- 発売日:2025/12/26
- 出版社:学芸出版社
- ISBN:9784761529574
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商品説明
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小説家・平野啓一郎さん推薦!
「ニューヨークで今起きているこの新しい政治的潮流を刮目して見るべし!
何が人々を変え、また人々が何を変えようとしているのか。
そして、考えよう。日本もいかに変わることが出来るかを。」
---
グローバル資本主義の首都ニューヨークの市長に、急進左派の!?民主社会主義者、ゾーラン・マムダニ氏が就任へ!生活苦の労働者・若者の支持を集める背景や氏の人物像、家賃凍結/公共バスや子供保育の無償化/市所有スーパーマーケットの展開/富裕層・大企業増税等の政策を解剖し、他都市やワシントン政治への影響を展望。
小説家・平野啓一郎さん推薦!
「ニューヨークで今起きているこの新しい政治的潮流を刮目して見るべし!
何が人々を変え、また人々が何を変えようとしているのか。
そして、考えよう。日本もいかに変わることが出来るかを。」
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グローバル資本主義の首都ニューヨークの市長に、急進左派の!?民主社会主義者、ゾーラン・マムダニ氏が就任へ!生活苦の労働者・若者の支持を集める背景や氏の人物像、家賃凍結/公共バスや子供保育の無償化/市所有スーパーマーケットの展開/富裕層・大企業増税等の政策を解剖し、他都市やワシントン政治への影響を展望。
目次
■■序 ●なぜ今、社会主義市長がニューヨークに?
社会主義者、イスラム教徒、若者──異例づくしのNY市長
既得権益に抗う生粋のヒューマニスト
ニューヨークをアフォーダブルに──労働者・若者の心を掴んだ公約
“マムダニ現象”が予感させる進歩主義の到来
10万人の若者ボランティアと戦い抜いた選挙戦
「何かを起こすこと」に参加したい新世代たち
COLUMN 「民主社会主義」?
---
■■1章 ●社会主義への土壌 過剰な「場所の商品化」に苦しむ労働者と若者
■「スーパー」の域に達したジェントリフィケーション
■喧伝された“街区の格上げ”と闘争の始まり
「ディストピアのニューヨーク」と〈I♡ NY!〉運動
市政と不動産業者の結託
激変したダンボ
ビッグテックの台頭で決定的に追い込まれた労働者家庭
■整った舞台で飛躍するアメリカ民主社会主義者(DSA)
「ジェントリフィケーションへの闘士」を自認するDSAの州議会議員たち
パワーエリートによる「クールな消費文化」の裏側で
象徴的な事件となったAmazon撃退運動
「場所の商品化」を急かすジェントリフィケーションの本性
官製ジェントリフィケーションと「大きな政府」
大きな政府 ⇨ 小さな政府 ⇨ 大きな政府
■半世紀に6代の市長が残した「遺産」と「宿題」
デイビッド・ディンキンズ──扱い損ねた騒動が現在の「政治資産」に
エドワード・コッチ──民間依存の都市再生への傾倒
ルドルフ・ジュリアーニ──警察力で「安全になったニューヨーク」を演出
マイケル・ブルームバーグ──規制緩和と大規模都市開発で目指した「贅沢都市」
ビル・デブラシオ──リベラル派の期待を背負いつつも苦戦
エリック・アダムス──醜態続きの反面教師
そして〈聞く耳〉を持つ人としてのマムダニへ
COLUMN 市長ディンキンズの「秘話」
COLUMN ジェントリフィケーションと小説・カルチャー
---
■■2章 ●なぜ社会主義者になったのか? ヒューマニズムの洗礼を受けたエリートセレブ
■エリート社会主義者を育てた家庭環境
「ウルトラセレブ」でヒューマニストの両親
母は著名な映像作家──インド生まれの俊才
父はコロンビア大学教授──植民地主義批判で名声
崖の上に暮らし、崖の下との格差を知った少年時代
「特権階級に属している」という皮膚感覚
アフリカからマンハッタンへ──政治に目覚めた高校・大学生活
今に至る「宿題」を得た住宅コンサルタント時代
ラップダンサーとしての顔
祖母はストリートチルドレンの救済活動家
■アメリカ人になる──社会主義政治家への道
市民権を取得しアメリカ民主社会主義者(DSA)に参加
ニューヨーク州議会下院議員選への立候補
衣装から読み解く政治スタイル
妻は売れっ子のアニメ作家──パレスチナに寄り添う
COLUMN セレブに生まれ育つことへの「負い目」
---
■■3章 ●アフォーダブルなニューヨークを取り戻す ミレニアル/Z世代、労働者家族から熱烈に支持される政策メニュー
■アフォーダブルな都市とは
ニューヨークの暮らしは高すぎる!
