- 発売日:2026/10/30
- 出版社:以文社
- ISBN:9784753106035
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寄食者の哲学
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商品説明
現代の百科全書派の哲学者、
その主要著作を読み解く完全講義、ここに開講。
フランス現代思想全盛期を代表する巨星、かつポストモダンと一線を画する百科全書派の哲学者・文人であるミシェル・セール。
西洋近代のはるか古層まで遡行し、神話や寓意詩の叡智から現代を予見したその驚くべきヴィジョンを、第一人者が徹底して明解に読み解くシリーズ第1弾!!
あらゆる人間が寄食者parasiteである――とは何を意味するのか? ホメロス、『創世記』、『寓話』、モリエール、ルソー、プラトン、ライプニッツ……古今の書物を渉猟し、貨幣経済や社会の起源、異教主義的世界観とユダヤ=キリスト教神秘主義の深奥に迫ったミシェル・セールの傑作『パラジット』を、ふんだんな新訳と現代的解釈で再生する、まったく新たな人文知への招待!
その主要著作を読み解く完全講義、ここに開講。
フランス現代思想全盛期を代表する巨星、かつポストモダンと一線を画する百科全書派の哲学者・文人であるミシェル・セール。
西洋近代のはるか古層まで遡行し、神話や寓意詩の叡智から現代を予見したその驚くべきヴィジョンを、第一人者が徹底して明解に読み解くシリーズ第1弾!!
あらゆる人間が寄食者parasiteである――とは何を意味するのか? ホメロス、『創世記』、『寓話』、モリエール、ルソー、プラトン、ライプニッツ……古今の書物を渉猟し、貨幣経済や社会の起源、異教主義的世界観とユダヤ=キリスト教神秘主義の深奥に迫ったミシェル・セールの傑作『パラジット』を、ふんだんな新訳と現代的解釈で再生する、まったく新たな人文知への招待!
目次
イントロダクション
一、『パラジット』の魅力
二、パラディグマ(範型)の問い
三、「一なるもの」と《魂》の問題
四、ローマ――薄明のキリスト教
五、綴りと概念――第三項としての字母
六、ドクサを戒める
七、ロゴスの根源にて――詩・文芸・神話
八、復権するペイガニズム
Column 獣道(けものみち)の先に── ミシェル・セール研究会随聞記
第一章 『パラジット』第一部を読む
一、等価交換と社会
二、パラジットの三層構造とその循環
三、食客・生物学・寓話
四、マルチパースペクティヴな対話・駆け引き
五、寓話=比喩(パラボル)の迷宮
六、パラディグマとストイケイア
七、セールの企図――三項のマルチパースペクティヴな統合
八、荒天のなかでの航海――ノイズのうちに身を置くこと
九、循環的に入れ替わる寄生関係
一〇、寄生者・食客・ノイズ
一一、「熱い/冷たい」、「ある/ない」
一二、学問の発展と「漸減する生産性」
一三、ネゲントロピー的なもの
一四、可換的な三項と《三項の交換》とプラトンの想起説
一五、ジラールのスケープゴート論――圧縮された神話
一六、無限小と偶然性、連続性
一七、他者――包摂/排除される第三者
一八、万人は万人に対して寄生者である
一九、寄生者としての王――強者なのか、弱者なのか
二〇、言葉と物の交換――謝礼を言葉で支払うこと
二一、根源にあるもの――言葉と言葉の交換
二二、神々は饗宴する
二三、跛行者(はこうしゃ)たち
二四、物語、記憶術の起源
二五、上部構造と下部構造の交差交換
二六、情報社会を予見する
二七、第三世代のサイバネティクス
二八、火の者たち、場所の者たち
二九、合流点=モナドとその《わき para》
三〇、五旬節――回帰するペイガニズム
三一、ダイモン的な作用体
三二、第一のシステム――ライプニッツのシステム
三三、第二のシステム――ヘルメスのシステム
三四、第三のシステム――五旬節の図式
