この大火災は警告だ!
「火事は大変恐ろしい。だからこそ、その厄災に立ち向かう消防職員の存在が尊い。本書は消防職員の勇気と価値に光を与える」
公益財団法人市民防災研究所理事長(元東京消防庁消防総監)清水洋文氏
東京都立川消防署の消防士、宇津木準はなかなか鎮火できない山火事をヘリから睨みながら、「今までの山林火災とは違う」と感じていた。
七月初旬から三十五度を超える日々が続き、雨がひと月以上降っていない。
日本中が高温と晴天で乾ききっていた。
そんな宇津木の直感に従うように、本州中央部の埼玉、長野、群馬、山梨の各地で山林火災が発生。
勢力を強めた火災は山々だけでなく市街地を焼きながら東京都心にその火の手を延ばそうとしていた。
人間の叡知と努力はこの災害を克服できるのか……?