ドイツ社会保障の制度的展開

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ドイツ社会保障の制度的展開
  • 発売日:2026/05/08
  • 出版社:学文社
  • ISBN:9784762035159

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ドイツ社会保障の制度的展開

ドイツ社会保障の制度的展開

通常価格 8,250 円(税込)
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商品説明
生活を守り、働く意欲を支える――ドイツ社会保障の歩み。
ドイツにおける救貧制度と社会保障の歩みを、中・近世から現代まで通史的にたどり、
その仕組みと思想を明らかにする。
公的救貧がどのように制度化され、国家が生活保障に関わるようになったのかを、
歴史的背景や具体的制度改革を通して解説。第一次世界大戦を契機とした福祉国家の萌芽、
ハルツ?改革や近年の「市民手当」導入など、現代にもつながる重要な転換点を網羅して記述。
最低生活保障を「働くこと」と切り離さずに考えるドイツの社会保障の特徴を理解することで、
日本の制度を考えるための示唆も与える。

社会福祉・社会政策に関心をもつ方へ、歴史と現実を結びつけて学べる貴重な一冊。
長年、社会福祉・社会保障、ドイツの社会保障制度を研究してきた著者の集大成。
目次
 はしがき

第1部 救貧扶助の形成
 第1章 貧民救済の制度化と救貧行政
  はじめに
  1 中・近世紀の救貧論理と救貧改革の始まり
  2 プロイセン一般ラント法と救貧行政
   (1) 法の概要 / (2) 貧民救済の公的責任と実施機関 / (3) 救貧施設
  3 救貧行政の基本的枠組み
   (1) 1842年救助籍制度と移動の自由 / (2) 1867年「移動の自由法」と1870年「扶助籍法」
  おわりに

 第2章 都市救貧制度の形成
  はじめに
  1 都市国家ハンブルクの救貧制度と愛国協会
   (1) ハンブルクの救貧行政 / (2) 愛国協会と救貧事業 / (3) 信仰覚醒運動と慈善
  2 エルバーフェルト制度
   (1) 貧困問題の拡大と救貧行政 / (2) エルバーフェルト制度の基本思想と特徴
   / (3) 「人から人への援助」の限界
  3 ベルリンの救貧制度
   (1) 都市条令と救貧行政 / (2) 救貧事業概観
  おわりに

 第3章 ドイツ帝政時代の社会改革の動向と学術化
  はじめに
  1 産業社会の形成と社会・文化的アンビバレンス
  2 社会改革の取組みと新しい路線
  3 社会改革の『学術化』とその展開
  4 社会改革的組織体の形成とその活動
  おわりに

 第4章 公的救貧の再編・専門分化
  はじめに
  1 公的救貧の再編
   (1) エルバーフェルト制度の修正 / (2) シュヴァンダ―改革とシュトラスブルク制度
  2 公的救貧の処遇
  3 扶助の専門分化
   (1) 市町村による扶助の発展と限界 / (2) 医療扶助 / (3) 児童扶助 / (4) 住宅扶助
   / (5) 失業者扶助
  おわりに

 第5章 慈善事業の組織化と合理化・調整
  はじめに
  1 慈善事業の組織化―公私扶助協会の設置
  2 調整の担い手―民間扶助センター
   (1) フランクフルトの「民間扶助センター」 / (2) ベルリンの「民間扶助センター」
  3 慈善事業と公的救貧の関係と調整
  おわりに

 第6章 女性運動の展開と社会的職業の誕生
  はじめに
  1 女性新聞の発行とADF
  2 ドイツ女性団体連合の「穏健派」の取組み
  3 母性教育学
  4 ザロモンと社会的労働
  おわりに

第2部 国家的扶助の嚆矢と変容
 第7章 第一次世界大戦期における扶助の発展―ドイツの国家的福祉事業の始まり
  はじめに
  1 戦争が経済と社会にもたらした影響
  2 戦時扶助と戦時福祉事業
  3 扶助体系の変化
  4 戦争庁での扶助活動
  5 援護事業から福祉国家へ
  おわりに

