第1章 公衆の健康とは何か――公衆衛生の系譜学
1 ペストと公衆の健康
2 衛生学の誕生
3 コレラと結核
4 おわりに――人口の管理と規律
第2章 公衆衛生の倫理――健康、社会、そして自由を守るために
1 公衆衛生倫理学の枠組み
2 公衆衛生の主体
3 公衆衛生の介入場面
4 公衆衛生の目的
5 公衆衛生の正当化
6 おわりに――公衆衛生の倫理をめぐる二律背反
第3章 個人の集団、集合体(ホロビオント)の集団――パンデミックが照らし出す二つの集合性
1 集団化の結果としての集団
2 個人の集団
3 ホロビオントの集団
4 集団化の見本市
第4章 デジタル化と社会防衛――医療・健康・身体情報の利活用と生政治、規律権力、そしてジェンダー・ポリティクス
1 フーコーの生権力
2 医療・健康情報のデジタル化と生権力
3 フーコーの統治性と司牧的権力
4 フェムテックと統治性、そして人的資本への投資
5 おわりに——未来に向けた五つの論点
責任編者解題
引用・参照文献
責任編者・執筆者紹介
索 引