州下院議員時代の都市政策経験
10万人以上のボランティアと挑んだ選挙戦
■バラマキではない「大きな政府」が課題を解決する
丁寧な説明を尽くす政策プラットフォーム
市場が置き去りにしてきた施策を拾い上げる
■マムダニが提案する優先政策課題一覧
賃貸住宅の家賃管理/凍結
フリー(無料)バスの迅速な運行
コミュニティ安全局の設置
子供保育の無償化
市所有のグロサリーストアを展開
ニューヨークの、ニューヨークのための住宅政策
悪徳不動産業者と戦う
大企業と最富裕層に対する課税強化
乳幼児のためのベビーバスケット制度
小中高学校の環境の整備/グリーン学校
LGBTQ+の聖域都市に
健康・医療サービスを強化
最低賃金を時給30ドルに引き上げる
デリバリー労働者の権利を守る
スモールビジネスへの支援
図書館を充実する
---
■■4章 ●政策への批判と反批判 保守派とリベラル派の熾烈な論争
■家賃管理/凍結は市場を混乱させるのか
「市場を撹乱する」という批判
そもそも家賃管理とは何か──家賃安定化住宅と家賃統制住宅
中間所得階層でも入居が難しい「affordable住宅」
マムダニの住宅政策は2本足打法
住宅危機下、家賃管理は全土に急拡大
家賃管理擁護論──「都市の権利」を守れ
住宅行動主義(Housing Activism)が爆発した100年前と酷似
■フリーバス──実現の関門となる州政府との綱引き
貧困層の負担になる交通費
推進論者が指摘する副次効果
「財政負担が嵩む」という批判
公共交通は「公共財」
移動への権利に高まる関心
フリーバスに取り組む都市
アルバカーキ(ニューメキシコ州)──社会実験で乗車率が向上
モンゴメリー郡(メリーランド州)──交通渋滞の緩和を目指す
ボストン・シアトル──スーパースター都市でも確かな実績
チャタヌーガ(テネシー州)──環境都市宣言のモデル都市
クロビス(カリフォルニア州)──ピックアップ・サービスの運行も
グリーンズボロー、ローリー、ウインストン・セーラム(ノースカロライナ州)──定額乗り放題スキームの採用
ツーソン(アリゾナ州)──財政の逼迫による苦戦事例
州政府を説得できるかが実現の関門
■子供保育の無償化──パイロットプロジェクトで先陣を切る
驚愕するほど高い保育料
民主党も保育料負担の軽減へ
small beginningで突破を図る
保育料の無償化は国内のトレンド
■市所有グロサリーストアの展開──〈食料砂漠〉を救う
まだ不透明な経営形態
社会主義のイデオロギー批判は的外れ
保守派からの批判──前提によって変わる議論
市民は支持政党によらず6割前後が支持──反対はわずか22%
賛成派の経済学者からのアドバイス──パイロットプロジェクトで進めよ
賛成派の小売専門家からのアドバイス──マーケティングの視点から
各地の都市政府による挑戦と失敗
成功のカギは科学的経営と官僚主義の排除
■富裕層・大企業増税で目指す財源確保──市場主義派から冷評、リベラル左派から称賛
ショックを受けた民主党主流派によるレッテル貼り
マムダニ市政は民主党復活の試金石!?
