公認心理師の行動原則と職責

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商品説明
知識として知っていても、クライエントとの臨床的な関わりの中で、倫理的判断はいつも難しい。基準を重視するあまり、クライエントがおきざりにされることはないか。公認心理師として、どのように学び、成長していけばよいか。エクササイズを活用しながら、できるだけシンプルに解説し、地に足のついた公認心理師になることを目指す。

 

●著者紹介
千葉浩彦(ちば ひろひこ)
淑徳大学総合福祉学部実践心理学科教授
早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得満期退学
博士(文学)
主著に,『解決志向行動療法―相談のエッセンスとその展開可能性』(川島書店,1999)など
目次
Chapter 0 心理職の動機とそれにまつわる思い
1 本書で取り組みたいこと
2 職業動機の心理学―価値の4原則
3 Coreyらによるカウンセラーの典型的動機
4 心理支援は人間が自律的に生きることを尊重できる?
5 なりたい自分と抵抗勢力
6 心理支援におけるリスク回避(安全原則)
7 この本のめざすところ

第1部 心理職とはなにか

Chapter 1 心理職とは何をする人か―職業領域と主な職務
1 心理職の定義
2 心理職の主要な職域
3 主要業務
4 公認心理師法のどこに着目すべきか
5 名称独占と業務独占[法44条]
6 資格の必要性
7 養成制度
8 日本における心理職の歴史

Chapter 2 心理アセスメントを支える臨床心理学の発展
1 臨床心理学の研究基盤
2 心理テスト作成の研究
3 因子分析と知能構造の研究
4 心理アセスメントの領域とその方法の厳密性
5 情動・感情的側面の質問紙法検査
6 投映法検査から考える心理検査解釈の構造

Chapter 3 心理職の連携とコミュニティアプローチ
1 連携[法42条]
2 組織のスタイルと連携・協働
3 コミュニティアプローチと危機介入
4 コミュニティアプローチとシステム論的家族療法
5 コンサルテーションとスーパービジョン

Chapter 4 心理教育と心理療法のエビデンス
1 コミュニティアプローチとしての心理教育[法2条4項]
2 心理療法のエビデンスとRCT
3 メタ分析

第2部 心理職倫理の原則

Chapter 5 職業倫理の必要性と人間が生きる上での価値
1 法的倫理と職業倫理
2 職業実践の倫理原則
3 職業実践の判断軸
4 職業実践の4つの原則
5 人生における倫理原則

Chapter 6  公正原則による法令遵守,善行原則による資質向上義務と還元義務
1 法令遵守
2 善行原則による資質向上義務[法43条]
3 還元義務

Chapter 7  自律尊重原則によるインフォームドコンセントと秘密保持の理解
1 人権
2 心理的安全性
3 インフォームドコンセント
4 十分に合意(コンセント)するには
5 プライバシー保護とその範囲[法41条]
6 プライバシー保護の具体的注意点
7 プライバシー遵守の相反事項

Chapter 8 安全原則による多重関係・性的関係についての理解
1 利己的利用の一つである多重関係
2 さまざまな多重関係
3 多重関係の一つである身体接触・性的関係

Chapter 9 安全(無危害)原則による他害行為への対応の理解
1 信用失墜行為の禁止[法40条]
2 他害行為と自傷行為の理解
3 利用者の他害行動の理解と心理職の責任
4 承認という態度の必要性

Chapter 10 安全原則による自傷行為への対応の理解
1 自傷行動の理解についての研究
2 「故意に自分の健康を害する」症候群
3 自傷行為の事実
4 自傷・過量服薬者の動機
5 自傷行為の嗜癖化プロセス
6 自傷行為を打ち明けられた際の対応
7 自傷/他害のある利用者にかかわる支援者のセルフヘルプ

第3部 心理職の各職域における倫理原則と職責

Chapter 11 福祉領域の中心的業務/制度と倫理原則
1 障害者福祉領域における業務・制度と倫理原則
2 高齢者福祉領域における業務・制度と倫理原則
3 児童福祉領域における業務・制度と倫理原則
4 福祉領域内の関連専門職
5 福祉領域において多職種連携が必要になる事例

Chapter 12 保健医療領域の中心的業務/制度と倫理原則
1 精神科医療領域における業務・制度と倫理原則
2 精神科以外の医療領域における業務・制度と倫理原則
3 保健医療領域内の関連専門職
4 保健医療領域内外で連携する代表的関連専門職
5 保健医療領域において多職種連携が必要になる事例

Chapter 13 産業領域の中心的業務/制度と倫理原則
1 内部EAPと外部EAP
2 過重労働・自殺・ハラスメント対応の業務・制度と倫理原則
3  ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE & I)推進に関する業務・制度と倫理原則
4 リワーク(職場復帰支援)における業務・制度と倫理原則
5 産業領域内で連携する代表的関連専門職
6 産業領域において多職種連携が必要になる事例

Chapter 14 教育領域の中心的業務/制度と倫理原則
1 スクールカウンセラーの業務・制度と倫理原則
2 特別支援教育における業務・制度と倫理原則
3 学校外の教育相談領域における業務・制度と倫理原則
4 学生相談における業務・制度と倫理原則
5 教育領域内で連携する代表的関連専門職
6 教育領域において多職種連携が必要になる事例

Chapter 15 司法・犯罪領域の中心的業務/制度と倫理原則
1 警察領域における業務・制度
2 家庭裁判所および少年鑑別所における業務・制度
3 法務省矯正局・保護局領域における業務・制度
4 成人の刑事事件における業務・制度
5 犯罪被害者支援制度の連携職種
6 司法・犯罪領域内の関連専門職
7 司法・犯罪領域において多職種連携が必要になる事例

第4部 心理職の原則から考える動機と発達

Chapter 16  心理職の動機によるリスク/強みとスーパービジョン
1 Coreyらによるカウンセラーの典型的動機
2 心理職の学びに進むムーブと逸れるムーブ
3 心理職の動機と逸れるムーブ
4 スーパービジョンの必要性と機能
5 スーパービジョンの構造
6 グループスーパービジョンと相互スーパービジョン
7 ケースカンファレンス

Chapter 17 心理職の成長モデル
1 公認心理師のカリキュラムと国家試験
2 他の臨床心理関係の資格
3 臨床心理の専門職団体の社会的役割
4 心理職のコンピテンシーの立方体モデル
5 千葉(2013)による心理職の基本スキル
6 心理職の職業的発達

Chapter 18 終章
1 セルフケアの重要性
2 成人期の発達心理学
3 長期的な価値実現のためのキャリアプラン

エクササイズ
1 自分の生き方の「価値」をさがしてみる
2 自分の心理職の動機をチェックしてみる
3 授業等の作業班での連携の準備
4 心理教育の事例を調べ,新たな心理教育を考えてみる
5 心理療法の効果を説明するロールプレイ
6 心理検査実施時のインフォームドコンセントを得る演習
7 認めにくい感情を承認してみる
8 自傷行為を打ち明けたクライエントへの対応
9 事例をめぐる多職種連携のありかたについてのグループ討論
10 事例をめぐる多職種連携のありかたについてのグループ討論
11 事例をめぐる多職種連携のありかたについてのグループ討論
12 事例をめぐる多職種連携のありかたについてのグループ討論
13 事例をめぐる多職種連携のありかたについてのグループ討論
14 心理職の動機のバランスシート
15 セルフケア(コーピング)についての話し合い
16 自分のキャリアプランを描いてみる
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