摂食症に対する治療法は確立されつつある一方で,治療に反応しづらいクライエントが一定数存在することも事実である。とりわけ,パーソナリティ特性に関連する困難や併存疾患を抱えるクライエントに対しては,近年スキーマ療法の有用性が注目されている。
本書は,摂食症を抱えるクライエントに対し,スキーマ療法をどのように適用するかを体系的に概説した一冊である。
本書は,全18章・5部構成となっている。第Ⅰ部では,摂食症に対するスキーマ療法のエビデンスと基本的な適用について解説する。第Ⅱ部では,アセスメントおよびケース概念化に焦点を当てる。第Ⅲ部では,摂食症へのスキーマ療法の具体的かつ実践的な適用方法を紹介し,あわせてグループ療法の実践についても論じる。第Ⅳ部では,個人スキーマ療法およびグループスキーマ療法における課題や困難,さらにセラピストのセルフケアについて概観する。そして第Ⅴ部では,スキーマ療法の今後の展望について論じている。