支援ニーズを抱える子どもと向き合う教師の「判断」

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支援ニーズを抱える子どもと向き合う教師の「判断」
  • 発売日:2026/03/04
  • 出版社:学文社
  • ISBN:9784762034732

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支援ニーズを抱える子どもと向き合う教師の「判断」

支援ニーズを抱える子どもと向き合う教師の「判断」

通常価格 4,400 円(税込)
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  • 発売日:2026/03/04
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商品説明
「学校」の何気ない日常の日々は、どのようにして途切れることなく維持されているのだろうか。
背後で支えている教師たちの日々の実践や、教師たちの「先生」としての判断を探究したエスノグラフィー。

さまざまな家庭背景をもつ、子どもたちが集う公立小学校における教師の日常を描く。
教師たちが学校の日常を維持する背景でいかなる教育実践が子ども支援をめぐって日々なされているのか、
子どもと向き合う教師たちと、時間、空間、経験を共にしながら、教師らの行う8つの子ども支援実践を紹介する。

子どもたちの学びや育ちを支える専門家として、教師らが日々いかなる判断の下で子ども支援を行い、
教育実践を継続させているのか、支援の実際や、教師らの状況、子や同僚との対話など、
支援の具体から教師の専門性を検討する。

「学校」の当たり前の毎日を支え続ける、教師たちの静かな専門性を描く。
目次
 はじめに

第Ⅰ部 「学校」という場で「教師」が担う学校の機能維持
 第1章 学校の機能維持を支える教師の実践
  第1節 「子ども支援」をめぐる「判断」に着目する4つの理由
  第2節 教師の実践に影響を及ぼす教員文化
   1.教員文化とは /  2.学校現場が抱える多様なアポリア(困難)
   / 3.学校の営み破綻の兆候 / 4.破綻回避装置としての教員文化
  第3節 教師の実践に影響を及ぼす教師役割
   1.学校の機能維持のメカニズムを明らかにする視点としての「役割」
   / 2.教師役割の三類型 / 3.教師役割を捉える2 つの視点
  第4節 本研究が取り組む研究課題ならびに方法
 第2章 本研究の方法と構成
  第1節 対象
   1.対象の選定ならびにフィールドエントリー / 2.みどり小学校に関わるアクターたち
  第2節 調査方法
   1.観察 / 2.インタビュー(個別/ グループ) / 3.ケース会議記録
   / 4.倫理的配慮 / 5.研究の質の確保
  第3節 分析方法
   1.エスノグラフィー / 2.ナラティブ分析 / 3.会話分析 / 4.ディスコース分析
  第4節 研究の全体像と各章の目的
   1.第Ⅱ部(第3、4、5章) / 2.第Ⅲ部(第6、7、8章)
   / 3.第Ⅳ部(第9、10章) / 4.第Ⅴ部(第11、12章)

第Ⅱ部 教師の規範意識と葛藤
 第3章 「子どものため」で揺らぐ
  第1節 異なる立場の異なる支援
   1.立場が異なる教師間での「連携」 / 2.子ども支援における教職員間の「連携」はどう検討されてきたか
  第2節 方法
   1.データ収集 / 2.研究協力者 / 3.手続き
  第3節 結果:zさん支援をめぐる異なる支援方策
   1.支援ボランティア(筆者)の視点 / 2.児童指導主任の視点
   / 3.学級担任の視点 / 4.学級担任の状況配慮を志向するS教諭の視点
   / 5.中学校での勤務経験を持つI教諭の視点 / 6.語りとは異なっていたS教諭の支援
  第4節 考察:「子どものため」で揺らぐ
   1.社会的属性のもたらす影響を検討する視点から見える支援観のズレ
   / 2.力動論的視点から見える支援をめぐる揺らぎ / 3.「子どものため」で揺らぐ
  第5節 本研究の意義ならびに次章以降の課題

 第4章 自己の責任をめぐり悩む
  第1節 異なる立場の異なる責任意識
   1.立場が異なる教師間での「若手支援」 / 2.若手支援の難しさ
  第2節 方法
   1.研究協力者 / 2.手続き
  第3節 結果
   1.支援場面における発話行為連鎖の特徴 / 2.支援場面における主張内容の特徴
  第4節 自己の責任をめぐり悩む
   1.2つの検討課題から得た知見 / 2.若手支援に見られた同僚教師の限界性認識と継続的支援
  第5節 本研究の意義ならびに次章以降の課題

 第5章 児童支援と教師支援の狭間で悩む
  第1節 異なる立場の異なる役割
   1.支援員に関する先行研究の課題 / 2.{支援員}という立場に付随する役割を検討する理由
  第2節 方法
   1.データ収集 / 2.研究協力者・対象学級 / 3.手続き
  第3節 結果
   1.ディスコース分析の結果:支援員に固有の実践上の困難 / 2.質的データ分析の結果
  第4節 児童支援と教師支援の狭間で悩む
   1.支援員が抱える3つの葛藤とその背後にある規範
   / 2.役割間葛藤を超え生まれる子ども支援の実践
  第5節 本研究の意義と次章以降の課題

