な恋の伝説などまったく知らないレイチェルは、
最近、自分に起こっていることが理解できずに苦しんでいた。
夢のなかで危険なまなざしの男と愛しあっていたかと思うと、
目覚めたときには涙を流しながら森にたたずんでいる。
そんな姿を、ある夜とうとう見知らぬ男に目撃されてしまった。
いいえ、彼のことは知っている黒い瞳も、黒髪の手触りも。
謎めいたその男ブーンに、レイチェルは強烈な引力を感じた。