序 章 二〇世紀の強制移動と帝国主義的統治の展開(山本明代)
1 現代の強制移動の諸形態
2 長い二〇世紀と初期近代の強制移動
3 帝国主義的統治と強制移動
4 入植者植民地主義
5 帝国主義時代の強制移動
6 戦争と強制移動
7 強制移動史研究の先行研究と現状
8 本書の構成
第Ⅰ部 アメリカと太平洋地域
第1章 フィリピン・アメリカ戦争にみる帝国と感染症(千葉芳広)
1 フィリピン・アメリカ戦争における人種主義と感染症
2 スペイン統治下の経済開発とマラリア
3 フィリピン・アメリカ戦争と公衆衛生
4 フィリピン人とアメリカ兵の健康
5 支配のための公衆衛生と戦争の忘却
第2章 グアムの米軍基地建設と先住民チャモル(長島怜央)
1 アメリカ軍事主義と強制移動
2 アジア・太平洋戦争中の日本軍による強制移動
3 米軍基地建設と強制移転
4 軍事植民地における強制移動
第Ⅱ部 ヨーロッパとオスマン帝国
第3章 バルカン戦争期のムスリム帰還問題(米岡大輔)
1 現代への起点としてのバルカン戦争
2 揺れ動くボスニア
3 移民が難民に変わるとき
4 帰還の結末
第4章 セルビア統治下コソヴォのアルバニア人の排除(百瀬亮司)
1 世界史の中のコソヴォ問題
2 近代におけるコソヴォ問題の萌芽
3 バルカン戦争と反アルバニア言説の形成
4 戦間期ユーゴスラヴィアの植民政策
5 コソヴォにおける強制移住とヨーロッパの過去と未来
第Ⅲ部 ヨーロッパとアフリカ
第5章 プロイセン領ポーランドとドイツ領南西アフリカ(割田聖史)
1 プロイセン領ポーランドと「長い二〇世紀」の始まり
2 プロイセン東部諸州と労働力の移動
3 ドイツ領南西アフリカへのドイツ人植民
4 内国植民の制度化と「土地収用法」
5 植民委員会の活動と入植者たち
第6章 東ドイツとナミビアの子ども難民(柴田暖子)
1 難民と子ども
2 ナミビア独立への歩み
3 東ドイツとSWAPOとの関係
4 東ドイツにおけるナミビアの子ども難民への教育
5 ナミビアの独立と子ども難民の帰郷
6 子どもの難民に関する問題
第Ⅳ部 アジアとヨーロッパ
第7章 ソ連への女性たちの強制連行と収容(山本明代)
1 戦争と強制移動の中の女性たち
2 ソ連軍による占領
3 矯正労働収容所と戦争捕虜収容所への連行
4 捕虜収容所での労働と生活
5 帰還とその後
第8章 大日本帝国の崩壊と東アジアにおける国民国家の再編(加藤聖文)
1 日本における「非植民地帝国化」の特質
2 日本における国民国家の再編
3 帝国の遺児としての引揚者
4 満洲国崩壊後の国民国家再編
5 東アジアの脱植民地化とは何だったのか
あとがき
索 引