- 発売日:2026/08/26
- 出版社:柏書房
- ISBN:9784760156771
1 / 1
紙の上で考えることの歴史
()
通常価格
3,520 円(税込)
通常価格
セール価格
3,520 円(税込)
単価
あたり
- 発売日:2026/08/26
- 出版社:柏書房
- ISBN:9784760156771
読み込み中...
My店舗在庫
My店舗登録で店頭在庫と店舗お受け取り可否が確認できます。(要ログイン)
店舗在庫
商品説明
Notebookを日本語で言い表すと「ノート」にしかならない。日本人なら子どものころに使った学習用のノートを真っ先に思い出すはずだ。しかしこの言葉は、日記、スケッチブック、備忘録、元帳、航海日誌なども表す言葉だ。ただしそもそも何も書かれていない白紙のもの。この白紙の本がいかに私たちの考え方を変え、世界を変える手助けをしたかを語る本となっている。ノートブック、モレスキン、クロス装、コモン・プレイス・ブック(備忘録)、ノートには関連するさまざまな呼び名がある。これだけ身近な白紙の本とはいったいなんだろうか。読むための書籍にまつわる話は数多く刊行されているが、白紙のノートに関する本はこれまでなかった。
ノートは800年もの間、ひとつの世界を形作ってきたのだ。中世イタリアでは、白紙の帳簿が国際貿易を一変させ、またスケッチブックがルネサンスの知的芸術的進歩を可能にした。海では、日誌の発明がマゼランやその仲間の発見者たちの旅の視野を広げた。レオナルド・ダ・ヴィンチからパブロ・ピカソに至る芸術家たち、アイザック・ニュートンからアルバート・アインシュタインに至る思索家たち、チョーサーからヘンリー・ジェイムズに至る作家たち。彼らはみな、ノートに鍛えられて作品を生み出した。こうした事実をもとにノートがいかにして私たちの最も耐久性のある思考ツールとなったかを明らかにする。
中世までは、公式にはラテン語を使い、神の言葉を高価な羊皮紙に書き写すことが主流の手稿本の時代だった。それは活字が発明される前のことだ。それが紙が広く使用されるようになって帳簿の時代となる。それまでの蠟を使用した木簡とは異なり書き直すことができなくなることで紙の帳面が使われるようになった。また綴じることで改竄もしにくくなっていき、簿記の重要性が増していき、ベネチアなどでの商業の発展につながっていく。まさに現代のネット上で起きているデータの保存の中世版だ。絵画の話では、紙の上で試し書きをすることで絵描きがデッサンを重視できるようになり、絵の具の使い方も飛躍的に発展した。家計簿を利用することで、個人的な出費や出来事を書き留める手段として発展していく。ラテン語ではなく自分たちの言語でも書けた。詩、レシピ、占星術などを書き留める習慣ができていく。船舶と航海、積み荷、そして出世の記録が生まれていく。手書きの地図が重要となり、航海に関しては数学も必要だった。そして紙の上で計算することができるようになる。チョーサーの『カンタベリー物語』。これはボッカチオの物語を再話したもの。活字のない時代、チョーサーは外交官としてイタリアに派遣され、そこで見聞きしたことをノートに書きつけることができた。
これまで見落とされてきた「ノート」の役割と魅力について、さまざまな角度から検証していく。私たちは書くという行為を手放してはいけない。それはデジタルの時代だからこそ気づかなければならないのだ。
ノートは800年もの間、ひとつの世界を形作ってきたのだ。中世イタリアでは、白紙の帳簿が国際貿易を一変させ、またスケッチブックがルネサンスの知的芸術的進歩を可能にした。海では、日誌の発明がマゼランやその仲間の発見者たちの旅の視野を広げた。レオナルド・ダ・ヴィンチからパブロ・ピカソに至る芸術家たち、アイザック・ニュートンからアルバート・アインシュタインに至る思索家たち、チョーサーからヘンリー・ジェイムズに至る作家たち。彼らはみな、ノートに鍛えられて作品を生み出した。こうした事実をもとにノートがいかにして私たちの最も耐久性のある思考ツールとなったかを明らかにする。
