はじめに
序 章 地域学の現在地(村田周祐)
1 「大きな主語」から「小さな主語」へ
2 学術の知と生活の知
3 地域をいかに捉えるか
4 暮らしの場をどのように生きてきたのか/生きるのか
5 わたしの視点を考える
6 地域学の実践
第Ⅰ部 地域学とは何か
第1章 なぜ地域学は超学際なのか(白石秀壽)
1 学際から超学際へ
2 思考と行動の準拠枠としての理論
3 科学的理論と素人理論
4 理論の重要性と観察の理論負荷性
5 地域学の超学際性
第2章 科学論から考える地域学の知(丸 祐一)
1 権威としての専門家
2 科学論の第三の波
3 地域学における「知」
4 メタ専門知と地域学
5 当事者研究と専門家
第3章 批判的地域主義と地域学(アレクサンダー・ギンナン)
1 「地域」の落とし穴にはまらないために
2 3つの先行事例
3 「批判」と「地域」の捉え方
4 批判的地域主義としての地域学の可能性
5 批判的地域主義と地域学の地平
第4章 暮らしの蓄積に学ぶ地域学――関係や場としての生活の知(村田周祐)
1 生活の知をめぐって
2 宮城県七ヶ宿町湯原の除雪――関係としての生活の知
3 鳥取県鳥取市T団地のグランドゴルフ――場としての生活の知
4 生活の知に学ぶ――「課題の集積地」から「英知の集積地」へ
第5章 間接/直接性をめぐる表現の躊躇い(岡村知子)
1 “どのように表されているか/表すのか”という視点
2 文学という迂回路
3 比喩表現と自己批判
第Ⅱ部 「わたし」から地域を考える
第6章 他者との関わりのなかで変容するわたし(石山雄貴)
1 地域から問われる主体としてのわたし
2 ネガティブ・ケイパビリティとは何か
3 他者とのコミュニケーション
4 もやもやのなかに身を置く
第7章 路傍に咲く花は対話を待つ(菰田レエ也)
1 汚部屋という異世界への旅
2 旅先で隠しきれないわたしの「ニオイ」
3 旅先で傷つく心構え
4 旅先で気がつく捉え方
5 旅のしおり
第8章 わたしとポジショナリティ(呉永鎬)
1 地域学とマイノリティ
2 わたしが有する特権
3 わたしが立つ位置への自覚
4 無知の克服と深い共感
5 五感を通した学びと出会いの大切さ
第9章 移動と歴史の交差点に佇む――「わたしの地域主義」へ(稲津秀樹)
1 生きられる地域のリアリティの深みへ
2 移動と歴史の交差点に佇む――阪神・淡路大震災の追悼式の場へ
3 「わたしの地域主義」へ
第Ⅲ部 制度と生活のあいだを調整する――「地域学する」ということ①
第10章 地域文化政策の現場における相克(竹内 潔)
1 生活から立ち上がる地域文化政策を目指して
2 地域文化政策の発現形態としての美術館
3 美術品の価値とは
4 地域における芸術祭の展開
5 アーツカウンシルへの注目と期待
6 鳥取における実践――「藝住」から「TPlat」へ
第11章 わたしが住民・学生と地域共生社会をつくる理由(竹川俊夫)
1 「地域学」の特徴と学びの場づくり
2 海士町訪問研修――わたしが取り組んだフィールドワーク①
3 海士町訪問研修の意義と効果
4 認知症バリアフリープロジェクト――わたしが取り組んだフィールドワーク②
5 わたしが住民・学生と地域共生社会をつくる理由
第12章 子どもや若者の声が尊重される文化の創造(畑 千鶴乃)
1 子どもの声を聴かない日本
2 自分の思いを自由に表現する権利
3 「子どもの参画」とは人間平等の原理
4 子どもの声が独立する意味
5 カナダ・オンタリオ州若者プロジェクト
6 事務所の閉鎖とこれから
7 コミュニティディベロプメントアドボカシーの確立
第13章 フードスタディーズのレンズで捉える地域の課題とその解決(大元鈴子)
1 フードスタディーズとは何か
2 フードスタディーズで読み解くケチャップ不足
3 学際研究と超学際研究
4 地域環境知の生成プロセス――地域における人間以外のアクターとのつながりを考える
5 マルチスピーシーズの視点
第Ⅳ部 経験を介した学びほぐし――「地域学する」ということ②
第14章 地域の「歴史資料」をのこすために――鳥取県西部地震の資料保全活動から(岸本 覚)
1 「地域歴史遺産」に「なる」こと
2 鳥取県西部地震と山陰史料ネット
3 日露戦争と日野地域――軍事郵便との対話から
4 地域の「歴史資料」をのこすこと
第15章 民謡から地域の暮らしを聴きとる(鈴木慎一朗)
1 《貝殻節》研究を始めたきっかけ
2 民謡と新民謡
3 鳥取県における新民謡
4 《貝殻節》と《新民謡 貝殻節》
5 戦後の《貝殻節》を聴きとる
第16章 拡張された場におけるドキュメンタリー――今いる地域から表現活動を始める方法(佐々木友輔)
1 なぜ作るのか――表現活動のモチベーション
2 あらかじめ結末を決めない――方法としてのドキュメンタリー
3 ないものは自分たちの手で作る――鳥取の自主上映文化
4 記録の方法はひとつではない――アニメーション・ドキュメンタリーと前衛記録映画
5 出会ってから考える――ドキュメンタリーの拡張
6 「地域」の再定義――学生たちとのコラボレーション
第17章 「そこにいること」からはじまるサッカーと人づくり(小林勝年)
1 サッカーとの出合い
2 スポーツの本質と功罪
3 激しく心を揺らすサッカー
4 そこにいることから始まるサッカー
5 Think globally, act locally
第18章 オドることは生きること(木野彩子)
1 踊ることは本能である
2 現代は身体経験がそこなわれている
3 踊りの専門化,踊る人と見る人の分離
4 鳥取夏至祭の試み
5 競わないで真似ぶこと
6 再びあらゆる人が自由にオドることができるために