RM Re-Library 40 日本硫黄沼尻鉄道部

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ついに300巻を超えた長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。シリーズ40巻目は、RMライブラリー第113・114巻「日本硫黄沼尻鉄道部(上・下)(共に青木栄一 著)」を復刻いたします。
 通称沼尻鉄道は、福島県は磐越西線・川桁駅から約15km、沼尻山麓までを結んでいた軽便鉄道で、軌間は762mmでした。建設の動機としては沼尻の硫黄鉱山からの資源輸送が挙げられ、実際独立した鉄道会社ではなく鉱山会社の一部門として1913(大正2)年に開業しています。貨物輸送以外にも、沿線や鉱山従事者とその家族のための旅客輸送も年々盛んになり、営業売上的にも最終的には旅客の方が上回ることとなりました。
 この鉄道の経営が危機に至ったのは、実は石油工業の発展という意外なところからでした。石油精製の副産物として硫黄が大量に発生し、石油元売り各社はそれを硫黄資源として安価に販売。鉱山から硫黄を掘り出すという産出方法自体がたちまちのうちに時代遅れとなってしまったのです。鉄道は観光開発による旅客輸送に希望を託すような形になりましたが、結局は1968(昭和43)年に営業を休止、翌年に正式に廃止となってしまいました。
 この鉄道の運行の特徴は、末期まで機関車牽引の貨客混合列車が主力であったことで、いわゆる気動車としては長年2軸単車のガソ101の1両が予備車的に活躍した程度でした。最末期に他の鉄道からの譲渡車を複数受け入れていますが、その活躍期間はなんと半年程度ということで、いかに突然の運行休止であったかが伝わります。
 本書では、豊富な一次資料と複数名・複数回に及ぶ現地訪問を集大成したもので、歴史的経緯、各駅の紹介、55年におよぶ生涯での全車両の解説などから構成されます。同鉄道に関しては本書によって概要をすべて理解できると言っても過言ではないでしょう。
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