はじめに――変化する時代における「教職」という専門職の再定義
序 章 今問われる職業としての「教員」――「教師」像を超えて
1 現代の教職が直面する新たな課題と教育改革の動向
2 教職課程の再編と「教育の基礎的理解に関する科目」の意義
3 教員の職務の適正化と業務整理の視点
4 給特法の改正と業務精査の乖離――教員業務改革の“核心”を問い直す
5 教職の特性と構造的困難――社会課題と「教員」の限界
6 教育の専門職たる教員像の再構築に向けて
◇課題◇
第Ⅰ部 教員をめぐる制度と今問われている課題
第1章 教育の目的と教員の職務――「教師」と「教員」の差異から迫る
1 「教師」と「教員」の差異――日本教育史の観点から
2 「教師」と「教員」の語源と意味
3 近世から近代への移行と「師」から「教員」への転換
4 近代公教育確立に伴う教員像の形成
5 戦後教育改革と「教師」の理念的再構築
6 戦後の教育改革と「労働者」としての教員像
7 現代における「教師」と「教員」の実像と課題
8 未来を見据えた教員像と育成の方向性
9 教師と教員のこれから――社会の変化と専門職の未来像
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア① 教員と保育者が連携するために必要なことは――保育者の視点の活用
第2章 教育思想と教育現場の関係性――西洋教育思想を中心として
1 ソクラテスとプラトンの教育方法の相違
2 近代の教育思想
3 現代の教育思想
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア② 教育思想から教育活動を鳥瞰する実践者となるために
第3章 教員の服務義務と繰り返される不祥事発生のメカニズム――なぜ,不祥事は繰り返されるのか
1 教員の服務義務に関する法的基盤
2 公立学校教員の服務義務
3 教育公務員と私立学校の教員の法規定上の異同
4 教員の不祥事問題
5 不祥事発生のメカニズム――その要因と対応
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア③ 教員の労働環境改善に向けた新たな視点――ジョブ・クラフティングの可能性
第4章 教員の研修制度――教育現場での研究と修養について
1 教員研修の法的位置づけ
2 現在の研修の在り方とその成果
3 研修の充実と奨励の方途
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア④ 教員研修の意義を問う――目標をもち,知恵を授ける
第Ⅱ部 教員が行う教育・指導
第5章 子どもの発達段階と教育活動――教育の専門家としての基礎知識
1 教育活動に欠かすことのできない発達・発達段階の理解
2 代表的な発達段階の理論
3 幼児期から青年期までの発達の諸相
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑤ 異学年集団での学習――香川大学教育学部附属高松小学校の実践から
第6章 学習指導の必要性――学び方を学ぶためには
1 自ら学ぶ力と自己調整学習
2 自ら学ぶ力を育むための学級づくり
3 自己調整学習のプロセスから見た授業での学習指導
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑥ 児童の積極的授業参加行動と教員の捉え方
第7章 学習指導要領とカリキュラム・マネジメント――カリキュラム論と学校現場との関係性
1 カリキュラムとは何か
2 学校に基礎をおくカリキュラム開発
3 潜在的カリキュラム
4 教育課程にかかわる法規
5 学習指導要領
6 カリキュラム・マネジメント
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑦ 全教員で創る教育課程
第8章 学校現場で用いられる教育方法論――ICT機器の活用
1 ICT機器の活用のねらいと目的
2 ICT機器の活用の成果と課題
3 ICT機器の活用の工夫
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑧ ICTを活用した一回限りの一律一斉授業からの脱却――求められるファシリテーターとしての教員の在り方
第9章 生徒指導と学校現場における実際――生徒指導の原則と問題行動
1 生徒指導の原則
2 生徒指導上の諸課題への対応
3 現場での新たな取組み――心を繋ぐICT
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑨ 学校現場における援助職の在り方について
第Ⅲ部 教員と学校組織の関係性
第10章 学校経営と学級経営の関わり――教員に求められる学校・学級経営の基礎的な考え方
1 学校経営という言葉
2 学校経営の実際
3 新しい学校をつくる
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑩ 学校経営を支える一人の教員としての心のもちよう
第11章 チームとしての学校,コミュニティ・スクールと学校組織――開かれた学校はなぜ求められるのか
1 二つの答申から読み解く学校が進む方向
2 学校を開く理由
3 教育の当事者を増やす
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑪ 「チームとしての学校」と学校組織――多様な外部人材や専門家の活用を通したワーキングシェア
第12章 学校組織と危機管理――あらゆる危機から子どもと教職員を守り抜く
1 学校組織における危機管理とは
2 学校危機管理の対応
3 学校危機への即応
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑫ エビデンスによる危機の見える化
終 章 教員の専門職性と教員として働く“覚悟”――教員としての専門性と実践力を身につける
1 教員の専門性と実務能力の統合に向けて
2 教員としての“覚悟”――構造的特性を見据えて
3 今後の教員に求められるもの
◇課題◇
学校現場の現在とフロンティア⑬ 教員採用試験合否のその後――不合格のほうが幸せだった?
課題解答・解説
「教員の専門性」に関するセルフ・チェックシート
索 引