開発人類学とは何か
  • 発売日:2026/03/17
  • 出版社:古今書院
  • ISBN:9784772232098

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開発人類学とは何か

開発人類学とは何か

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    商品説明

    「開発=資本を投下して経済成長を促すこと」から「現地の人々が幸福を追求するために主体的に関与しうる開発」へ。この新しい開発観を実践する中で人類学者が果たすべき役割とは。援助機関と現地の社会・人々をつなぎ、現地の声を代弁し(アドボカシー)、地域の主体性や多元的価値に基づく共生的社会をめざす「開発人類学」の再構築に向けて、これまでの論点を整理するとともに、パラグアイやソロモン諸島、ラオス、インドネシア、日本などにおける実践例を紹介する。




    [執筆者]


    関根久雄 (はじめに、第2章、第3章、第4章、第10章、おわりに)
    真崎克彦 (第1章)
    湖中真哉 (第5章)
    関谷雄一 (第6章)
    花谷 厚 (第7章)
    小國和子 (第8章)
    藤掛洋子 (第9章)
    箕曲在弘 (第11章)
    寺内大左 (第12章)
    早川 公 (第13章)

    目次
    はじめに
    Ⅰ.「良い変化」としての開発
    Ⅱ.各章の紹介

    第Ⅰ部 開発人類学を再考する

    第1章 共生社会づくりの開発論-「内外」をつなぎ直す多元的価値の視点-
    Ⅰ.はじめに-共生の大切さ
    Ⅱ.開発論-「内外」をつなぎ直す歴史
    Ⅲ.脱開発論-開発論の「外」に出る試み
    Ⅳ.まとめ-「多元的価値論」に向けて

    第2章 開発人類学の源流-実用的・応用人類学とは何だったのか-
    Ⅰ.フィールドワークと文化相対主義-人類学の「応用」の前提
    Ⅱ.イギリス実用的人類学:「無理のない」変化の限界
    Ⅲ.アメリカ応用人類学:同化と戦争への邁進
    Ⅳ.非対称な「橋渡し」

    第3章 開発人類学の逡巡
    Ⅰ.「応用」からの撤退
    Ⅱ.「応用」としての開発人類学
    Ⅲ.アドボカシー=開発人類学

    第4章 創発的協働としての開発人類学
    Ⅰ.「理論」と「応用」の不可分性-状態としての開発人類学へ
    Ⅱ.地域社会に「降りてきた」開発-脱成長・内発的発展・住民参加
    Ⅲ.創発的協働とアドボカシー

    第Ⅱ部 開発における人類学的思考

    第5章 遊牧民に学んで開発を転換し、世界を繋ぎ直す-不確実性学派の挑戦-
    Ⅰ.はじめに
    Ⅱ.遊牧民と放牧地における開発とその失敗
    Ⅲ.遊牧民は伝統文化に固執して開発を拒絶してきたか?
    Ⅳ.遊牧民の開発の在り方の転換
    Ⅴ.おわりに

    第6章 異文化に寄り添うための思考法-海外ボランティアを志す人へ-
    Ⅰ.はじめに
    Ⅱ.異文化適応のイメージ
    Ⅲ.異文化適応の理論
    Ⅳ.異文化適応の具体的行為
    Ⅴ.身体行動・アフォーダンス
    Ⅵ.文化と価値・「好き」と「平気」
    Ⅶ.異文化と向き合い思考する
    Ⅷ.開発実践における人類学的思考と行動
    Ⅸ.黒子に徹した開発人類学

    第7章「利用者」から見た開発人類学再考-成果重視の時代における開発協力と人類学-
    Ⅰ.問題意識と視点
    Ⅱ.開発協力と人類学(者)との接点を巡る議論
    Ⅲ.日本の開発協力を取り巻く環境の推移
    Ⅳ.JICAにおける支援戦略・案件種別の変化
    Ⅴ.考察
    Ⅵ.まとめと今後の展望

    第Ⅲ部 開発人類学の実際

    第8章 開発現場における「支援とわたし」の相対化-他者への想像力が切望される時代に-
    Ⅰ.開発×文化人類学を支援の現場から考える
    Ⅱ.国際協力現場に臨む姿勢としてのフィールドワーク
    Ⅲ.「実務者のわたしが書くこと」を巡る気づき
    Ⅳ.おわりに-何がどのように「つながる」のか

    第9章 パラグアイ「農村女性」と夢を紡ぐ-理論と実践の往還を通して-
    Ⅰ.はじめに
    Ⅱ.パラグアイにおける国際協力プロジェクト
    Ⅲ.JICA草の根技術協力事業の実践を通しつなぎ・つながれたもの
    Ⅳ.おわりに:「つなぎ・つながれる」営為

    第10章 開発プロジェクト評価と人類学-「文化的要素」の適用可能性-
    Ⅰ.はじめに
    Ⅱ.ソロモン諸島における地域的評価指標としての「文化的4要素」
    Ⅲ.サンプル事例:ソロモン諸島における有機学校プロジェクト
    Ⅳ.サンプル事例における文化的4要素
    Ⅴ.文化的要素を用いることの可能性

    第11章 生産と消費の利害を「つなぐ」-ラオスにおけるコーヒー農協再建プロジェクトを例に-
    Ⅰ.ソーシャルビジネスと人類学
    Ⅱ.コーヒー農協の再建プロジェクトの背景--つなぎ/つながれる私
    Ⅲ.コーヒー農協の再建--〈面〉の原理と〈線〉の原理
    Ⅵ.おわりに

    第12章 日常世界の開発人類学 -暮らしの試行錯誤に寄り添う技法-
    Ⅰ.はじめに
    Ⅱ.パーム油の認証制度と研究の問題関心
    Ⅲ.意図せずして実践になったフィールド調査
    Ⅳ.実践の中で展開した研究
    Ⅴ.日常世界の開発人類学
    Ⅵ.おわりに

    第13章 日本の地域づくりにおける開発人類学の企て-「つなぐ」を具現化する3つの様態-
    Ⅰ.はじめに
    Ⅱ.地域づくりに関わる人類学者
    Ⅲ.地域づくりにおける開発人類学の様態
    Ⅳ.おわりに:これからの地域づくりに関わる開発人類学に向けて
    おわりに
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