あなたの心の傷を、私が癒やせたら…。
白々とした冬の館――年若いジョアンナは、悪魔の異名を持つ
娘アニヤを躾けるために、家庭教師として赴いていた。
アニヤの父ジェイクもまた顔に、悪魔のように痛ましい傷があり、
世捨て人のように暮らしている。だが、20も年の離れたこの人は、
ジョアンナに女性としての意識を呼び覚ます謎めいた魅力があった。
ある日、アニヤの悪口を吹聴する家政婦がジェイクに叩き出される。
「べっぴんさんとふたりきりで楽しみなさるがいい」
去り際の家政婦に、まるで男女の関係があるかのように揶揄され、
以来、ジョアンナはジェイクに避けられるようになって……。