読み込み中…

社会主義都市ニューヨークの誕生

社会主義都市ニューヨークの誕生

通常価格 2,420 円(税込)
通常価格 セール価格 2,420 円(税込)
SALE 売り切れ
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で在庫確認と店舗お受け取りのご利用が可能になります。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
---
小説家・平野啓一郎さん推薦!
「ニューヨークで今起きているこの新しい政治的潮流を刮目して見るべし!
何が人々を変え、また人々が何を変えようとしているのか。
そして、考えよう。日本もいかに変わることが出来るかを。」
---

グローバル資本主義の首都ニューヨークの市長に、急進左派の!?民主社会主義者、ゾーラン・マムダニ氏が就任へ!生活苦の労働者・若者の支持を集める背景や氏の人物像、家賃凍結/公共バスや子供保育の無償化/市所有スーパーマーケットの展開/富裕層・大企業増税等の政策を解剖し、他都市やワシントン政治への影響を展望。
目次
■■序 ●なぜ今、社会主義市長がニューヨークに?

社会主義者、イスラム教徒、若者──異例づくしのNY市長
既得権益に抗う生粋のヒューマニスト
ニューヨークをアフォーダブルに──労働者・若者の心を掴んだ公約
“マムダニ現象”が予感させる進歩主義の到来
10万人の若者ボランティアと戦い抜いた選挙戦
「何かを起こすこと」に参加したい新世代たち

COLUMN 「民主社会主義」?

---

■■1章 ●社会主義への土壌 過剰な「場所の商品化」に苦しむ労働者と若者

■「スーパー」の域に達したジェントリフィケーション
■喧伝された“街区の格上げ”と闘争の始まり
  「ディストピアのニューヨーク」と〈I♡ NY!〉運動
  市政と不動産業者の結託
  激変したダンボ
  ビッグテックの台頭で決定的に追い込まれた労働者家庭
■整った舞台で飛躍するアメリカ民主社会主義者(DSA)
  「ジェントリフィケーションへの闘士」を自認するDSAの州議会議員たち
  パワーエリートによる「クールな消費文化」の裏側で
  象徴的な事件となったAmazon撃退運動
  「場所の商品化」を急かすジェントリフィケーションの本性
  官製ジェントリフィケーションと「大きな政府」
  大きな政府 ⇨ 小さな政府 ⇨ 大きな政府
■半世紀に6代の市長が残した「遺産」と「宿題」
  デイビッド・ディンキンズ──扱い損ねた騒動が現在の「政治資産」に
  エドワード・コッチ──民間依存の都市再生への傾倒
  ルドルフ・ジュリアーニ──警察力で「安全になったニューヨーク」を演出
  マイケル・ブルームバーグ──規制緩和と大規模都市開発で目指した「贅沢都市」
  ビル・デブラシオ──リベラル派の期待を背負いつつも苦戦
  エリック・アダムス──醜態続きの反面教師
  そして〈聞く耳〉を持つ人としてのマムダニへ

COLUMN 市長ディンキンズの「秘話」
COLUMN ジェントリフィケーションと小説・カルチャー

---

■■2章 ●なぜ社会主義者になったのか? ヒューマニズムの洗礼を受けたエリートセレブ

■エリート社会主義者を育てた家庭環境
  「ウルトラセレブ」でヒューマニストの両親
  母は著名な映像作家──インド生まれの俊才
  父はコロンビア大学教授──植民地主義批判で名声
  崖の上に暮らし、崖の下との格差を知った少年時代
  「特権階級に属している」という皮膚感覚
  アフリカからマンハッタンへ──政治に目覚めた高校・大学生活
  今に至る「宿題」を得た住宅コンサルタント時代
  ラップダンサーとしての顔
  祖母はストリートチルドレンの救済活動家
■アメリカ人になる──社会主義政治家への道
  市民権を取得しアメリカ民主社会主義者(DSA)に参加
  ニューヨーク州議会下院議員選への立候補
  衣装から読み解く政治スタイル
  妻は売れっ子のアニメ作家──パレスチナに寄り添う

