- 発売日:2026/10/02
- 出版社:丸善出版
- ISBN:9784621313077
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図説 現代発生生物学
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商品説明
本書は,発生生物学の歩みを踏まえ,主として脊椎動物の発生を理解するために必要な74のトピックを選び,見開きで簡潔に解説したテキストである.
第1章から第5章までのトピックはおおむね実際の発生過程をたどるように並んでおり,通読することで受精から老化までの一連の流れを体系的に学ぶことができる.発生生物学の基本概念や研究手法については,第7,8章にまとめて解説するという形式をとっている.各節では,歴史的背景や医学的な応用可能性についても幅広く理解してもらうため,発見に至った経緯や関連する疾患に言及しながら解説した.
トピックの構成には,いくつかの工夫を凝らした.第1章では,かつて発生生物学の最重要トピックであった「受精と卵割」を導入(第0節)として扱い,その後起きる「エピジェネティック・リプログラミング」と「胚性ゲノム活性化」という現象を詳しく解説した.これらの現象は,高度に分化した配偶子(生殖細胞)の性質を消去し,胚が自身の遺伝情報をもとに自律的に発生を開始するために重要なプロセスである.そこで本書では,このときを「動物発生の真の始まり」と捉えている.こうした見方は徐々に現代の発生研究者の間に広まりつつあるが,類書では依然として解説が不足しており,本書の大きな特色となっている.
本書のもう一つの特徴は,胚発生期以降にも多くのトピックを割り当てて解説したことである.かつての発生生物学では,出生前の胚がおもな研究対象であったが,現在では発生をより広い視点でとらえ,個体の成長や老化も含めて一生にわたって続くものだとする考え方も出てきている.こうした見方を支えるのは,胚だけでなく成体組織にも存在する幹細胞の性質を調べる幹細胞生物学や,環境因子が生物に与える影響を調べる毒性学,さらにはエピジェネティクスといったさまざまな分野との融合的な研究である.その具体例を第5章と第6章で詳しく解説し,現代発生生物学の最前線に触れられるように工夫している.
第1章から第5章までのトピックはおおむね実際の発生過程をたどるように並んでおり,通読することで受精から老化までの一連の流れを体系的に学ぶことができる.発生生物学の基本概念や研究手法については,第7,8章にまとめて解説するという形式をとっている.各節では,歴史的背景や医学的な応用可能性についても幅広く理解してもらうため,発見に至った経緯や関連する疾患に言及しながら解説した.
トピックの構成には,いくつかの工夫を凝らした.第1章では,かつて発生生物学の最重要トピックであった「受精と卵割」を導入(第0節)として扱い,その後起きる「エピジェネティック・リプログラミング」と「胚性ゲノム活性化」という現象を詳しく解説した.これらの現象は,高度に分化した配偶子(生殖細胞)の性質を消去し,胚が自身の遺伝情報をもとに自律的に発生を開始するために重要なプロセスである.そこで本書では,このときを「動物発生の真の始まり」と捉えている.こうした見方は徐々に現代の発生研究者の間に広まりつつあるが,類書では依然として解説が不足しており,本書の大きな特色となっている.
本書のもう一つの特徴は,胚発生期以降にも多くのトピックを割り当てて解説したことである.かつての発生生物学では,出生前の胚がおもな研究対象であったが,現在では発生をより広い視点でとらえ,個体の成長や老化も含めて一生にわたって続くものだとする考え方も出てきている.こうした見方を支えるのは,胚だけでなく成体組織にも存在する幹細胞の性質を調べる幹細胞生物学や,環境因子が生物に与える影響を調べる毒性学,さらにはエピジェネティクスといったさまざまな分野との融合的な研究である.その具体例を第5章と第6章で詳しく解説し,現代発生生物学の最前線に触れられるように工夫している.
