日本による南極観測の歴史は1957年1月29日の昭和基地開設から、2026年度で70周年を迎える。本書では過去15回にわたり南極へ赴いた経験をもつ著者が、この70年間の南極観測の歩みを振り返り、現在の観測・調査体制がどのように築かれてきたのかを解説する。
約200年前の南極大陸発見の時代から、日本が敗戦後わずか10年で南極観測への参加を決めた政治的背景、初期の観測隊の活動記録、観測基地における生活までを、豊富な記録や写真資料を用いてわかりやすく紹介する。さらに、2026年春に帰国した第66次南極地域観測隊参加者の最新の体験談も交え、南極観測の過去から現在を知ることのできる内容となっている。
観測開始から70年が経過し、過去の南極観測について学ぶ機会が少なくなっている今、改めて歴史を学ぶことで南極を深く知り、未来へと繋げるための一冊。