はじめに
第1章 本を読まない人は6割以上!?――読書を測る難しさ
文化庁調査の衝撃
「読書」の測り方の違い
測り方はひとつじゃない!
「読書」にはどこまで含めるべきなのか
人は何を「読書」だと思っている?――大学生データの分析から
「どれだけ作家を知っているか」が一番よい読書の測り方!?
「知っている作家名クイズ」にならないためには?
まとめ――読書の測り方はさまざま
第2章 あなたも読書家になれる!――読書アイデンティティ
「あなたは読書家ですか?」
読書アイデンティティをつくるもの――立場的なアイデンティティへの注目
集団文化と立場的なアイデンティティ
読書アイデンティティは大人にとっても重要
読書アイデンティティはどうすれば変えられるか――ひとりで読まないこと?
「楽しんで読む」重要性……マンガはどうなの?
読書ジャンル・読書アイデンティティによるタイプわけ
マンガを読んでいても立派な読書家!?
コラム① 読み聞かせるのは人でなくてもよい?
第3章 読書家はどのように本を探すのか
異世界の能力を使って本をみつける!?――「目の奥の知識」の活用
偶然に身を任せて大丈夫?――セレンディピティという探し方
ネットで探すのは効率的か
気分はだいじ。今の気分で本を探そう!
他者との関係は本の選び方にどう影響を与えるか
本を選び読むことの社会性
コラム② コスパのよい本の選び方?
第4章 読書家はなぜ・どうやって本にハマるのか
読書のイメージ
「好きだから読む」vs.「しかたなく読む」
外発的な動機は悪い読書?
物語への移入とは――本の世界に迷い込むような没頭
没頭するにはどうしたらいいか
「推し」しか勝たん――キャラへの愛着とつながり
逃避的な読書は悪いこと?――心の避難所としての読書
刑務所での逃避的な読書
ノンフィクション読書の愉しみ
コラム③ 物語にだまされないように!
第5章 働いていると本当に本が読めない!?
働いていると読書できない?
働いている人はどれくらい読書しているのか
「仕事での読書」はどのようなものか――何を読むのか
仕事の読書と「マタイ効果」
仕事は余暇読書のじゃま?――余暇の断片化
仕事が余暇に与える悪影響は時間だけじゃない――ワーク・レジャー・コンフリクト
アンペイド・ワークと読書
読書と他の余暇活動との関係
結局、働いていると本は読めないのか
コラム④ 読書と睡眠
第6章 マウントをとるために本を読む?――読書と教養と文化資本
『善の研究』と教養主義的な読書
文化資本とは何か
読書の「シュミのよさ」は誰が決める?
文化資本としての読書
読書の「シュミのよさ」は多くもつ資本によって異なる
「乱読派」は文化資本と関係する?――文化的オムニボアの存在
読書での文化的オムニボア性と性別の関係
今の大学生にとっての読書と教養
第7章 何を読むかより誰と読むか――読書コミュニティの意味
読書友達をみつけるのは難しい?
SNS上での読書コミュニティの広がり
日本でのSNS読書コミュニティの広がり――「本棚をみせる」例から
読書会という読書コミュニティ
イギリスのシェアード・リーディング
シェアード・リーディングのセラピー効果
シェアード・リーディングの課題
読書コミュニティの広がりとサードプレイス
第8章 読書は誰のものか――「読書の社会的正義」実現のために
あるアメリカ人女性の生涯
本を読むとなぜ成績がよくなるのか――文化的再生産と文化的流動性
本を読むことができないのは誰?――ナタリーとアティカ
読書の社会的正義をなぜ・どうやって実現するか
読書バリアフリー法の成立背景
読書バリアフリーの現状
読書に課題がある人たちの読書実態と期待
終章 本が読めない社会に抗って――新たな読書行為と読書のこれから
電子書籍での読書に支障はないのか
「電子書籍派」の人はどれくらいいる?
「越境するメディアの生態系」のなかでの読書
オーディオブックはどうなの?
オーディオブックを含めた「組み合わせ」
読書のこれから――技術革新と個人的対処の限界、その先へ
付録① 独自調査について
付録② 特定のジャンルを「読書」と認めるかどうかと読書時間の関連――最小二乗法による重回帰分析(第1章)
付録③ 作家名再認テスト結果(第1章)
付録④ 読書ジャンルと読書アイデンティティの関連――順序ロジスティック回帰分析(第2章)
付録⑤ 読書ジャンル・読書アイデンティティによるタイプわけ――クラスター分析(第2章)
付録⑥ 仕事の有無と余暇読書の関連――二項ロジスティック回帰分析(第5章)
あとがき
参考文献一覧
著者紹介