目次
0章はじめに
1章発生の始まり ー多能性獲得ー
0受精と卵割
1母性-胚性遷移ー発生の始まりー
2エピジェネティックリプログラミング(I)ー哺乳類ー
3エピジェネティックリプログラミング(II)ー魚類ー
4胚性ゲノム活性化(I)ー過程ー
5胚性ゲノム活性化(II)ー制御ー
6分化多能性(I)ー遺伝子制御ネットワークー
7分化多能性(II)ーエピゲノムー
8胚体外組織の発生
2章体軸と三胚葉の形成
9体軸形成(I)ー前後軸ー
10体軸形成(II)ー背腹軸ー
11原腸形成と三胚葉
12原腸形成運動
13中胚葉誘導
14オーガナイザーの形成と体軸誘導
15神経誘導 ーオーガナイザー因子の作用機序ー
16神経堤細胞の誘導と移動
17体軸形成(III)ー左右軸ー
3章胚葉のパターニング
18神経の前後軸パターン ー2シグナルモデルー
19神経の前後軸パターン ー頭部形成ー
20体節のパターニング(I) ー分節ー
21体節のパターニング(II) ー分節後の分化ー
22神経のパターニング(I)ー神経管形成ー
23神経のパターニング(II)ー前後・背腹パターニングー
24Hoxコード
4章器官形成
25中枢神経系(I)ー神経発生ー
26中枢神経系(II)ー神経回路形成ー
27脳下垂体
28皮膚と派生器官
29プラコード由来の感覚器官
30頭部骨格と咽頭弓
31体幹部神経堤細胞由来の器官
32骨格筋と骨
33四 肢
34心 臓
35腎 臓
36血管と血球
37気管と肺
38消化管
39肝臓・膵臓
40副腎・胸腺・甲状腺・副甲状腺
41脂肪組織
42組織幹細胞と幹細胞ニッチ
43性決定(I)ー生殖細胞ー
44性決定(II)ー生殖器官ー
5章後胚発生と環境要因
45変 態
46環境と発生(I)ー栄養環境とDOHaD仮説ー
47環境と発生(II)ー表現型可塑性ー
48環境と発生(III)ー催奇性因子ー
49エピゲノム遺伝
50発生シグナルとがん
51細胞老化と個体老化
52幹細胞の老化
6章発生生物学の最前線
53単一細胞遺伝子発現解析
54単一細胞解析がもたらしたもの
55幹細胞生物学とiPS細胞
56オルガノイド
57再生生物学
58メカノバイオロジー
59発生生物学と合成生物学の融合
60Evo-devoの隆盛
7章付録(I)発生生物学の基本的概念
61ショウジョウバエの発生(I)―前後・背腹軸形成―
62ショウジョウバエの発生(II)―原腸形成と分節―
63発生生物学のモデル動物
64遺伝子発現とエピジェネティクス
65上皮細胞と間充織細胞
66細胞移動
67パターン形成の原理
68発生における細胞間シグナル
8章付録(II)発生生物学の研究手法
69細胞系譜の追跡
70遺伝子発現解析
71遺伝子機能解析
72蛍光イメージング
73エピジェネティック解析
1章発生の始まり ー多能性獲得ー
0受精と卵割
1母性-胚性遷移ー発生の始まりー
2エピジェネティックリプログラミング(I)ー哺乳類ー
3エピジェネティックリプログラミング(II)ー魚類ー
4胚性ゲノム活性化(I)ー過程ー
5胚性ゲノム活性化(II)ー制御ー
6分化多能性(I)ー遺伝子制御ネットワークー
7分化多能性(II)ーエピゲノムー
8胚体外組織の発生
2章体軸と三胚葉の形成
9体軸形成(I)ー前後軸ー
10体軸形成(II)ー背腹軸ー
11原腸形成と三胚葉
12原腸形成運動
13中胚葉誘導
14オーガナイザーの形成と体軸誘導
15神経誘導 ーオーガナイザー因子の作用機序ー
16神経堤細胞の誘導と移動
17体軸形成(III)ー左右軸ー
3章胚葉のパターニング
18神経の前後軸パターン ー2シグナルモデルー
19神経の前後軸パターン ー頭部形成ー
20体節のパターニング(I) ー分節ー
21体節のパターニング(II) ー分節後の分化ー
22神経のパターニング(I)ー神経管形成ー
23神経のパターニング(II)ー前後・背腹パターニングー
24Hoxコード
4章器官形成
25中枢神経系(I)ー神経発生ー
26中枢神経系(II)ー神経回路形成ー
27脳下垂体
28皮膚と派生器官
29プラコード由来の感覚器官
30頭部骨格と咽頭弓
31体幹部神経堤細胞由来の器官
32骨格筋と骨
33四 肢
34心 臓
35腎 臓
36血管と血球
37気管と肺
38消化管
39肝臓・膵臓
40副腎・胸腺・甲状腺・副甲状腺
41脂肪組織
42組織幹細胞と幹細胞ニッチ
43性決定(I)ー生殖細胞ー
44性決定(II)ー生殖器官ー
5章後胚発生と環境要因
45変 態
46環境と発生(I)ー栄養環境とDOHaD仮説ー
47環境と発生(II)ー表現型可塑性ー
48環境と発生(III)ー催奇性因子ー
49エピゲノム遺伝
50発生シグナルとがん
51細胞老化と個体老化
52幹細胞の老化
6章発生生物学の最前線
53単一細胞遺伝子発現解析
54単一細胞解析がもたらしたもの
55幹細胞生物学とiPS細胞
56オルガノイド
57再生生物学
58メカノバイオロジー
59発生生物学と合成生物学の融合
60Evo-devoの隆盛
7章付録(I)発生生物学の基本的概念
61ショウジョウバエの発生(I)―前後・背腹軸形成―
62ショウジョウバエの発生(II)―原腸形成と分節―
63発生生物学のモデル動物
64遺伝子発現とエピジェネティクス
65上皮細胞と間充織細胞
66細胞移動
67パターン形成の原理
68発生における細胞間シグナル
8章付録(II)発生生物学の研究手法
69細胞系譜の追跡
70遺伝子発現解析
71遺伝子機能解析
72蛍光イメージング
73エピジェネティック解析
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