まえがき
序 章 問われてこなかった自律性
1 派遣依頼をしない学校
2 自律性への着目
3 本書の構成
第Ⅰ部 用語の定義と先行研究の検討
第1章 本書で扱う用語の定義
1 ソーシャルワーカー
2 スクールソーシャルワーカー
3 官製専門職
4 自律性
5 集団としての自律性
6 個人としての自律性
第2章 先行研究の射程の拡張と同定
1 先行研究の広がりとその欠落
2 スクールソーシャルワーカーという職域の専門性
3 スクールソーシャルワーカーの採用・勤務条件
4 スクールソーシャルワーカーの政策上の位置づけられ方
5 学校組織への参入におけるコンフリクト
6 児童生徒・家庭へのソーシャルワークにおけるコンフリクト
7 小括
第Ⅱ部 スクールソーシャルワーカーの「集団としての自律性」
第3章 スクールソーシャルワーカーという職域の専門性
1 問題の再確認
2 方 法
3 養成・教育課程における専門性の担保
4 実践現場における専門性の担保
5 小括 スクールソーシャルワーカーの専門性のばらつき
付論 無視された社会福祉主事任用資格――形骸化した専門性
第4章 スクールソーシャルワーカーの採用・勤務条件
1 問題の再確認
2 方 法
3 採用――評価されない継続勤務
4 勤務条件――専門性に見合わない働き方
5 応募実態――顧みられる年収,顧みられない資格の有無
6 小括 「非正規職員としての働き方」の標準化
第5章 スクールソーシャルワーカーの政策上の位置づけられ方
1 問題の再確認
2 予算獲得と支援の実態
3 方 法
4 政策の再文脈化の全体像
5 現場における支援実態
6 2008年度から2012年度――不明瞭・不安定な紐づけ
7 2013年度以降――いじめ対策等への焦点化
8 2015年度以降――子どもの貧困対策等における評価指標化
9 2018年度以降――多忙な教員の「働き方」への貢献
10 小括 相反する問題系への再文脈化
第Ⅲ部 スクールソーシャルワーカーの「個人としての自律性」
第6章 調査の概要
1 「個人としての自律性」に迫るための方法論
2 調査方法の選定
3 調査対象の整理
4 調査対象の概要
第7章 学校組織への参入におけるコンフリクト
1 「メンバーシップ型」の学校組織
2 「ジョブ型」のスクールソーシャルワーカー
3 コンフリクト① 部分性の相違
4 コンフリクト② 対等性の揺らぎ
5 ワンダウン・ポジションとエンパワメント
6 小括 学校の秩序への恭順
第8章 児童生徒・家庭へのソーシャルワークにおけるコンフリクト
1 日本型学校における指導
2 ソーシャルワークの定着過程① 家庭への支援拡大
3 ソーシャルワークの定着過程② 眼差しの多重化
4 指導とソーシャルワークの不整合
5 小括 指導とソーシャルワークの不整合
第9章 コンフリクトの止揚
1 支援機関ではない学校
2 職務の再境界化
3 学校における支援観の変化
4 集団と個別の両立困難性
5 教員と共に対応し,見通しを立てる
6 パターナリズムの線引き
7 小括 内部化されない・孤立しない
第10章 コンフリクト止揚の背景にあるもの
1 支援機関の開拓と時間外労働のジレンマ
2 支援日時の調整と兼職時間の減少のジレンマ
3 教員と同根の不払い労働
4 不払い労働を引き受ける葛藤
5 小括 やりがい依存の加速
終 章 知見を学術と社会に開く
1 知見のまとめ
2 学術的意義
3 社会的インプリケーション
4 限界と今後の研究課題
引用・参考文献
あとがき
初出一覧
索 引