「市場の論理から外れている」──新自由主義エコノミストが寄せる典型的な批判
中間所得階層への減税を主張する増税批判派
NYは富裕層の居住者を増やせ!──減税による誘致を訴える主張
実は左派以外の歴代市長も主張していた金持ち増税
富裕層は「安い税金」には引っかからない
富裕税を理由に金持ちが逃げ出すことはない
Tax-flightが限定的であることを示す研究
ニューヨーク州の富裕層の動向──やはりTax-flightは起きない
〈増税すると金持ちが逃げ出す説〉にとっての不都合な真実
中間所得階層以下を引き止める──ニューヨークこそ最もCOOLな都市
たとえ逃げてもその地に安住できない
知事、州議会の動向が富裕層/大企業課税の成否を握る
企業も増税では動かない
■最低賃金引き上げ──「雇用にダメージがある」は本当か
最低賃金引き上げは雇用を縮小する?
雇用にダメージはないことを示す研究
最低賃金では満足に暮らせない
都市政府に最低賃金を決める権限を!
---
■■5章 ●マムダニ現象への共鳴と同調 進歩主義都市が連携する時代へ
■時代の変化を象徴する「トレンド」へ
進歩主義の若き市長が続々と誕生
■ミネアポリス──左派イスラムの若年候補が大健闘
マムダニと重なる出自
リベラル施策の実現に向けて奮闘
社会主義に縁深い歴史を持つ都市
■シアトル──リベラル左派の若き女性運動家が当選
スーパースター都市の裏側にある格差と不平等を訴える
15年余りの市民活動で残してきた実績
反トランプが追い風に
■スーパースター都市の政治革新
■ボストン──マムダニが目指す都市モデルの先行例
初めて尽くしの若き市長
守旧派議員を説得する「プラグマティックな進歩主義者」
■シカゴ──市議会との折り合いが悪く道半ば
■進歩主義・リベラル左派を標榜する政策の共通点
マムダニが掲げる政策の先行例
「政府の〈かたち〉」の変革を求める大きな声へ
■ミルウォーキーの「下水道社会主義」──市民の福祉、教育、住宅、衛生のための行政投資
アメリカ社会主義党が支持を広げた都市
3人の社会主義市長の横顔
学ぶべき真摯な柔軟性
下水道社会主義とは
下水道社会主義の歩み
■歴史は韻を踏む──かつての社会主義市長たちとの相似
100年前のニューヨーク州に誕生した小さな社会主義都市
ブリッジポート──縮退都市で掲げられた社会主義の旗
「新鮮で爽やかなカリスマ性のある社会主義者」を待望する時代
■豊かな社会主義政党史
20世紀初頭に急成長したアメリカ社会主義党(SPA)
アメリカ各地の都市政治に及ぼした影響
働く家族党──草の根発の民主主義に徹し、社会正義のために戦う
---
■■6章 ●ワシントン政治を変えるか? 正義のある社会主義が求める世代交代
■マムダニ現象に驚愕する民主党──若者が左派ポピュリズムに路線変更を迫る
「目を覚ませ、民主党!」
動揺する民主党主流派
■「正義のある社会主義」に好感を抱く若者たち
しぼむ「アメリカの夢」
政治に関心がないのではなく、現状に失望している
バイデン政権でも活躍した左派ミレニアル世代
■〈民主党─ユダヤ〉関係にも変化の兆し
イスラム教徒マムダニを誹謗するユダヤコミュニティも変わる
同じく暮らしの危機に直面するユダヤ人に寄り添う
■マムダニを歓迎する若手のビジネスエリートたち
新自由主義論者からの批判に欠ける説得力
不動産ディベロッパーの反マムダニキャンペーン
ミレニアル/Z世代のエリートが求める世代交代
■トランプ政権との対決──〈奪い取られる〉側に寄り添って戦う
恫喝するトランプ
生粋のニューヨークっ子、トランプの怒り
「共産主義者だ!」のレッテル貼り
トランプに同調するウォール街出身の富豪財務長官
「トランプこそ、右翼社会主義!」
若者の間で失墜しつつあるトランプ支持
似て非なるポピュリズムで重なる両者
「市民権を剥奪せよ!」に透ける屈辱感と恐怖心
マムダニ、ホワイトハウスを訪問
COLUMN 状況は、民主党幹部の「杞憂」とは別の方向にある!?