 第Ⅱ部 小括:立場の違いが生む葛藤と連携の契機

第Ⅲ部 教師の役割取得と役割遂行
 第6章 アイデンティティを守る
  第1節 なぜU教諭は採用3年目で休職に至ったのか
   1.深刻な教員の離職・休職 / 2.教師のアイデンティティ
  第2節 ケース概要
   1.データ収集 / 2.研究協力者:U教諭 / 3.手続き
  第3節 結果
   1.学校という組織への適応を語った1年目
   / 2.「子どものため」になる教育とは何か、展望を語った2年目
   / 3.退職を具体的に考える胸中を語った3年目
  第4節 アイデンティティを守る
   1.学校のストーリーの中で支えとするストーリーを生きる
   / 2.支えとするストーリーを生きる:ストーリーを生きるための休職
  第5節 本研究の意義と次章以降の課題
   1.本研究の意義 / 2.U教諭のその後と次章以降の課題

 第7章 空間や時間を活かす
  第1節 研究の目的と背景
   1.支援を必要とする子どもたちの現状 / 2.「特別支援教育支援員」の役割と課題
  第2節 方法
   1.データ収集 / 2.研究協力者 / 3.手続き
  第3節 結果
   1.エピソード1:判断する場所ときっかけのみを提示する
   / 2.エピソード2:主体的判断を促す環境を醸成する
   / 3.エピソード3:タイミングを見て支援する
   / 4.エピソード4:子どもが混乱しないよう他教員と連携する
  第4節 空間や時間を活かす
   1.通常学級における支援の特徴 / 2.対象児の自立や問題対処に対して持つ意味
  第5節 本研究の意義ならびに次章以降の課題

 第8章 認識差異をも取り入れる
  第1節 研究の目的と背景
   1.子ども支援における教師間協働
  第2節 方法
   1.データ収集 / 2.研究協力者 / 3.手続き
  第3節 結果
   1.共通目標をめぐっての異なる役割認識 / 2.異なるアプローチに示された懸念
   / 3.変化の兆しを受け、徐々に解消されていった懸念
  第4節 認識差異をも取り入れる
  第5節 本研究の意義と次章以降の課題

 第Ⅲ部 小括:寄せられる多様な期待にどう応えるか

第Ⅳ部 教師の役割形成と役割遂行
 第9章 対立規範から逃れる
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
   1.データ収集 / 2.研究協力者・対象児童 / 3.手続き
  第3節 児童の課題解決に向けた支援方策をめぐる異なる認識とその調整
   1.[16分-37分]再ポジショニングによる対抗
   / 2.[37分-58分]さまざまなポジション提示による対立構図解消の模索
   / 3.[59分-82分]新たなストーリーラインを軸とする合意形成
  第4節 合意形成の背後にあったポジショニング
   1.多様なポジションによるストーリーラインを軸とする議論の立て直し
   / 2.達成された対立回避と理念に沿った実践
  第5節 本研究の意義と次章以降の課題

 第10章 組織の規範を活用する
  第1節 問題と目的
  第2節 方法
   1.データ収集 / 2.研究協力者・対象児童 / 3.方法
  第3節 立場の異なる教師らは異なる支援方針をめぐり何をどう議論したか
   1.[0分─12分]やりとりを通して示された現場サイドの提案
   / 2.[12─18分]明示的な衝突を避けながら続けられた議論
   / 3.[18分─25分]教師案実施の可能性が探られつつ合意に向かう議論
  第4節 「 教室内支援」という支援方針の下で教師らはどう動いたか
   1.「教室内支援」の枠内で動く / 2.「教室内支援」のみに固執しない
  第5節 支援方針がもつ2つの機能
   1.全体の規範の範囲内で構想する / 2.基本方針遵守の下で発揮された教師の裁量
  第6節 本研究の意義
   1.本研究の意義と今後の課題 / 2.q児のその後

 第Ⅳ部 小括: 教育実践を維持するために教師たちは何を活用しているか

第Ⅴ部 総合考察:ニーズを抱える子どもと向き合う教師の判断
 第11章 各章の結果とその意義
  第1節 各部のまとめ
   1.先行研究の課題(第Ⅰ部) / 2.教師の規範意識と葛藤(第Ⅱ部)
   / 3.教師の役割取得と役割遂行(第Ⅲ部)
   / 4.信念に基づく役割遂行のために教師らが用いた方法(第Ⅳ部)
  第2節 本研究の知見:学校の機能維持を支える今日的教員文化
   1.制度的に集まったさまざまな立場の大人たちの役割遂行
   / 2.学校の機能維持において発揮される教師の主体性
  第3節 多様な困難下での営みの維持に寄与してきたあらゆるものごとへの緩やかさ
  第4節 実践継続を達成する主体としての教師

 第12章 日常の「判断」に見る教師の専門性
  第1節 本研究の意義
  第2節 今後の課題

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