 第8章 ワイマール期の生活保障―全国的制度の形成と権利性の解体
  はじめに
  1 11月革命とワイマール憲法
  2 扶助義務令(1924年)の成立-公的扶助の新秩序と権利性の確立
  3 ナチズムの台頭と権利性の解体
  おわりに

 第9章 基本法の理念と連邦社会扶助法
  はじめに
  1 基本法の理念と社会扶助法
  2 社会扶助法の原則
  3 社会扶助法の構造
   (1) 生計費扶助 / (2) 特別扶助
  4 所得と資産の活用
  おわりに

第3部 労働市場改革と最低生活保障制度
 第10章 EUの雇用戦略とハルツ改革
  はじめに
  1 失業の長期化と雇用戦略
  2 ハルツ委員会の指導理念と原則
  3 ハルツ委員会答申の法制化
   (1) 労働市場改革立法の概要 / (2) 「ハルツⅠ」法 / (3) 「ハルツⅡ」・「ハルツⅢ」法
  4 「ハルツⅣ」法の立法化と調整
   (1) 立法化 / (2) 法案/調整手続き / (3) 「ハルツⅣ」法の概要
  5 わが国への示唆
  おわりに

 第11章 労働適応給付と制裁内容
  はじめに
  1 労働適応給付
   (1) 労働適応給付の意義 / (2) 労働適応協定の法的性質と内容
  2 労働適応給付の具体例
   (1) 一般給付 / (2) 方自治体による労働適応給付 / (3) 就労手当 / (4) 自営業者労働適応給付
  3 時労働の提供
  4 制裁の内容と就労への動機づけ
   (1) 義務違反の内容 / (2) 義務違反時の法律効果 / (3) 就労への間接的動機づけ
  6 就労支援の効果
  おわりに

 第12章 社会扶助の改革-連邦社会扶助法の社会法典への編纂
  はじめに
  1 社会法典12編の構成
  2 求職者基礎保障制度と社会扶助制度の関係
  3 最低生活保障制度の構成と給付区分
  おわりに

 第13章 社会扶助制度の基本原則、実施者および手続き
  はじめに
  1 基本原則
   (1) 人間の尊厳に相応しい生活の確保 / (2) 自助のための扶助 / (3) 後順位性
   / (4) 個別性の原則 / (5) 法律上の扶助請求権 / (6) 需要充足の原則
  2 給付の種類
  3 社会扶助実施者
   (1) 概念 / (2) 社会法典第12編による任務遂行一覧
   / (3) 民間社会福祉団体に対する公共機関の後順位性原則 / (4) 連邦憲法裁判所の判決による原則
   / (5) 協力原則
  4 社会法の三角関係
   (1) 概念 / (2) 適用ケース
  5 情報の保護と手続きの原則
   (1) 事情調査および協力 / (2) 社会福祉データの保護 / (3) 当事者の情報要求権
  6 行政手続きにおける権利及びその保護
   (1) 法的行為能力 / (2) 意見聴取 / (3) 類の閲覧権 / (4) 理由づけの義務
   / (5) 決定の判決主文作成
  7 行政手続と法律上の手段
   (1) /行政手続き / (2) 法律上の手段
  おわりに

 第14章 「ハルツⅣ改革」の就労動機への影響
  はじめに
  1 就労への動機付け
  2 失業手当Ⅱ受給における動機問題
  3 制裁―就労への間接的な動機づけ
  おわりに

 第15章 ドイツ最低生活保障制度改革―市民手当導入の背景と改正点
  はじめに
  1 「市民手当」導入の背景
  2 「市民手当」法の成立
  3 主な改正点
   (1) 「統合契約」から「協力計画」へ / (2) 「配置優先」の見直し / (3) 制裁措置の緩和
   / (4) 基準給付の引き上げ・追加給付
 おわりに

 参考文献
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