戦後日本と道徳教育

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商品説明
「戦後」における道徳教育とは何か。道徳教育にとっての「戦後」とは何か。道徳の「教科化」は決して「平成」の時期における固有の課題ではなく、その起点は、1945年8月の敗戦と占領期の教育改革(戦後教育改革)にあったことは明らかである。これは、「教科化」だけの問題ではない。道徳教育が対峙した教育勅語、愛国心といった歴史的な課題は、やはり1945年8月が端緒となっている。ある意味では、これらの課題に何らかの結論を見いだした時に、道徳教育における「戦後」がようやく終わりを告げることになるといえる。
目次
はじめに


 第Ⅰ部 道徳の教科化をどう考えるか

概 説

第1章 戦後日本と道徳教育の展開
 1 戦後教育改革と道徳教育
 2 「道徳の時間」の設置と道徳教育
 3 「期待される人間像」と道徳教育
 4 臨時教育審議会以降の道徳教育

第2章 「特別の教科 道徳」の成立過程(1)──教育改革国民会議から教育再生会議まで
 1 はじめに
 2 教育改革国民会議における道徳の教科化問題
 3 教育再生会議における道徳の教科化の議論
 4 文部行政・中央教育審議会における道徳教育の充実策

第3章 「特別の教科 道徳」の成立過程(2)──教育再生実行会議から学習指導要領の改訂まで
 1 教育再生実行会議と道徳の教科化
 2 「道徳教育の充実に関する懇談会」の「報告」
 3 中央教育審議会答申「道徳に係る教育課程の改善等について」をめぐる議論
 4 「特別の教科 道徳」の成立と検定教科書
 5 「道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議」の「報告」
 6 「考える道徳への転換に向けたワーキンググループ」の議論
 7 おわりに

第4章 道徳教育の本質を「考え、議論し続ける」
 1 「考え、議論する道徳」と「主体的・対話的で深い学び」
 2 道徳的価値と「多様な価値観」
 3 道徳的判断の構造
 4 道徳的諸価値の「自覚」と「考える」こと
 5 「考え、議論する道徳」と学校づくり・学力
 6 「考え、議論する道徳」を「考え、議論し続ける」

第5章 「特別の教科 道徳」設置の意義と課題
 1 「特別の教科 道徳」の成立
 2 なぜ教科化する必要があったのか
 3 教科化問題は構造的な課題でもある
 4 道徳科の設置と「質的転換」
 5 道徳科設置の歴史的意義
 6 道徳科の課題
 7 歴史研究の必要性


 第Ⅱ部 教育勅語をどう考えるか

概 説

第6章 近現代教育史のなかの教育勅語
 1 はじめに
 2 「徳育論争」と教育勅語の渙発
 3 教育勅語観の諸相と「動揺」
 4 国民道徳論と教育勅語
 5 「日本精神論」と教育勅語の解釈変更
 6 戦後教育改革と教育勅語問題
 7 「教育勅語体制から教育基本法体制へ」の検討
 8 おわりに

第7章 教育勅語問題における「国会決議」の意義
 1 はじめに
 2 「国会決議」の成立過程
 3 「国会決議」をめぐる教育基本法と教育勅語
 4 1946年「通牒」と「国会決議」の関連性
 5 おわりに


 第Ⅲ部 愛国心をどう考えるか

概 説

第8章 戦後日本と愛国心
 1 敗戦から1960年までの愛国心論の展開
 2 1960年代以降の愛国心論議
 3 「期待される人間像」(1966年)と愛国心
 4 高度経済成長と愛国心
 5 教育基本法の改正と愛国心
 6 教育基本法改正後の愛国心
 7 おわりに──愛国心問題のゆくえ

第9章 戦後の道徳教育と国際理解教育
 1 はじめに
 2 戦後の道徳教育と国際理解
 3 「特別の教科 道徳」と国際理解
 4 道徳科における国際理解の課題

あとがき
資料編
人名索引/事項索引

コラム
 1 道徳の「専門免許」は必要だ
 2 教育勅語と田中耕太郎
 3 教育勅語批判の根拠を問う
 4 「愛国心はけしからん?」
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