「明治は遠くなりにけり、されど、学ぶべきこと数多あり」
金沢大学医学部の十全同窓会として現代まで続く同窓会の会報を主とした一次史料から蘇る、明治の若者たちのエネルギーと挑戦。
現代の医学生・高校生に贈る、失われた情熱の記録を凝縮した一書、ついに完成!
教授のみならず卒業したての医学士たちが見た一世紀以上も前のドイツの描写。近代的な建物と社会インフラ、交通システム。彼我の差に圧倒されながらも、日本の近代化を担う開拓者としての矜持を持ち、ハード・ソフト両面における医学の近代化を進めた教授と医学徒たちが成し遂げた西洋化。明治時代の若者たちの進取と挑戦の精神には現代の若者たちも見習うべきことが実に多い。その意味でも、明治日本の建国に貢献した医学専門学校の創設課程を、私たちは原点に戻って今一度見直す必要があるのではないかと思う。(本書「はじめに」より)