生態学の研究は、何を目指して、どのように進めていくものでしょうか? 多くの研究者は、そういったことを系統立てて教わるわけではなく、さまざまな書籍や論文、大学での講義や実習、仲間との交流を通して、数多くの失敗や苦労を重ねながら、自分なりのやり方で研究の進め方を身に着けています。明文化されていないルールや研究を上手に進めるコツは、長年の研究経験を積んではじめて気づくことも多くあります。本書は、それらをまとめたハンドブックです。
本書では、仮説を検証するためのさまざまな生態学的アプローチ(操作実験、定量的観察、モデル)について考察し、それぞれの長所、短所、有用性について論じます。操作実験や定量的観察を計画する際や、結果を分析・解釈するときの経験則についても紹介します。創造的なアイデアを生み出す方法、野外調査の計画の立て方、他の人々との協力、アカデミア内外への就職、研究成果の伝え方など、研究にあたって知っておくべきことについても提案しています。
これから生態学の研究を始める学部生・大学院生にとって、指導教員や研究仲間とともに考え、議論するための助けとなる実践的な一冊です。