はしがき
第1部__グローバル立憲主義の思想構築
グローバル立憲主義とグローバル正義──その関係性の論じ方をめぐる試論[近藤 圭介]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_前提──国内の文脈における立憲主義と正義の結びつき
▶§Ⅲ_問題──グローバルな文脈における立憲主義と正義の隔たり
▶§Ⅳ_提案──グローバルな文脈における立憲主義と正義の関係性の論じ方
▶§Ⅴ_枠組み──グローバルな文脈における立憲主義と正義の結びつきの模索
▶§Ⅵ_おわりに
グローバル立憲主義の臨界──他者に開かれた生構制的媒介[根岸 陽太]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_グローバル立憲主義の軌跡──『Global Constitutionalism』編集記
▶§Ⅲ_グローバル立憲原理の措定・破断・再生
▶§Ⅳ_おわりに
「グローバル立憲主義」(Global Constitutionalism)と人権──旧優生保護法違憲判決を契機に統治機構を循環型人権システムとして再構築する[江島 晶子]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_Global Constitutionalismと人権
▶§Ⅲ_多元的・非階層的・循環的人権保障システム(グローバル化モデル2.0)
▶§Ⅳ_旧優生保護法と憲法・憲法学
▶§Ⅴ_旧優生保護法と「統治機構+α」
▶§Ⅵ_おわりに
グローバル立憲主義はグローバル・サウスに響くか──グローバル・ガバナンスから地域的立憲主義へ[中井 愛子]
▶§Ⅰ_はじめに──グローバル立憲主義をめぐる国際関係論と国際法
▶§Ⅱ_グローバル・ガバナンス論と南の諸国──グローバル経済の周辺部としての南
▶§Ⅲ_グローバル立憲主義と南の諸国──法と司法の地域主義の中心部としての南
▶§Ⅳ_おわりに──立憲主義の脱西洋化はありうるか
破壊と再開発の増幅的循環メカニズムの規範的・社会=経済的な基盤構造──差別的戦争概念と国際過剰資本の跳梁[小畑 郁]
▶§Ⅰ_はじめに──「危機」の現象学とその「診断」の諸相
▶§Ⅱ_現代世界の規範論理構造とそれに基づくイデオロギーに根ざした現今の「危機」
▶§Ⅲ_現代世界の社会=経済システムに根ざした現今の「危機」
▶§Ⅳ_人類社会の次元からの複合的global orderingに向けて
第2部__グローバル立憲主義の多様な展開
開発問題に関する歴史的視座の再構成──フランス植民地政策に着目して[伊藤 一頼]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_フランス植民地政策の原初形態
▶§Ⅲ_フランス植民地政策の転換
▶§Ⅳ_委任統治制度に反映された植民地主義の本質
▶§Ⅴ_第2次大戦後のフランス植民地体制と脱植民地化
グローバル立憲主義と難民──入国阻止政策の《多元的立憲化》[大道寺 隆也]
▶§Ⅰ_問題の所在──グローバル立憲主義の奇妙な沈黙
▶§Ⅱ_グローバル立憲主義の構造的問題とその超克
▶§Ⅲ_入国阻止政策の《多元的立憲化》
▶§Ⅳ_結語──《人間中心的グローバル立憲主義》のために
世界貿易機関(WTO)の立憲化と上級委員会危機──デボラ・Z・キャスによる司法的規範創造論の現在[川瀬 剛志]
▶§Ⅰ_はじめに──須網先生と私,立憲主義,そしてキャス
▶§Ⅱ_司法的規範創造論
▶§Ⅲ_司法的規範創造の発展
▶§Ⅳ_司法的規範創造の陥穽──WTOは何を誤ったのか
▶§Ⅴ_むすび──WTO立憲化論の黄昏,そしてリベラの絵
グローバル・ガバナンスの実現手段としての当事者主導・一方向型の域外証拠収集モデル──合衆国法典第28編1782条に基づくディスカバリを例に[白木 敦士]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_グローバル・ガバナンスの実現手段としての域外証拠収集
▶§Ⅲ_当事者主導・一方向型の域外証拠収集モデル
▶§Ⅳ_おわりに
