ポルトガルで生まれた「戦術的ピリオダイゼーション」を、日本の大学サッカーという独自の環境でいかに実践し、定着させられるかを追究する。広島大学体育会サッカー部での約7年間の取り組みを中心に、明確なゲームモデルに基づく週間トレーニングの構築、心身への戦術的負荷の調整、技術トレーニングやフットサル、エコロジカル・トレーニングなどの導入と試行錯誤を描く。理論をそのまま輸入するのではなく、育成年代でありながら高い競技性も求められる大学サッカーの環境や、日本人選手・指導者の特性に合わせて再構築することで、再現性と創造性を備えたチームづくりを目指す。西洋発の理論を日本の現場に適応させる可能性を検証するとともに、「日本人にとって戦術的ピリオダイゼーションとは何か」を問い直し、日本独自のサッカースタイルを世界へ発信する可能性を探る一冊である。