---
おわりに
社会主義者、イスラム教徒、若者──異例づくしのNY市長
既得権益に抗う生粋のヒューマニスト
ニューヨークをアフォーダブルに──労働者・若者の心を掴んだ公約
“マムダニ現象”が予感させる進歩主義の到来
10万人の若者ボランティアと戦い抜いた選挙戦
「何かを起こすこと」に参加したい新世代たち
COLUMN 「民主社会主義」?
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■■1章 ●社会主義への土壌 過剰な「場所の商品化」に苦しむ労働者と若者
■「スーパー」の域に達したジェントリフィケーション
■喧伝された“街区の格上げ”と闘争の始まり
「ディストピアのニューヨーク」と〈I♡ NY!〉運動
市政と不動産業者の結託
激変したダンボ
ビッグテックの台頭で決定的に追い込まれた労働者家庭
■整った舞台で飛躍するアメリカ民主社会主義者(DSA)
「ジェントリフィケーションへの闘士」を自認するDSAの州議会議員たち
パワーエリートによる「クールな消費文化」の裏側で
象徴的な事件となったAmazon撃退運動
「場所の商品化」を急かすジェントリフィケーションの本性
官製ジェントリフィケーションと「大きな政府」
大きな政府 ⇨ 小さな政府 ⇨ 大きな政府
■半世紀に6代の市長が残した「遺産」と「宿題」
デイビッド・ディンキンズ──扱い損ねた騒動が現在の「政治資産」に
エドワード・コッチ──民間依存の都市再生への傾倒
ルドルフ・ジュリアーニ──警察力で「安全になったニューヨーク」を演出
マイケル・ブルームバーグ──規制緩和と大規模都市開発で目指した「贅沢都市」
ビル・デブラシオ──リベラル派の期待を背負いつつも苦戦
エリック・アダムス──醜態続きの反面教師
そして〈聞く耳〉を持つ人としてのマムダニへ
COLUMN 市長ディンキンズの「秘話」
COLUMN ジェントリフィケーションと小説・カルチャー
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■■2章 ●なぜ社会主義者になったのか? ヒューマニズムの洗礼を受けたエリートセレブ
■エリート社会主義者を育てた家庭環境
「ウルトラセレブ」でヒューマニストの両親
母は著名な映像作家──インド生まれの俊才
父はコロンビア大学教授──植民地主義批判で名声
崖の上に暮らし、崖の下との格差を知った少年時代
「特権階級に属している」という皮膚感覚
アフリカからマンハッタンへ──政治に目覚めた高校・大学生活
今に至る「宿題」を得た住宅コンサルタント時代
ラップダンサーとしての顔
祖母はストリートチルドレンの救済活動家
■アメリカ人になる──社会主義政治家への道
市民権を取得しアメリカ民主社会主義者(DSA)に参加
ニューヨーク州議会下院議員選への立候補
衣装から読み解く政治スタイル
妻は売れっ子のアニメ作家──パレスチナに寄り添う
COLUMN セレブに生まれ育つことへの「負い目」
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■■3章 ●アフォーダブルなニューヨークを取り戻す ミレニアル/Z世代、労働者家族から熱烈に支持される政策メニュー
■アフォーダブルな都市とは
ニューヨークの暮らしは高すぎる!
