はじめに
Ⅰ 多様な自然環境
第1章 パプアニューギニアの山地と地質――複雑なプレート運動がもたらした地形
【コラム1】セピック川
第2章 植物の多様性――地理と人類が育んだ自然の驚異
第3章 ニューギニア島の多様な動物――特異な歴史によって生成された動物相
【コラム2】ハナブトオオトカゲの保護にむけた活動と思い
第4章 地域区分――南部、ハイランド、モマセ、アイランド
Ⅱ 石器時代からの跳躍
第5章 ヒトの到来と農耕の起源――世界最古の熱帯農耕
第6章 「石器時代」はいつまで続いたのか?――ポストラピタ期研究のいま
第7章 植民地化――ドイツ、イギリス、オーストラリアによる植民地化
第8章 日本人貿易商――小嶺磯吉による活動の軌跡を辿る
【コラム3】日本人移民
第9章 第二次大戦から独立まで――オーストラリア統治の終焉
第10章 ソマレの時代――パプアニューギニア人による国づくりの始まり
【コラム4】ソマレ首相と柴田中尉の話
第11章 独立後世代――模索する国づくり
第12章 戦争慰霊――慰霊団の活動と遺骨収集
第13章 ブーゲンビル――鉱山・内戦・独立をめぐって
Ⅲ 南太平洋の大国
第14章 国家経済――大規模な資源経済と多数の自給自足民
第15章 鉱物エネルギー資源開発――展開の推移と現況
【コラム5】LNGプラント建設プロジェクトに従事した2年半
第16章 国民国家――対立と葛藤の中で
【コラム6】パプアニューギニアの政体
第17章 我々自身の法へ向けて――慣習はいかに法と裁判に反映されるのか
第18章 観光――自然と民族文化の魅力
【コラム7】私の想うパプアニューギニアの魅力
第19章 すべての児童に質の高い教育を――教育政策の歩み
第20章 人びとが移動するとき――飛行機、車、ボート、カヌー
第21章 航空産業――ニューギニア航空の使命と日本への直行定期便
Ⅳ 保健と医療
第22章 感染症――マラリア、TB、HIVエイズ、下痢症、デング熱、ピッグベル
第23章 非感染性疾患――新たな健康問題
第24章 医療システムと地域保健――ビレッジヘルスボランティアの展開
第25章 民族医学――多様な知識と実践
【コラム8】ブッシュドクタとは何者か?
第26章 栄養問題――タンパク質の不足を中心に
第27章 子どもの栄養状態と健康――栄養不良の二重負荷に直面する社会
Ⅴ 多様性:食と言語
第28章 主食の多様性――バナナ、サゴヤシ、ヤムイモ、サツマイモ、タロイモ、コメ
第29章 副食の多様性――クム、動物性食品、購入食品
【コラム9】ココナツ
第30章 サゴヤシ――不思議な食料資源
第31章 出産と子育て――村の子どもは私の子
第32章 嗜好品――パンダナス、コーヒー、紅茶、タバコ、ソフトドリンク
【コラム10】ベテルナッツ(ブアイ)
第33章 言語の多様性と系統――ニューギニアの言語状況のどこが普通なのか
【コラム11】ドム語のなりたち――トクプレス入門
第34章 トク・ピシンの今――外来の言語でありつつ土着の言語でもある英語ならぬ英語
第35章 ピジン語を通して見たパプアニューギニア人――慣用句・語順・対人配慮行動を観察する
Ⅵ ムラの民族誌
第36章 親族の遍在、「社会」の不在――近代的想像力の内と外
第37章 男たちの世界――ジェンダーと男らしさのゆくえ
第38章 女たちの世界――女性のセクシュアリティとそのゆくえ
【コラム12】ビルムの海外流通と生産組織の変化
第39章 「黒魔術」と「精霊」「妖怪」が棲む世界――村人の生きるもう一つのリアリティ
【コラム13】村落裁判所
第40章 死生観――祖先祭祀のない社会
【コラム14】生業儀礼――ガルフ州テワーダの人びとの例
第41章 シンシン・トゥンブナ――未来につなぐ「先祖の歌」
【コラム15】フォイの民族音楽
第42章 キリスト教:人をつなぐもの、外につなぐものとして――村から眺めた「キリスト教国家」パプアニューギニアの一断面
第43章 カーゴカルト――近現代史における祖先の帰還
【コラム16】神話と現実
第44章 資源開発に伴う社会の混迷――開発・土地・クラン
第45章 長距離交易――モノを介したコミュニケーション
Ⅶ 現代文化
第46章 パプアニューギニアの文化遺産――豊富な有形と無形の遺産
【コラム17】パプアニューギニア国立博物館・美術館の近代史展示
第47章 文学――文壇の過去と現在
【コラム18】ドキュメンタリー制作
第48章 パワーバンド――ポストコロニアルなポップミュージック
第49章 通信ツール――離れた人びとを結ぶコミュニケーションの今昔
Ⅷ PNGと国際社会
第50章 多角化する外交政策――メラネシアの盟主からアジア太平洋の主要アクターへ
第51章 パプアニューギニアへの移民――新天地を求めて
【コラム19】日本で学ぶパプアニューギニアの留学生
第52章 日本の政府開発援助――JICAの事業
第53章 ボランティア活動――自分を変えた青年海外協力隊の4年間
Ⅸ PNG社会の現在
第54章 首都ポートモレスビーの歴史と空間――その光と陰
第55章 都市生活――セトルメントと庶民の暮らし
第56章 気候変動対策の行方――国際支援は地域社会に何を与えたのか
第57章 贈与――世代を超えて営まれるゲーム
第58章 消えるビッグマン、変わりゆくリーダー――イノベーションの価値と無価値
第59章 ワントク――都市の交錯点に生まれる親しさと政治のはざま
第60章 良い暮らしを求めて――開発、商売、出稼ぎ
おわりに
パプアニューギニアをもっと知るためのブックガイド