人と人をつなぎ、コミュニティと民主主義を支える図書館の力を実例から描く
孤独や分断が深刻化する現代において、図書館は単なる知の集積ではなく、
人と人をつなぐ公共空間として再評価されている。
本書は、アメリカ各地の公共図書館の実践をもとに、コミュニティの回復と
民主主義の基盤づくりにおける図書館の役割を描く。
第1章では社会的断絶と政治的分断を背景に問題を整理し、
第2章では帰属意識を支える社会インフラとしての図書館の機能を論じる。
第3章では具体的な図書館事例を紹介し、第4章では市民参加や協働のかたちを検討、
第5章ではメンフィスでの実践から空間の再構想を示す。
最終章(6章)では、健康、教育、デジタル格差など現代的課題に応える図書館の未来像を提示する。
著者シャーマイケル・ホールマンは、
都市図書館協議会で公共図書館の社会的役割を研究・実践してきた第一人者であり、
現場経験と政策的視点を兼ね備える。
本書は、図書館とコミュニティの双方向的な関係を通じて社会的つながりを再構築する道筋を示す、
実践と思想を結ぶ一冊である。