柳田國男と折口信夫

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日本民俗学を開拓した柳田國男と、歌人釈迢空としても知られ柳田を師と仰いだ折口信夫。若き折口が『遠野物語』に出会い感銘を受けて以来、互いに信頼つつ時に対立もする2人は、民間伝承の学をどのように組み立て民俗学へと展開させていったのか。旅を視点に各々の学問形成の道筋を比較対照させ、2人の具体的な姿と思いを明らかにする。
目次
柳田國男と折口信夫の「知」の実践―プロローグ

折口信夫と『遠野物語』
 『遠野物語』への釈迢空長歌 
 折口信夫の民俗学への道
 『遠野物語』は、なぜ「道別きのふみ」なのか

柳田國男の明治末三部作
 柳田國男の『遠野物語』への道
 『遠野物語』の執筆と内容
 柳田の明治末の出版戦略
 明治末の柳田の諸論文

「郷土研究」と折口信夫の「三郷巷談」
 郷土教育の進展と郷土会
 学術領域としての「郷土研究」と雑誌『郷土研究』
 折口信夫の『郷土研究』への投稿
 「三郷巷談」の内容と柳田の評価

柳田國男の旅と学問
 学問の方法としての旅 
 菅江真澄の発見から「民間伝承論大意」へ
 旅といくつもの紀行

折口信夫の旅と学問
 旅の記憶・目的と採訪録
 旅の実感と短歌
 旅の方法と研究法

呼応する二人の旅と学説
 柳田と折口の旅の呼応
 「柱松考」と「髯籠の話」―標山・依代論をめぐって
 「まれびと」論の形成と対立
 祖霊と未完成霊
 柳田の折口評と弔詞

プラットフォーマーとしての二人―エピローグ

あとがき
参考文献
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