脳卒中という疾患について、あなたはどれほど知っているでしょうか?
脳の血管が詰まる、または破れることで脳に血液が届かなくなり、
突然、麻痺や言語障害などの脳機能障害を起こす病気の総称です。
代表的な脳卒中として脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血があります。
日本では年間約18万人が脳卒中で入院し、その多くが救急搬送されています。
また、日本人の約4.3人に1人が生涯で脳卒中を経験するとされており、
決して他人事ではない病気です。今日も脳卒中センターには、
一刻を争う患者が次々と搬送されています。
脳神経外科専門医であり、現在は頭痛外来クリニックの院長を務める著者は、
かつて脳卒中センターで数多くの患者と向き合ってきました。
その経験の中で強く感じたものが、
「もっと多くの人に脳卒中について知ってほしい」という想いでした。
「自分には関係ない」と考えている人にこそ、脳卒中がいかに身近な病気であり、
日々の生活習慣と深く関わっているかを伝えたい――。
このような著者の願いから、本書は小説仕立てで描かれています。
主人公は、24時間365日稼働する脳卒中センターで働くベテラン医師。
搬送されてくる患者とその家族、それぞれが抱える苦悩や葛藤に
向き合いながら治療にあたります。介護に疲弊する家族、
延命治療の決断を迫られる家族、そして発症をきっかけに
家族の存在の大きさに気づく患者――。
医師、患者、家族が織りなす様々な人間模様が描かれます。
本書では、くも膜下出血、脳梗塞、脳内出血の最新治療やリハビリ、
予防法に加え、アミロイド血管炎、AVM、静脈洞血栓症、
もやもや病など特殊な症例についても紹介します。
脳卒中の正しい知識と予防の大切さを、
物語を通して学べる本書を読み終えたとき、
あなたの健康への意識は劇的に変わっているはずです。