日本社会の閉塞や長期的な低成長の背景には、従来の模倣や横並びに依存した発展手法が通用しなくなったにもかかわらず、
新たな価値を生み出す企画力が不足していることがある。
成熟化と飽食の時代では、従来のやり方では人々の需要や意欲を喚起できず、社会全体が停滞している。
こうした状況を打破するために著者は、「ストーリー式企画手法」を提唱する。これは、価値を生み出しやすいテーマを設定し、
それを一つのストーリーとして段階的に実現していく方法である。
本書は、企画を特定の職種だけの業務ではなく、あらゆる仕事に共通する方法として捉えている。
また、企画を創造的な問題解決活動と位置づけ、その本質や意義を重視している点に特徴がある。
さらに、目的論的アプローチを基礎に据えることで、創造性と論理性の両立を図り、
ビジネスだけでなく私生活や学習など幅広い分野への応用も可能としている。
著者は、21世紀においては自ら発想し、論理的に整理し、実践する企画力が不可欠であると述べ、
本書が読者の企画力向上に役立つことを願っている。