原子理論と自然記述 新装版

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井上健 (翻訳)
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商品説明
<原子理論はその始まりから必然的に仮説的性格のものでしたし、また原子たちの世界を直接見てとることは事柄の本性そのものからしてとうていできることではないものと信じられていた以上、原子理論はこの性格をいつまでももち続けることになると仮定しなければなりませんでした。……しかし、原子の実在性に関する疑念のことごとくがしりぞけられることになり、さらに原子の内部構造についてさえも事細かな知識が得られるようになりますと、それと同時にわれわれの知覚形式が自然的に制限されていることを思い知らされるに至ったということは教訓的な事の成行きでした。>
(「原子理論と自然記述の根底をなす基本原理」)
アインシュタインと並び称される、20世紀の物理学者、ニールス・ボーアのエッセイ集三部作をまとめた一冊。観測と実在をめぐる二人の論争を回顧した「原子物理学における認識論的諸問題に関するアインシュタインとの討論」をはじめ、量子力学のパラドキシカルな諸問題に先駆的な解釈をもたらした、現代物理学の記念碑的な著作である。そこでは、「自然記述」と「人間の知識(認識)」をめぐるテーマが、鋭利かつ明瞭に展開されている。
目次
原子理論と自然記述
 緒言
 1961年の再刊に際しての序文
 序論的な概観
 原子理論と力学
 量子の要請と原子理論の最近の発展
 作用量子と自然記述
 原子理論と自然記述の根底をなす基本原理

原子物理学と人間の知識
 緒言
 序文
 光と生命
 生物学と原子物理学
 自然哲学と人間の文化
 原子物理学における認識論的諸問題に関するアインシュタインとの討論
 知識の一体性
 原子と人間の知識
 物理科学と生命の問題

続 原子物理学と人間の知識
 緒言
 量子力学と哲学――因果性と相補性
 人間の知識の一体性
 諸科学の連関
 光と生命、再説
 1958年度ラザフォード記念講演――核科学の創始者の思い出と彼の仕事に基づくいくつかの発展の回想
 量子力学の誕生
 ソルヴェイ会議と量子物理学の発展

訳者あとがき
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