現代日本法へのカタバシス 新版 新装版

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商品説明
ナポリの小さな古本屋で入手した、1580年のナポリから2001年の東京へタイムトリップした人文主義者の綴るラテン語の粗末な書簡集? ――異色の表題作が甦る。しかもこのたび、民事法にくっきり主題を絞る本として生まれ変わった。新たに組合論(単行本未収)、委任論(書き下ろし)を収め、補足的論考「債権法改正の結末」(書き下ろし)を加えるほか、旧「『ローマ法案内』補遺」は全面改稿されて「日本の民事法が抱える問題」となる。

ゆるがぬ基本は〈個人の自由〉。自由な個人と個人とが、互いに相手に全幅の信頼を置き、善意に基づき経済活動を行う社会。裏切らない、隠さない、寄りかからない、手を抜かないで、それぞれが自由に自己の利益を追求する。この澄みきった展望をもたらすのは、主著三部作で総2700頁余をかけ究明された〈占有〉概念である。著者の高度なローマ法研究はつねに今日を鋭く照射するが、敢えて「専門の外に出」て、本書で降り立つカタバシス先は、現代日本の経済と社会の混乱の坩堝。
なぜなら、「民事法こそは法のコア」(はしがき)。法学教育への深い思いと、将来の若い世代によせる明るい期待が、全篇の底を流れる。
目次
はしがき

1 現代日本法へのカタバシス
1 ナポリの怪しい小さな古本屋
2 「都市」の構造と公法の基礎;その1
3 「都市」の構造と公法の基礎;その2
4 自由;その1
5 自由;その2
6 占有;その1
7 占有;その2
8 消費貸借
9 錯誤
10 代理
11 請負・法人
12 出口

2 「客殺し」のインヴォルティーノ、ロマニスト風

3 占有概念の現代的意義

4 「債権法改正の基本方針」に対するロマニスト・リヴュー、速報版

5 債権法改正の結末
0 序
1 全般
2 契約法の層の復元
3 法律行為
4 契約責任
5 債権総論
6 契約各論

6 東京地判平成25年4月25日(LEX/DB 25512381)について、遙かPlautusの劇中より
0 序
1 事案、およびその問題点
2 背景に存する問題
3 Plautusの劇中より
4 societas原型
5 変化の兆候
6 領域降下
7 本件契約を修正する
8 かりそめの概観

7 現代日本取引社会における委任不全
0 序
1 問題の所在、または委任の制度的存在意義
2 物的担保への固執
3 信用の閉鎖
4 エイジェントたちの狂宴
5 プリンシパルの受難
6 「倒産隔離」の問題
7 委任型信用が成り立たない理由

8 日本の民事法が抱える問題
0
1 占有
2 bona fides
3 所有権
4 民事責任法
5 locatio conductio
6 法人
7 民事訴訟
8 執行法

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