研究叢書584 A.タタリノフ著『レクシコン』による日本語研究

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研究叢書584 A.タタリノフ著『レクシコン』による日本語研究
  • 発売日:2026/02/28
  • 出版社:和泉書院
  • ISBN:9784757611382

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研究叢書584 A.タタリノフ著『レクシコン』による日本語研究

研究叢書584 A.タタリノフ著『レクシコン』による日本語研究

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商品説明
1744年、青森下北佐井を出帆した多賀丸は暴風に遭遇し、ロシアに漂流した。乗員の三之助はロシアの地で結婚し、その息子タタリノフ(日本名サンバチ)はロシア語・日本語対訳辞書『レクシコン』を著した。『レクシコン』は18世紀の下北方言を如実に反映し、しかもキリル文字で書いてあるので語形がよく分かる。日常的な語彙を収録しているのも特徴である。江戸時代の下北方言の資料として強力であり、ロシアにおける日本語教育の一端も示す。本書は『レクシコン』を資料として、18世紀の下北方言の語彙、破擦音化、四つ仮名の音声、母音の無声化やカ行・タ行子音の有声化、開音・合音・ウ段音の関係、拍の保存・消失などの問題を解明したうえで、音韻構造を薩隅方言と対比し、本質的な相違も指摘している。さらに『レクシコン』原文の翻字・翻訳・注釈・語句索引並びに本書の人名・書名・事項索引を付している。
目次
序論

本論
第1章 ロシア資料とA. タタリノフ著『レクシコン』
 1-1、ロシア関係の日本語資料
 1-2、外国資料としてのロシア資料
  1-2-1、ゴンザ資料
  1-2-2、タタリノフ著『レクシコン』
  1-2-3、レザノフ資料
 1-3、洋学資料としてのロシア学資料
  1-3-1、伊勢の大黒屋光太夫・磯吉関係資料
  1-3-2、仙台の津太夫関係資料
  1-3-3、ゴロウニン関係資料
  1-3-4、安芸の久蔵関係資料
  1-3-5、尾張の重吉関係資料
  1-3-6、薩摩永寿丸関係資料
  1-3-7、越中長者丸関係資料
  1-3-8、プチャーチン来航時のロシア人関連資料

第2章 キリル文字による日本語表記
 2-1、モーラ使用領域の記述
 2-2、キリル文字による日本語表記一覧

第3章 『レクシコン』研究史
 3-1、研究史概観
 3-2、ペトロワの研究
 3-3、ペトロワ1962 解題の日本語訳
 3-4、村山七郎の研究

第4章 『レクシコン』の編纂過程
 4-1、見出しロシア語の収集
  4-1-1、А 部の場合
  4-1-2、Ф 部の場合
  4-1-3、Я 部の場合
  4-1-4、Б 部の場合
  4-1-5、Г 部の場合
 4-2、キリル文字日本語とひらがな日本語の記入
 4-3、『レクシコン』文例集とゴンザ『日本語会話入門』の関係
 4-4、結論

第5章『レクシコン』の語彙
 5-1、キリル文字日本語「テゴ」について
 5-2、「コブラ」について
 5-3、ひらがな日本語「ひねのはしら」について
 5-4、「ムズガシ」「ナズガシ」について
 5-5、「タビゴロ」について
 5-6、「ヤヌニ」について
 5-7、「ビンズギリ」について
 5-8、「ホウシャ」について
 5-9、「オテズキ」について
 5-10、「ヂマイリ」について
 5-11、「カド」について
 5-12、「オド」について

第6章 破擦音化の史的展開
 6-1、破擦音化の諸相
  6-1-1、キの破擦音化
  6-1-2、クの破擦音化
  6-1-3、サ行・ザ行の破擦音化
 6-2、ザ行とダ行の混同と破擦音化
  6-2-1、はじめに
  6-2-2、サ行・タ行の混同とザ行・ダ行の混同
  6-2-3、仮名文書などにおけるザ行とダ行の混同
  6-2-4、方言におけるザ行とダ行の混同
  6-2-5、ザ行・ダ行の混同と四つ仮名
 6-3、四つ仮名の合流と破擦音化
  6-3-1、『レクシコン』における「四つ仮名」研究の問題点
  6-3-2、ひらがな日本語の四つ仮名
  6-3-3、キリル文字日本語の四つ仮名

第7章 音韻と語種
 7-1、母音の無声化およびカ行・タ行子音の有声化と語種
 7-2、開音・合音・ウ段音
  7-2-1、オ段とウ段の交替現象
  7-2-2、東国文献の再検討
   7-2-2-1、先行研究としての開合説
   7-2-2-2、『天正狂言本』の再検討
   7-2-2-3、三矢重松の記録
   7-2-2-4、元亀二年(1571年)京大本『運歩色葉集』の場合
   7-2-2-5、米沢本『沙石集』の場合
   7-2-2-6、米沢本『倭玉篇』の場合
   7-2-2-7、鎌倉時代東国文書の開合の混乱例
  7-2-3、開音・合音・ウ段音の変化とその要因
  7-2-4、開音・合音・ウ段音の展開
  7-2-5、和語におけるオ段ウ段の交替
   7-2-5-1、語頭の母音オのウ化
   7-2-5-2、語頭の(半)母音ヨのユ化
   7-2-5-3、ノのヌ化と方言語彙
  7-2-6、開音・合音・ウ段音の展望
 7-3、特殊拍と語種
  7-3-1、東北方言の特殊拍についての先行研究
  7-3-2、促音の場合
  7-3-3、撥音の場合
  7-3-4、語中・尾の単独母音
   7-3-4-1、単独母音エについて
   7-3-4-2、単独母音オについて
   7-3-4-3、連母音について
   7-3-4-4、語中・尾の単独母音と連母音の母音体系への割り込み
  7-3-5、長音について
  7-3-6、特殊拍と語種―まとめと展望―

結論『レクシコン』からみた日本語


附:『レクシコン』翻字・翻訳と注釈(協力者米重文樹)


参考文献

索引(『レクシコン』語句索引、事項・書名・人名索引)

あとがき
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