中世までは、公式にはラテン語を使い、神の言葉を高価な羊皮紙に書き写すことが主流の手稿本の時代だった。それは活字が発明される前のことだ。それが紙が広く使用されるようになって帳簿の時代となる。それまでの蠟を使用した木簡とは異なり書き直すことができなくなることで紙の帳面が使われるようになった。また綴じることで改竄もしにくくなっていき、簿記の重要性が増していき、ベネチアなどでの商業の発展につながっていく。まさに現代のネット上で起きているデータの保存の中世版だ。絵画の話では、紙の上で試し書きをすることで絵描きがデッサンを重視できるようになり、絵の具の使い方も飛躍的に発展した。家計簿を利用することで、個人的な出費や出来事を書き留める手段として発展していく。ラテン語ではなく自分たちの言語でも書けた。詩、レシピ、占星術などを書き留める習慣ができていく。船舶と航海、積み荷、そして出世の記録が生まれていく。手書きの地図が重要となり、航海に関しては数学も必要だった。そして紙の上で計算することができるようになる。チョーサーの『カンタベリー物語』。これはボッカチオの物語を再話したもの。活字のない時代、チョーサーは外交官としてイタリアに派遣され、そこで見聞きしたことをノートに書きつけることができた。
これまで見落とされてきた「ノート」の役割と魅力について、さまざまな角度から検証していく。私たちは書くという行為を手放してはいけない。それはデジタルの時代だからこそ気づかなければならないのだ。
目次
序章
第1章 ノート以前 地中海――紀元前一〇〇〇年~西暦一二五〇年
第2章 赤い本、白い本、布の本 会計学の誕生――一二九九年、プロヴァンスとフィレンツェ
第3章 「小さなノートに簡単な線で描いて……」 スケッチブック――フィレンツェ、一三〇〇~一五〇〇年
第4章 リコルディ、リコルダンツィ、ジバルドーネ 家庭のノート――フィレンツェ、一三〇〇~一五〇〇年
第5章 アレキサンドリアの胡椒 ロードス島のミカーリの書――一四三四年、ヴェネツィア
第6章 放埓な妻たち、羊毛でふさがれた口 イギリスに上陸したノート――一三七二~一五一七年
第7章 LHD二四四の長い生涯 声を揃えて歌う――一四五〇~一六〇〇年頃、ボローニャ
第8章 「ああ、これでは何ひとつ仕上がらない……」 イタリアのノート使いの二紳士――一四五五~一五一九年
第9章 「おお、他人の話を記録する忍苦と労力よ!」 コモンプレイス・ブック――一五一二年~現在
第10章 「一番目と二番目の海峡は東から西へと延びている」 大航海時代――一五一九~一五二二年
第11章 ニシンの王 魚の書【ルビ・フィスブック】――一五七〇年、オランダ
第12章 「下らぬ阿蘭陀の流行りよ!」 友情の本――一六四五年、北ヨーロッパ
第13章 「旅の途中で愛した名品」 技術観察――一五九八年、ドイツおよびイタリア
第14章 「永く留まってはならぬ」 旅人とノート――一四七〇年~現在
第15章 継父と息子の雑記帳 数学――一六一二年、リンカーンシャー
第16章 二冊の黒いスクラップブック フーケとコルベール――一六六一~八〇年、パリ
第17章 「わずか一八ペンスの現金……そしてテーブルブック」 テーブルブック――一五二〇~一六七〇年代、イギリスとオランダ
第18章 アホウドリを撃つな 航海記――一六九九年、ロンドンからアモイへ
第19章 「私が思うに」 博物学者のノート――一五五一~一八五九年
第20章 心の支えと慰め 日記の時代――一六〇〇年~現在
第21章 ビートを外れてはならない イギリスの警察官のノート――一八二九年~現在
