16世紀、東地中海世界の覇者となったオスマン帝国のスルタン、スレイマン1世。父の時代に急速に拡大したオスマン領を安定させ、度重なる遠征でさらに一層の拡大を実現。特にヨーロッパ世界を震撼させた。しかしその頃、拡大は終焉を迎え、帝国は、拡大のない、安定の時代に入る。長いスレイマンの治世はそれに適応した体制変化の時代でもあった。以後長く続く太平の立役者となり、後世の人々に「偉大な」君主として記憶されたスレイマンの生涯と帝国の姿を明らかにする。
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〈目次〉
立法者スレイマン
1 スレイマン1世とその時代
2 戦争の流儀
3 多重構造の世界帝国
4 スレイマンの自画像
5 家族、そしてオスマン家のその後