近年、モバイルバッテリーやスマートフォン、ノートパソコンなどに使われているリチウムイオン電池の発火・発煙事故がたびたび起きています。普段何気なく使っているモバイルバッテリーから突然煙が出たり、場合によっては火を吹いたりするというのは、一見すると不思議な現象に感じられるかもしれません。しかし、こうした事故には、バッテリーの内部で起きている化学反応や、電気をためて取り出す仕組みが深く関係しています。バッテリーは便利な道具である一方、扱い方を誤ると事故につながる可能性のあるものでもあるのです。
本書では、そもそもバッテリーとはどのような仕組みで電気を生み出しているのか、なぜ充電すると繰り返し使えるのかといった基本から解説。
リチウムイオン電池をはじめ、乾電池やニッケル水素電池など、さまざまな種類のバッテリーについて、それぞれの特徴や違いを紹介します。
また、容量や電圧、充電回数といった、バッテリーを理解するために知っておきたい基本的な用語についても取り上げます。
そして、こうした基本的な仕組みを理解したうえで、モバイルバッテリーなどで起こる発火・発煙事故について、バッテリーはなぜ熱くなるのか、落下や強い衝撃を受けると何が起こるのか、高温の場所に放置するとどのような影響があるのかといったことを解説。
また、バッテリーは使い続けるうちに、購入したばかりのころと比べて「電池が減るのが早くなった」「満充電しても長時間使えない」と感じることがあります。こうした容量低下はなぜ起こる理由についても説明します。
最後に、バッテリーをできるだけ安全に、そして長く使うためにはどうすればよいのかを紹介します。日常的な充電や持ち運び、保管の際に気をつけたいポイントから、異常を感じたときの対応まで、身近な場面で役立つ知識をまとめます。
単に「危険だから気をつけよう」と注意を呼びかけるだけではなく、バッテリーがなぜそのような状態になるのか、その理由を知ることで、安全な使い方を自分で判断できるようになるでしょう。
スマートフォンからモバイルバッテリー、ノートパソコン、電気自動車まで、バッテリーは現代の生活に欠かせない存在です。
本書では、そんな身近なバッテリーの仕組みから、種類、性能、劣化、事故、安全な使い方までを幅広く取り上げます。身近にある「電池」の正体を知ることで、便利なバッテリーをより安全かつ上手に使うための知識を身につけられる一冊です。