COLUMN セレブに生まれ育つことへの「負い目」

---

■■3章 ●アフォーダブルなニューヨークを取り戻す ミレニアル/Z世代、労働者家族から熱烈に支持される政策メニュー

■アフォーダブルな都市とは
  ニューヨークの暮らしは高すぎる!
  州下院議員時代の都市政策経験
  10万人以上のボランティアと挑んだ選挙戦
■バラマキではない「大きな政府」が課題を解決する
  丁寧な説明を尽くす政策プラットフォーム
  市場が置き去りにしてきた施策を拾い上げる
■マムダニが提案する優先政策課題一覧
  賃貸住宅の家賃管理/凍結
  フリー(無料)バスの迅速な運行
  コミュニティ安全局の設置
  子供保育の無償化
  市所有のグロサリーストアを展開
  ニューヨークの、ニューヨークのための住宅政策
  悪徳不動産業者と戦う
  大企業と最富裕層に対する課税強化
  乳幼児のためのベビーバスケット制度
  小中高学校の環境の整備/グリーン学校
  LGBTQ+の聖域都市に
  健康・医療サービスを強化
  最低賃金を時給30ドルに引き上げる
  デリバリー労働者の権利を守る
  スモールビジネスへの支援
  図書館を充実する

---

■■4章 ●政策への批判と反批判 保守派とリベラル派の熾烈な論争

■家賃管理/凍結は市場を混乱させるのか
  「市場を撹乱する」という批判
  そもそも家賃管理とは何か──家賃安定化住宅と家賃統制住宅
  中間所得階層でも入居が難しい「affordable住宅」
  マムダニの住宅政策は2本足打法
  住宅危機下、家賃管理は全土に急拡大
  家賃管理擁護論──「都市の権利」を守れ
  住宅行動主義(Housing Activism)が爆発した100年前と酷似
■フリーバス──実現の関門となる州政府との綱引き
  貧困層の負担になる交通費
  推進論者が指摘する副次効果
  「財政負担が嵩む」という批判
  公共交通は「公共財」
  移動への権利に高まる関心
  フリーバスに取り組む都市
  アルバカーキ(ニューメキシコ州)──社会実験で乗車率が向上
  モンゴメリー郡(メリーランド州)──交通渋滞の緩和を目指す
  ボストン・シアトル──スーパースター都市でも確かな実績
  チャタヌーガ(テネシー州)──環境都市宣言のモデル都市
  クロビス(カリフォルニア州)──ピックアップ・サービスの運行も
  グリーンズボロー、ローリー、ウインストン・セーラム(ノースカロライナ州)──定額乗り放題スキームの採用
  ツーソン(アリゾナ州)──財政の逼迫による苦戦事例
  州政府を説得できるかが実現の関門
■子供保育の無償化──パイロットプロジェクトで先陣を切る
  驚愕するほど高い保育料
  民主党も保育料負担の軽減へ
  small beginningで突破を図る
  保育料の無償化は国内のトレンド
■市所有グロサリーストアの展開──〈食料砂漠〉を救う
  まだ不透明な経営形態
  社会主義のイデオロギー批判は的外れ
  保守派からの批判──前提によって変わる議論
  市民は支持政党によらず6割前後が支持──反対はわずか22%
  賛成派の経済学者からのアドバイス──パイロットプロジェクトで進めよ
  賛成派の小売専門家からのアドバイス──マーケティングの視点から
  各地の都市政府による挑戦と失敗
  成功のカギは科学的経営と官僚主義の排除
■富裕層・大企業増税で目指す財源確保──市場主義派から冷評、リベラル左派から称賛
  ショックを受けた民主党主流派によるレッテル貼り
  マムダニ市政は民主党復活の試金石!?
  「市場の論理から外れている」──新自由主義エコノミストが寄せる典型的な批判
  中間所得階層への減税を主張する増税批判派
  NYは富裕層の居住者を増やせ!──減税による誘致を訴える主張
  実は左派以外の歴代市長も主張していた金持ち増税
  富裕層は「安い税金」には引っかからない
  富裕税を理由に金持ちが逃げ出すことはない
  Tax-flightが限定的であることを示す研究
  ニューヨーク州の富裕層の動向──やはりTax-flightは起きない
  〈増税すると金持ちが逃げ出す説〉にとっての不都合な真実
  中間所得階層以下を引き止める──ニューヨークこそ最もCOOLな都市
  たとえ逃げてもその地に安住できない
  知事、州議会の動向が富裕層/大企業課税の成否を握る
  企業も増税では動かない
■最低賃金引き上げ──「雇用にダメージがある」は本当か
  最低賃金引き上げは雇用を縮小する?
  雇用にダメージはないことを示す研究
  最低賃金では満足に暮らせない
  都市政府に最低賃金を決める権限を!

