2025年1月23日に76歳で逝去した元連合赤軍・植垣康博の生涯と人間像を、多くの人の証言によって浮き彫りにする。
静岡での地学好きの少年時代、弘前大学での学生運動、赤軍派・連合赤軍への参加、逮捕と26年に及ぶ獄中生活、そして出所後に静岡市に討論酒場「スナック・バロン」を開き、そこを拠点として事件を語り続けた日々まで、植垣の歩みを年譜、著作一覧、2025年4月に開催された「送る会」の発言、追悼文、対談などからたどる。
追悼文を寄せたのは、連合赤軍の同志であり、あさま山荘で逮捕されいまだに千葉刑務所の獄中にある吉野雅邦。連合赤軍として共に闘った雪野健作。弘前大学で共に闘い、漫画家として畢竟の大作「機動戦士ガンダム」をものした安彦吉和。
「送る会」で追悼の辞を述べたのは坂口弘(獄中のため代読)や青砥幹夫、前澤虎義、岩田平治らの共に闘った仲間たち。また田原総一朗、雨宮処凛、木村三浩、山本直樹、篠田博之などの言論人、そして弘前大同級生やバロンに集った人々・・・
植垣を慕い、交流した時代と立場を異にする人々の言葉を通して、連合赤軍事件の当事者であると同時に、友人たちに愛された一人の人間としての植垣康博の姿を浮かび上がらせる一冊。