州下院議員時代の都市政策経験
10万人以上のボランティアと挑んだ選挙戦
■バラマキではない「大きな政府」が課題を解決する
丁寧な説明を尽くす政策プラットフォーム
市場が置き去りにしてきた施策を拾い上げる
■マムダニが提案する優先政策課題一覧
賃貸住宅の家賃管理/凍結
フリー(無料)バスの迅速な運行
コミュニティ安全局の設置
子供保育の無償化
市所有のグロサリーストアを展開
ニューヨークの、ニューヨークのための住宅政策
悪徳不動産業者と戦う
大企業と最富裕層に対する課税強化
乳幼児のためのベビーバスケット制度
小中高学校の環境の整備/グリーン学校
LGBTQ+の聖域都市に
健康・医療サービスを強化
最低賃金を時給30ドルに引き上げる
デリバリー労働者の権利を守る
スモールビジネスへの支援
図書館を充実する
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■■4章 ●政策への批判と反批判 保守派とリベラル派の熾烈な論争
■家賃管理/凍結は市場を混乱させるのか
「市場を撹乱する」という批判
そもそも家賃管理とは何か──家賃安定化住宅と家賃統制住宅
中間所得階層でも入居が難しい「affordable住宅」
マムダニの住宅政策は2本足打法
住宅危機下、家賃管理は全土に急拡大
家賃管理擁護論──「都市の権利」を守れ
住宅行動主義(Housing Activism)が爆発した100年前と酷似
■フリーバス──実現の関門となる州政府との綱引き
貧困層の負担になる交通費
推進論者が指摘する副次効果
「財政負担が嵩む」という批判
公共交通は「公共財」
移動への権利に高まる関心
フリーバスに取り組む都市
アルバカーキ(ニューメキシコ州)──社会実験で乗車率が向上
モンゴメリー郡(メリーランド州)──交通渋滞の緩和を目指す
ボストン・シアトル──スーパースター都市でも確かな実績
チャタヌーガ(テネシー州)──環境都市宣言のモデル都市
クロビス(カリフォルニア州)──ピックアップ・サービスの運行も
グリーンズボロー、ローリー、ウインストン・セーラム(ノースカロライナ州)──定額乗り放題スキームの採用
ツーソン(アリゾナ州)──財政の逼迫による苦戦事例
州政府を説得できるかが実現の関門
■子供保育の無償化──パイロットプロジェクトで先陣を切る
驚愕するほど高い保育料
民主党も保育料負担の軽減へ
small beginningで突破を図る
保育料の無償化は国内のトレンド
■市所有グロサリーストアの展開──〈食料砂漠〉を救う
まだ不透明な経営形態
社会主義のイデオロギー批判は的外れ
保守派からの批判──前提によって変わる議論
市民は支持政党によらず6割前後が支持──反対はわずか22%
賛成派の経済学者からのアドバイス──パイロットプロジェクトで進めよ
賛成派の小売専門家からのアドバイス──マーケティングの視点から
各地の都市政府による挑戦と失敗
成功のカギは科学的経営と官僚主義の排除
■富裕層・大企業増税で目指す財源確保──市場主義派から冷評、リベラル左派から称賛
ショックを受けた民主党主流派によるレッテル貼り
マムダニ市政は民主党復活の試金石!?
「市場の論理から外れている」──新自由主義エコノミストが寄せる典型的な批判
中間所得階層への減税を主張する増税批判派
NYは富裕層の居住者を増やせ!──減税による誘致を訴える主張
実は左派以外の歴代市長も主張していた金持ち増税
富裕層は「安い税金」には引っかからない
富裕税を理由に金持ちが逃げ出すことはない
Tax-flightが限定的であることを示す研究
ニューヨーク州の富裕層の動向──やはりTax-flightは起きない
〈増税すると金持ちが逃げ出す説〉にとっての不都合な真実
中間所得階層以下を引き止める──ニューヨークこそ最もCOOLな都市
たとえ逃げてもその地に安住できない
知事、州議会の動向が富裕層/大企業課税の成否を握る
企業も増税では動かない
■最低賃金引き上げ──「雇用にダメージがある」は本当か
最低賃金引き上げは雇用を縮小する?