Column 若き異教徒(ペイガン)の肖像───プラトンからライプニッツ、そしてセールへ
第二章 『パラジット』第二部を読む
一、パラジットと三極管(トライコード)構造
二、「主人-客」――主人と奴隷の弁証法
三、媒介は二項対立をまたぐ――レヴィ=ストロースとプラトン
四、第三者の位置の循環
五、構造と寓話
六、反対の属性をもつ一つのもの/同じ属性をもつ二つのもの
七、ゆらぎ論理――1と0のあいだ
八、主人と反-主人――階級闘争史観への反論
九、愛憎劇
一〇、ヨーロッパの王制と寄食性
一一、流れとよどみ――思考を辿ること
一二、「亀と二羽のカモ」/「カラスとキツネ」の寓話
一三 道具、機械の起源
一四、「カエルとネズミ」の寓話
一五、セールの構造分析
一六、スケープゴートと道具(mayen、中間のもの)
一七、さまざまな反転
一八、日本の民話と中間物 moyen
一九、寓話とは哲学である
二〇、鍬の哲学――盲目的な実践と知
二一、切り替えられるシステム
二二、媒質(mi-lieu)について
二三、つぎはぎの空間――インターチェンジと遍歴
二四、身体――多時間のインターチェンジ
二五、ノイズ-システムの重層
二六、フラクタル――非-知のシステム
二七、「オオカミとキツネ」の寓話――第三者をめぐる二者間の競合関係
二八、ルネ・ジラールの欲望論
二九、「園芸家と殿さま」――寄食者の追放と包摂
三〇、《延期される犠牲》と匿名の犠牲者
三一、排除し得ぬ第三項――排中律を超えて
三二、魔女――準マルクス的、準フロイト的、準ニーチェ的なるもの
三三、ブルジョワジーの誕生
三四、無秩序と苦しみのうちで《作品を生む》
三五、労働――ノイズと死を畳み込むこと
三六、私有化appropriationとノイズ
三七、「生産」から「情報」へ
三八、帝国主義――その拡張と排除
三九、歓待と変身――「フィレモンとボーシス」
Column 真理でもモデルでもなく ──ミシェル・セールとフランス生命論の伝統
第三章 『パラジット』〈間奏曲〉を読む
一、ルソーの寄食性
二、虚言家の告白
三、政治という病――自己聖化と被害妄想のあいだ
四、不協和音とざわめき
五、創造と生産――稀少性としての調和
六、パースペクティヴは総和されない
七、楽譜=分割 partition
八、寄食者ルソー、食客ルソー
九、ほの暗い部屋の譜面 partition
Column 天使から天使への伝言──ミシェル・セールの遺産と後継者たち
第四章 『パラジット』第三部を読む
一、『パラジット』の佳境
二、土地所有権の起源
三、五感のマルチパースペクティヴィズム
四、パスカル的空間
五、要求 exiger と追放――寓意詩の受肉について
六、交換と貨幣の起源
七、権力の起源、経済の起源
八、「創世記」ヨセフの物語
九、交換と変質――追放され、また貯えられるもの
一〇、ユダと息子の嫁タマルの物語
一一、「腐る貨幣」と「腐らない貨幣」
一二、水平の回帰、垂直の回帰
一三、ジョーカーの理論
一四、「猿と猫」の寓話――下流で待ち受けるもの
一五、共生――不可逆過程を跨ぐ
一六、創造性の探究――真・善・美の源底
一七、太陽と記号
一八、豊穣の起源
一九、農耕のはじまり――洪水とオーバーキル
二〇、デカルトの『省察』――ドミノの白牌
二一、永遠の共食――神々の哄笑
二二、進化が寄生体を産み、寄生体が進化を産む
二三、homogone(オモゴン)な生成
二四、子音、この寄食的なもの
二五、最良の定義
二六、病気は一つの寄生音である
Column 生きられた百科全書──ミシェル・セールにおける百科全書の思想
第五章 『パラジット』第四部を読む
一、幕間劇――モリエールの『タルチュフ』
二、第三者タルチュフ
三、触媒――排除/包摂されるパラジット
四、観察者タルチュフ
五、文学と自然科学のユニゾン
六、『アンフィトリオン』
七、ジャガー、それは神である
