☆2025年ストーンウォール賞ノンフィクション部門オナー賞受賞
☆2025年ラムダ文学賞トランスジェンダー・ノンフィクション部門最終候補作品
☆賛辞の一部
「かれらの語る物語は、情報提供の役割を果たし啓発にもつながる。この国のトランスの人々にいま起きている事態をまだよくわかっていない層に警笛を鳴らすものであり、すでに気づいている人々にとっては、次の行動を起こす刺激的な呼びかけになるはずだ」――スーザン・ストライカー、『トランスジェンダーの歴史』著者
「『トランスジェンダー・ティーンネイジャー』は、反トランス法案や偏見が増す一方の社会で生きる現代のトランス・キッズとその家族の人生を知るための美しい――往々にして前向きで、ときに胸が引き裂かれそうな――窓を開いている。トランス・キッズについてもっと知りたければ、政治家や自称専門家たちには耳を貸さず、この本を手に取るように」――ジュリア・セラーノ、『ウィッピング・ガール』著者
「ラングはユーモアと思いやりをもって十代のトランスたちの実像を描いている。本当の自分へと成長し、うちに秘めた可能性を最大限に花開かせようとするべく、日々を精一杯生きている子どもたちの姿を。各章はまるで十代そのもののように深遠で、浅はかで、内省的で、甘く、賢い」――マイア・コベイブ、『ジェンダー・クィア』著者
☆本書の内容
今、トランスジェンダーの子どもたちやその家族がどのように生きているか、私たちは知っているだろうか。ときにセンセーショナルに報じられる陰で、子どもたちの声はかき消されてしまっていないだろうか。自身もノンバイナリーであるジャーナリストの著者は、およそ1年間を費やし全米を旅した。トランスジェンダー(ノンバイナリーやジェンダーフルイド含む)のティーンネイジャーとその家族の生活を記録するために。多様な8人とその家族の肉声を通じて、現代においてトランスジェンダーとして成長するとはどのような経験であるかを、本書は伝える。
「あなたがかれらの話を聞いて、その声に耳を傾けることで、人々は行動を起こすきっかけを得ることができます。私たちのことを一番よくわかっているのは、私たちです。私たちには伝えたい物語があります。それを伝えなきゃいけないんです」――カイ(10歳のトランスジェンダーの少女)
本をひらき、一人ひとりの語りに注意深く耳を傾けてほしい。そこにはトランスジェンダーであるがゆえの苦悩もあれば、十代であれば誰しもが抱くであろう悩みが存在する。かれらは自分なりに考えながら、日々を生きている。
「トランスであることが、私の物語のすべてじゃないんだよね」――カイリー(17歳のトランスジェンダーの少女)
差別的な政治家や評論家やメディアが信じさせようとしていることとは裏腹に、トランスジェンダーであることもひっくるめて、より良い社会と未来を求めているのは、子どもたち自身なのだ。的外れな議論を始める前に、必読。