雇用にダメージはないことを示す研究
最低賃金では満足に暮らせない
都市政府に最低賃金を決める権限を!
---
■■5章 ●マムダニ現象への共鳴と同調 進歩主義都市が連携する時代へ
■時代の変化を象徴する「トレンド」へ
進歩主義の若き市長が続々と誕生
■ミネアポリス──左派イスラムの若年候補が大健闘
マムダニと重なる出自
リベラル施策の実現に向けて奮闘
社会主義に縁深い歴史を持つ都市
■シアトル──リベラル左派の若き女性運動家が当選
スーパースター都市の裏側にある格差と不平等を訴える
15年余りの市民活動で残してきた実績
反トランプが追い風に
■スーパースター都市の政治革新
■ボストン──マムダニが目指す都市モデルの先行例
初めて尽くしの若き市長
守旧派議員を説得する「プラグマティックな進歩主義者」
■シカゴ──市議会との折り合いが悪く道半ば
■進歩主義・リベラル左派を標榜する政策の共通点
マムダニが掲げる政策の先行例
「政府の〈かたち〉」の変革を求める大きな声へ
■ミルウォーキーの「下水道社会主義」──市民の福祉、教育、住宅、衛生のための行政投資
アメリカ社会主義党が支持を広げた都市
3人の社会主義市長の横顔
学ぶべき真摯な柔軟性
下水道社会主義とは
下水道社会主義の歩み
■歴史は韻を踏む──かつての社会主義市長たちとの相似
100年前のニューヨーク州に誕生した小さな社会主義都市
ブリッジポート──縮退都市で掲げられた社会主義の旗
「新鮮で爽やかなカリスマ性のある社会主義者」を待望する時代
■豊かな社会主義政党史
20世紀初頭に急成長したアメリカ社会主義党(SPA)
アメリカ各地の都市政治に及ぼした影響
働く家族党──草の根発の民主主義に徹し、社会正義のために戦う
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■■6章 ●ワシントン政治を変えるか? 正義のある社会主義が求める世代交代
■マムダニ現象に驚愕する民主党──若者が左派ポピュリズムに路線変更を迫る
「目を覚ませ、民主党!」
動揺する民主党主流派
■「正義のある社会主義」に好感を抱く若者たち
しぼむ「アメリカの夢」
政治に関心がないのではなく、現状に失望している
バイデン政権でも活躍した左派ミレニアル世代
■〈民主党─ユダヤ〉関係にも変化の兆し
イスラム教徒マムダニを誹謗するユダヤコミュニティも変わる
同じく暮らしの危機に直面するユダヤ人に寄り添う
■マムダニを歓迎する若手のビジネスエリートたち
新自由主義論者からの批判に欠ける説得力
不動産ディベロッパーの反マムダニキャンペーン
ミレニアル/Z世代のエリートが求める世代交代
■トランプ政権との対決──〈奪い取られる〉側に寄り添って戦う
恫喝するトランプ
生粋のニューヨークっ子、トランプの怒り
「共産主義者だ!」のレッテル貼り
トランプに同調するウォール街出身の富豪財務長官
「トランプこそ、右翼社会主義!」
若者の間で失墜しつつあるトランプ支持
似て非なるポピュリズムで重なる両者
「市民権を剥奪せよ!」に透ける屈辱感と恐怖心
マムダニ、ホワイトハウスを訪問
COLUMN 状況は、民主党幹部の「杞憂」とは別の方向にある!?
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