八、招待主の本来の名前――コーラ(場所)
九、コーラ(場所)としての自然
一〇、二重性のロジックと媒体の増殖
一一、ヘーゲル弁証法批判――権力の隠蔽に加担する階級闘争
一二、関係か存在か――集団を問い直す
一三、シロイタチ遊びとボールゲーム――準-客体の発見
一四、準-客体――関係(集団)と存在(個)のあいだ
一五、参加=分有 participation について
一六、母なる言語
一七、準-客体と特異性――不思議な割符
一八、饗宴の終わり
一九、パラジットによる可視化/掩蔽
二〇、寓意の饗宴
二一、第三人間のアポリア
二二、哲学――知への愛と中間者たること
二三、喧騒と音楽、アルキビアデスの闖入――知と美の交差交換
二四、空の食卓――解かれた結び目
二五、第三項のゆらぎ――中間的なもの
二六、真・善・美、そして愛
二七、ソクラテス――みずから排除される第三項
二八、残される謎
あとがき
一、『パラジット』の魅力
二、パラディグマ(範型)の問い
三、「一なるもの」と《魂》の問題
四、ローマ――薄明のキリスト教
五、綴りと概念――第三項としての字母
六、ドクサを戒める
七、ロゴスの根源にて――詩・文芸・神話
八、復権するペイガニズム
Column 獣道(けものみち)の先に── ミシェル・セール研究会随聞記
第一章 『パラジット』第一部を読む
一、等価交換と社会
二、パラジットの三層構造とその循環
三、食客・生物学・寓話
四、マルチパースペクティヴな対話・駆け引き
五、寓話=比喩(パラボル)の迷宮
六、パラディグマとストイケイア
七、セールの企図――三項のマルチパースペクティヴな統合
八、荒天のなかでの航海――ノイズのうちに身を置くこと
九、循環的に入れ替わる寄生関係
一〇、寄生者・食客・ノイズ
一一、「熱い/冷たい」、「ある/ない」
一二、学問の発展と「漸減する生産性」
一三、ネゲントロピー的なもの
一四、可換的な三項と《三項の交換》とプラトンの想起説
一五、ジラールのスケープゴート論――圧縮された神話
一六、無限小と偶然性、連続性
一七、他者――包摂/排除される第三者
一八、万人は万人に対して寄生者である
一九、寄生者としての王――強者なのか、弱者なのか
二〇、言葉と物の交換――謝礼を言葉で支払うこと
二一、根源にあるもの――言葉と言葉の交換
二二、神々は饗宴する
二三、跛行者(はこうしゃ)たち
二四、物語、記憶術の起源
二五、上部構造と下部構造の交差交換
二六、情報社会を予見する
二七、第三世代のサイバネティクス
二八、火の者たち、場所の者たち
二九、合流点=モナドとその《わき para》
三〇、五旬節――回帰するペイガニズム
三一、ダイモン的な作用体
三二、第一のシステム――ライプニッツのシステム
三三、第二のシステム――ヘルメスのシステム
三四、第三のシステム――五旬節の図式
Column 若き異教徒(ペイガン)の肖像───プラトンからライプニッツ、そしてセールへ
第二章 『パラジット』第二部を読む
一、パラジットと三極管(トライコード)構造
二、「主人-客」――主人と奴隷の弁証法
三、媒介は二項対立をまたぐ――レヴィ=ストロースとプラトン
四、第三者の位置の循環
五、構造と寓話
六、反対の属性をもつ一つのもの/同じ属性をもつ二つのもの
七、ゆらぎ論理――1と0のあいだ
八、主人と反-主人――階級闘争史観への反論
九、愛憎劇
一〇、ヨーロッパの王制と寄食性
一一、流れとよどみ――思考を辿ること
一二、「亀と二羽のカモ」/「カラスとキツネ」の寓話
一三 道具、機械の起源
一四、「カエルとネズミ」の寓話
一五、セールの構造分析
一六、スケープゴートと道具(mayen、中間のもの)
一七、さまざまな反転
一八、日本の民話と中間物 moyen
一九、寓話とは哲学である
二〇、鍬の哲学――盲目的な実践と知
二一、切り替えられるシステム
二二、媒質(mi-lieu)について
