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商品説明
世界秩序が揺れ動くなか、インド太平洋地域の地政学的重要性が高まりをみせている。同地域は中国の「一帯一路」構想の主要な対象地域だ。インド太平洋地域の比較的小さな国々と中国との二国間関係は、どのような要因をもとに発展してきたのか。本書の共同研究グループが考案した分析枠組み「五要因モデル」を用いてバングラデシュ、ラオス、フィリピン、セルビア、スリランカ、ザンビア、の6カ国の事例を分析する。小さな国々がどのようなカードを切り札にし、いかに大国との関係を構築し、自国の利益を引き出してきたのか、それぞれの中国との二国間関係の実像を描く。小国は必ずしも受動的な存在ではない。巨人を動かしうる生存戦略が示される。
目次
序章 中国と向き合うインド太平洋の小さな国々:五要因モデルとその射程 高原明生

第Ⅰ部 小国の視点から
第1章 アキノからマルコスへ:政治的生存とフィリピンの対中政策 アルヴィン・カンバ
第2章 ラオスと中国のインフラ協力:その正統性と主体性の限界 クイック・チェンチュウィー ジクリ・ロスリ
第3章 バングラデシュ・中国関係の力学:地政学上の主体性と中国の野心 ライルファー・ヤスミン
第4章 スリランカの主体性の解明:インフラ開発の推進と対中交流 チュラニー・アッタナーヤケ
第5章 ザンビア・中国関係:資源を活用した戦略とその変容
ゴッドフリー・ハンプワィウェ パドレイグ・カーモディ フィービー・モガディ・ラマロコ
第6章 セルビアの対中協力とその力学:一帯一路と「16プラス1」 ドラガナ・ミトロヴィッチ

第Ⅱ部 日本の視点から
第7章 小国は大国をどう語るのか:メディアから読み解くバングラデシュの戦略 今井夏子
第8章 開発最前線のまなざし:ザンビアの対中認識 麻田 玲
第9章 中国の対外援助額の推計と分析(2001~2022年) 北野尚宏・宮林由美子
第10章 日本の政府開発援助の新たな力学:大国間競争の時代を迎えて 志賀裕朗

終章 いかに選択肢を広げるか:小さな国の対中戦略 麻田 玲
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