ヨーロッパ法における「法の支配」と「裁判官対話」[伊藤 洋一]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_先決問題移送手続による「裁判官対話」
▶§Ⅲ_法廷外の「裁判官対話」
▶§Ⅳ_おわりに
EUにおけるAI事務局の設置とAI規制枠組みの検討──日本の法制度設計と国際協調への示唆[寺田 麻佑]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_EU AI法制定とAI事務局の設置の背景とそれらの制度的役割
▶§Ⅲ_EU域内の政策形成プロセスとマルチステークホルダー・ガバナンス
▶§Ⅳ_日本のAI戦略とガバナンス体制
▶§Ⅴ_まとめ──国際的ルール形成との整合性・協調の必要性
EUバッテリー規則を手がかりに考える日EU規制協調の展望とグローバル立憲主義[ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_バッテリー規則制定の背景
▶§Ⅲ_バッテリー規則の内容および重要性
▶§Ⅳ_バッテリー規則のもとでのデューディリジェンス
▶§Ⅴ_EUバッテリー規則のもとでの日本企業の課題
▶§Ⅵ_EUバッテリー規則のもとでの日本企業の機会──日欧協力の地政学的側面
▶§Ⅶ_結論──日本にとっての課題,機会,戦略面での考慮事項
グローバリゼーション下の「法の支配」──フランスにおける「移民法」制定(2024年)をめぐって[大藤 紀子]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_移民法成立までの経緯──選挙結果を反映した立法過程の不確実性
▶§Ⅲ_2024年1月25日憲法院判決──政府による憲法院の「道具化」の懸念
▶§Ⅳ_共同発案による人民投票手続(RIP)──右派政党による巻き返しの試み
▶§Ⅴ_おわりに
フランスにおける「死の支援を受ける権利」の法制化にみる「自由の幻想」と民主主義の陥穽[建石 真公子]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_終末期医療における患者の権利に関する現行法制
▶§Ⅲ_終末期における「死の支援を受ける権利」法案提出(2025~)の背景
▶§Ⅳ_法案における「死の支援を受ける権利」
▶§Ⅴ_法案の「死の支援を受ける権利」に関する国際人権保障および憲法院の判断
▶§Ⅵ_おわりに
欧州憲法形成へのドイツ連邦憲法裁判所の覚悟──国際法および欧州法親和性原則を拠り所として[中西 優美子]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_国際法親和性原則と欧州人権条約
▶§Ⅲ_欧州法親和性原則
▶§Ⅳ_欧州憲法形成へのドイツ憲法裁判所の判例の変遷
▶§Ⅴ_欧州憲法形成へのドイツ憲法裁判所の姿勢──多層的な基本権保護
▶§Ⅵ_結 語
第3部__グローバル立憲主義と日本
安全保障に関連する研究助成と学問の自由──東京大学宇宙線研究所事件を契機として[栗島 智明]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_原判決の問題点
▶§Ⅲ_研究教育内容に関する限り研究者個人の学問の自由が組織の決定に優先すること
▶§Ⅳ_所属研究者の研究活動は組織にとっての「負担」とはいえないこと
▶§Ⅴ_研究倫理の観点からの制限のためには根拠となる規則および客観的・中立的な立場での事前審査が求められること
▶§Ⅵ_外部の競争的研究費の獲得につき大学は原則として協力する義務を負うこと
▶§Ⅶ_学問の自由(憲法23条)は積極的権利としての性格を有すること
▶§Ⅷ_本件は外部資金の獲得への協力を拒否しうる例外的な場合にあたらないこと
▶§Ⅸ_本稿は軍事研究への賛成の意を示すものではない
死刑制度違憲論[山元 一]
▶§Ⅰ_はじめに
▶§Ⅱ_死刑制度をめぐる日本の憲法判例
▶§Ⅲ_死刑制度をめぐる日本の学説
▶§Ⅳ_「トランスナショナル人権法源論」
▶§Ⅴ_「トランスナショナル人権法源論」からみた死刑制度
▶§Ⅵ_結 論
須網隆夫先生 略歴・主要業績