世界経済論[第3版]

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商品説明
好評のテキスト第2版(2023年)を改訂。第3版では、ウクライナ戦争と第2期トランプ政権によって、修復不能なまでに分断されてしまったグローバリゼーションについて、各国・地域の経済とその相互関係からアプローチし、再編過程にあるその実相に迫る。
目次
はしがき――『世界経済論』第3版の刊行に寄せて
欧文略語一覧


 第Ⅰ部 グローバル経済システムの歴史・構造・現状

第1章 資本主義世界経済の歩み――私たちの250年史:イギリス産業革命から2008~09年世界金融危機
 1 資本主義の誕生とイギリス中心の世界経済――パクス・ブリタニカの世界経済システム
 2 第2次世界大戦後の世界経済――パクス・アメリカーナの世界

第2章 国際貿易と国際通貨の基礎理論――国際経済を読み解くツール
 1 貿易をめぐる利害対立と論争の深化
 2 自由貿易の利益をめぐる議論
 3 国際収支と「貯蓄―投資」論
 4 外国為替取引と国際通貨・国際金融

第3章 第2次世界大戦後の国際通貨システム――旧IMF体制から変動相場制への移行,そして「ドル本位制」へ
 1 ブレトン・ウッズ体制の成立と展開
 2 ブレトン・ウッズ体制の崩壊と変動相場制への移行
 3 変動相場制の現実と課題
 4 金融のグローバル化の進展と「ドル本位制」の変容
  補論1 通貨・金融システムについて
  補論2 中央銀行デジタル通貨と暗号資産について
  補論3 「ドル本位制」について

第4章 第2次世界大戦後の国際貿易システム――GATT・WTO体制の成立・展開そして空洞化へ
 1 戦後貿易システムの誕生と多国間貿易交渉
 2 WTOの成立とその後
 3 空洞化する多国間貿易体制

第5章 途上国における開発戦略と開発経済学の変遷――途上国における開発の歴史と開発理論
 1 植民地の独立と「開発の時代」の到来
 2 NIEOの盛衰と政府主導的な開発戦略
 3 新自由主義的開発戦略への転回
 4 現代開発経済学(開発のあり方)の批判的検討

第6章 対外投資と生産のグローバル化――何がグローバル化を突き動かしているのか
 1 対外投資とは何か
 2 なぜ直接投資は拡大し,企業は多国籍化するのか
 3 直接投資と発展途上国の急速な工業化
 4 生産のグローバル化と国際貿易の変容
  補論4 株式会社と証券市場


 第Ⅱ部 現代世界経済の諸相――各国・地域

第7章 アメリカ経済と世界経済の再編――新たな経済秩序を模索するアメリカ
 1 ニューディール体制の形成と衰退(1930年代~1970年代)
 2 新自由主義下のグローバル化・金融化と世界金融危機(1980年代~2008年)
 3 世界金融危機後のアメリカ経済――新たな経済秩序を模索するアメリカ

第8章 EU経済・通貨統合の現実――統合の進展と経済・政治的危機
 1 EUとは何か
 2 単一市場の拡大・発展と共通政策
 3 EMU(ECB貨同盟)の発展とECB(欧州中央銀行)の始動
 4 欧州金融危機の発生と経済動向
 5 イギリスのEU離脱(Brexit)とその後
 6 二つのショックへの政策的対応と成長戦略の課題

第9章 現代中国経済と人民元「国際化」・「一帯一路」戦略――「改革開放」政策の経緯と行く末
 1 現代中国略史――1949年革命から「改革開放」まで
 2 「改革開放」政策と社会主義市場経済への移行
 3 WTO加盟,高度経済成長へ
 4 中国経済と世界経済――人民元「国際化」と「一帯一路」戦略
 5 内憂外患の中国経済

第10章 アジアNIESとASEANの経済――アジアはいかにして成長したのか
 1 『東アジアの奇跡』とアジアの経済発展
 2 アジアNIESの経済発展
 3 ASEANの経済発展
 4 アジア通貨危機とアジアNIES・ASEAN
 5 グローバリゼーションの進展とアジアNIES,ASEAN
  補論5 韓国の経済と社会

第11章 グローバリゼーション下の新興国経済――新自由主義的グローバリゼーションの影響と帰結
 1 ラテンアメリカ新興国――グローバルサウスは可能か
 2 ロシア――国家主導資本主義下で進む軍事経済化
 3 インド――経済自由化の「二つの顔」
 4 再編されるグローバリゼーションとグローバルサウス

第12章 日本経済の現状と行方――アベノミクスと負の遺産
 1 戦後日本経済の歩み――復興から高度経済成長へ
 2 日本経済の「金融化」と「国際化」――バブル崩壊と日米経済摩擦
 3 日本の金融危機と「失われた30年」
 4 アベノミクス下の財政金融の現実
 5 日本経済の行方


終 章 地殻変動と分断のすすむ世界経済――貧困・格差と武力紛争,そして気候変動危機に瀕する人類社会
 1 世界経済の地殻変動――コロナ禍,米中対立,ウクライナ戦争
 2 米中貿易摩擦と揺らぐアメリカの経済覇権
 3 グローバル化の進展と「不平等危機」――世界経済の諸断面
 4 結 語

巻末資料
 1 日本の国際収支
 2 アメリカの国際収支
 3 中国の国際収支
 4 世界各国の経済指標(2025年)
 5 第2次世界大戦後の世界経済の見取図

あとがき――第3版の編集を終えて
人名索引
事項索引

コラム
 1 ケインズ主義と新自由主義
 2 グローバル時代の所得格差の推移:エレファントカーブが示す世界経済
 3 金利平価説と購買力平価説
 4 影の銀行(シャドーバンキング)
 5 多角的決済システムとドルの武器化
 6 WTOの紛争解決制度
 7 グローバルな公正を求める運動(オルター・グローバリゼーション運動)
 8 タックス・ヘイブン
 9 ユーロ・ダラー市場について
 10 アメリカ通商法301条の過去と現在:トランプ関税との関連から
 11 EMUの制度改革
 12 香港のカレンシー・ボード制
 13 一国の国民通貨の「国際化」と「国際通貨」化
 14 「国際金融のトリレンマ」命題
 15 LDC,そしてハイパーインフレと経済破綻
 16 混迷する国際政治経済関係を理解する:政治的なトリレンマと覇権安定論
 17 E. H.カーの『平和の条件』について
 18 ジニ係数とローレンツ曲線:所得格差を測定する
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