二三、つぎはぎの空間――インターチェンジと遍歴
二四、身体――多時間のインターチェンジ
二五、ノイズ-システムの重層
二六、フラクタル――非-知のシステム
二七、「オオカミとキツネ」の寓話――第三者をめぐる二者間の競合関係
二八、ルネ・ジラールの欲望論
二九、「園芸家と殿さま」――寄食者の追放と包摂
三〇、《延期される犠牲》と匿名の犠牲者
三一、排除し得ぬ第三項――排中律を超えて
三二、魔女――準マルクス的、準フロイト的、準ニーチェ的なるもの
三三、ブルジョワジーの誕生
三四、無秩序と苦しみのうちで《作品を生む》
三五、労働――ノイズと死を畳み込むこと
三六、私有化appropriationとノイズ
三七、「生産」から「情報」へ
三八、帝国主義――その拡張と排除
三九、歓待と変身――「フィレモンとボーシス」
Column 真理でもモデルでもなく ──ミシェル・セールとフランス生命論の伝統
第三章 『パラジット』〈間奏曲〉を読む
一、ルソーの寄食性
二、虚言家の告白
三、政治という病――自己聖化と被害妄想のあいだ
四、不協和音とざわめき
五、創造と生産――稀少性としての調和
六、パースペクティヴは総和されない
七、楽譜=分割 partition
八、寄食者ルソー、食客ルソー
九、ほの暗い部屋の譜面 partition
Column 天使から天使への伝言──ミシェル・セールの遺産と後継者たち
第四章 『パラジット』第三部を読む
一、『パラジット』の佳境
二、土地所有権の起源
三、五感のマルチパースペクティヴィズム
四、パスカル的空間
五、要求 exiger と追放――寓意詩の受肉について
六、交換と貨幣の起源
七、権力の起源、経済の起源
八、「創世記」ヨセフの物語
九、交換と変質――追放され、また貯えられるもの
一〇、ユダと息子の嫁タマルの物語
一一、「腐る貨幣」と「腐らない貨幣」
一二、水平の回帰、垂直の回帰
一三、ジョーカーの理論
一四、「猿と猫」の寓話――下流で待ち受けるもの
一五、共生――不可逆過程を跨ぐ
一六、創造性の探究――真・善・美の源底
一七、太陽と記号
一八、豊穣の起源
一九、農耕のはじまり――洪水とオーバーキル
二〇、デカルトの『省察』――ドミノの白牌
二一、永遠の共食――神々の哄笑
二二、進化が寄生体を産み、寄生体が進化を産む
二三、homogone(オモゴン)な生成
二四、子音、この寄食的なもの
二五、最良の定義
二六、病気は一つの寄生音である
Column 生きられた百科全書──ミシェル・セールにおける百科全書の思想
第五章 『パラジット』第四部を読む
一、幕間劇――モリエールの『タルチュフ』
二、第三者タルチュフ
三、触媒――排除/包摂されるパラジット
四、観察者タルチュフ
五、文学と自然科学のユニゾン
六、『アンフィトリオン』
七、ジャガー、それは神である
八、招待主の本来の名前――コーラ(場所)
九、コーラ(場所)としての自然
一〇、二重性のロジックと媒体の増殖
一一、ヘーゲル弁証法批判――権力の隠蔽に加担する階級闘争
一二、関係か存在か――集団を問い直す
一三、シロイタチ遊びとボールゲーム――準-客体の発見
一四、準-客体――関係(集団)と存在(個)のあいだ
一五、参加=分有 participation について
一六、母なる言語
一七、準-客体と特異性――不思議な割符
一八、饗宴の終わり
一九、パラジットによる可視化/掩蔽
二〇、寓意の饗宴
二一、第三人間のアポリア
二二、哲学――知への愛と中間者たること
二三、喧騒と音楽、アルキビアデスの闖入――知と美の交差交換
二四、空の食卓――解かれた結び目
二五、第三項のゆらぎ――中間的なもの
二六、真・善・美、そして愛
二七、ソクラテス――みずから排除される第三項
二八、残される謎
あとがき
寄食者の哲学
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