第22章 「イエス――歯医者は死んでいるほうがいい」 作家たちのノート――一八九四年~現在
第23章 保存と調理 レシピ本――一六三九年~現在
第24章 自分を語る セルフケアとしての日記――一九六八年~現在
第25章 青、緑、赤、黄 選挙運動――一九七七~二〇〇三年、フロリダ州
第26章 「一筋縄ではいかない」 航海日誌――一八五〇年~現在
第27章 特性に合わせる バレットジャーナル――二〇一〇年、ブルックリン
第28章 失われた時を求めて 患者日記――一九五二年~現在
第29章 「この地球上の何もノート以上に……」 ノート研究――一八八三年~現在
第30章 脳の異なる部位 アーティスト観察――二〇二二年
終章 オットー、ノートを持ち歩く 拡張された心――一九三八年~現在
第1章 ノート以前 地中海――紀元前一〇〇〇年~西暦一二五〇年
第2章 赤い本、白い本、布の本 会計学の誕生――一二九九年、プロヴァンスとフィレンツェ
第3章 「小さなノートに簡単な線で描いて……」 スケッチブック――フィレンツェ、一三〇〇~一五〇〇年
第4章 リコルディ、リコルダンツィ、ジバルドーネ 家庭のノート――フィレンツェ、一三〇〇~一五〇〇年
第5章 アレキサンドリアの胡椒 ロードス島のミカーリの書――一四三四年、ヴェネツィア
第6章 放埓な妻たち、羊毛でふさがれた口 イギリスに上陸したノート――一三七二~一五一七年
第7章 LHD二四四の長い生涯 声を揃えて歌う――一四五〇~一六〇〇年頃、ボローニャ
第8章 「ああ、これでは何ひとつ仕上がらない……」 イタリアのノート使いの二紳士――一四五五~一五一九年
第9章 「おお、他人の話を記録する忍苦と労力よ!」 コモンプレイス・ブック――一五一二年~現在
第10章 「一番目と二番目の海峡は東から西へと延びている」 大航海時代――一五一九~一五二二年
第11章 ニシンの王 魚の書【ルビ・フィスブック】――一五七〇年、オランダ
第12章 「下らぬ阿蘭陀の流行りよ!」 友情の本――一六四五年、北ヨーロッパ
第13章 「旅の途中で愛した名品」 技術観察――一五九八年、ドイツおよびイタリア
第14章 「永く留まってはならぬ」 旅人とノート――一四七〇年~現在
第15章 継父と息子の雑記帳 数学――一六一二年、リンカーンシャー
第16章 二冊の黒いスクラップブック フーケとコルベール――一六六一~八〇年、パリ
第17章 「わずか一八ペンスの現金……そしてテーブルブック」 テーブルブック――一五二〇~一六七〇年代、イギリスとオランダ
第18章 アホウドリを撃つな 航海記――一六九九年、ロンドンからアモイへ
第19章 「私が思うに」 博物学者のノート――一五五一~一八五九年
第20章 心の支えと慰め 日記の時代――一六〇〇年~現在
第21章 ビートを外れてはならない イギリスの警察官のノート――一八二九年~現在
第22章 「イエス――歯医者は死んでいるほうがいい」 作家たちのノート――一八九四年~現在
第23章 保存と調理 レシピ本――一六三九年~現在
第24章 自分を語る セルフケアとしての日記――一九六八年~現在
第25章 青、緑、赤、黄 選挙運動――一九七七~二〇〇三年、フロリダ州
第26章 「一筋縄ではいかない」 航海日誌――一八五〇年~現在
第27章 特性に合わせる バレットジャーナル――二〇一〇年、ブルックリン
第28章 失われた時を求めて 患者日記――一九五二年~現在
第29章 「この地球上の何もノート以上に……」 ノート研究――一八八三年~現在
第30章 脳の異なる部位 アーティスト観察――二〇二二年
終章 オットー、ノートを持ち歩く 拡張された心――一九三八年~現在
紙の上で考えることの歴史
カスタマーレビュー
honto本の通販ストアのレビュー(0件)
並び順:
1/1ページ