墓と石塔の中世

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仏教の伝来後、全国各地に建立された仏塔。当初は木造が主流だったが、奈良時代に入る頃に石塔が出現すると、中世には墓と融合して天皇や武士、僧侶の墓塔となってゆく。多種多様な形態や造営の実態、石工の活動、石垣への転用などを読み解き、社会の様相を探る。近世の墓標・墓碑へ移り変わる過程も視野に入れ、中世人の死者への想いを描き出す。
目次
石塔登場―プロローグ

石塔の種類と特徴
 奈良・平安時代成立の石塔―層塔、笠塔婆、宝塔・多宝塔、五輪塔
 鎌倉時代成立の石塔―宝筐印塔、板碑、無縫塔

墓に石塔が建つ
 仏塔と墓の接近
 墳墓堂から石塔墓へ―武士の墓の登場
 僧侶墓の登場と発展

共同体の墓と石塔
 総供養塔の広がり
 西大寺流律宗の動向と石造物の分布

霊場と石塔
 高野山奥之院への納骨と造塔
 造塔供養の変化

中世都市・村落と石造物
 中世都市と石造物
 中世村落と石造物

中世墓の終焉と石材の転用
 転用される石造物
 なぜ転用されたのか

近世への胎動、墓塔から墓碑へ―エピローグ 

あとがき
参考文献
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