---

■■5章 ●マムダニ現象への共鳴と同調 進歩主義都市が連携する時代へ

■時代の変化を象徴する「トレンド」へ
  進歩主義の若き市長が続々と誕生
■ミネアポリス──左派イスラムの若年候補が大健闘
  マムダニと重なる出自
  リベラル施策の実現に向けて奮闘
  社会主義に縁深い歴史を持つ都市
■シアトル──リベラル左派の若き女性運動家が当選
  スーパースター都市の裏側にある格差と不平等を訴える
  15年余りの市民活動で残してきた実績
  反トランプが追い風に
■スーパースター都市の政治革新
■ボストン──マムダニが目指す都市モデルの先行例
  初めて尽くしの若き市長
  守旧派議員を説得する「プラグマティックな進歩主義者」
■シカゴ──市議会との折り合いが悪く道半ば
■進歩主義・リベラル左派を標榜する政策の共通点
  マムダニが掲げる政策の先行例
  「政府の〈かたち〉」の変革を求める大きな声へ
■ミルウォーキーの「下水道社会主義」──市民の福祉、教育、住宅、衛生のための行政投資
  アメリカ社会主義党が支持を広げた都市
  3人の社会主義市長の横顔
  学ぶべき真摯な柔軟性
  下水道社会主義とは
  下水道社会主義の歩み
■歴史は韻を踏む──かつての社会主義市長たちとの相似
  100年前のニューヨーク州に誕生した小さな社会主義都市
  ブリッジポート──縮退都市で掲げられた社会主義の旗
  「新鮮で爽やかなカリスマ性のある社会主義者」を待望する時代
■豊かな社会主義政党史
  20世紀初頭に急成長したアメリカ社会主義党(SPA)
  アメリカ各地の都市政治に及ぼした影響
  働く家族党──草の根発の民主主義に徹し、社会正義のために戦う

---

■■6章 ●ワシントン政治を変えるか? 正義のある社会主義が求める世代交代

■マムダニ現象に驚愕する民主党──若者が左派ポピュリズムに路線変更を迫る
  「目を覚ませ、民主党!」
  動揺する民主党主流派
■「正義のある社会主義」に好感を抱く若者たち
  しぼむ「アメリカの夢」
  政治に関心がないのではなく、現状に失望している
  バイデン政権でも活躍した左派ミレニアル世代
■〈民主党─ユダヤ〉関係にも変化の兆し
  イスラム教徒マムダニを誹謗するユダヤコミュニティも変わる
  同じく暮らしの危機に直面するユダヤ人に寄り添う
■マムダニを歓迎する若手のビジネスエリートたち
  新自由主義論者からの批判に欠ける説得力
  不動産ディベロッパーの反マムダニキャンペーン
  ミレニアル/Z世代のエリートが求める世代交代
■トランプ政権との対決──〈奪い取られる〉側に寄り添って戦う
  恫喝するトランプ
  生粋のニューヨークっ子、トランプの怒り
  「共産主義者だ!」のレッテル貼り
  トランプに同調するウォール街出身の富豪財務長官
  「トランプこそ、右翼社会主義!」
  若者の間で失墜しつつあるトランプ支持
  似て非なるポピュリズムで重なる両者
  「市民権を剥奪せよ!」に透ける屈辱感と恐怖心
  マムダニ、ホワイトハウスを訪問

COLUMN 状況は、民主党幹部の「杞憂」とは別の方向にある!?

---

おわりに
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品