その土地に雨音は踊る

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商品説明
資本と国家に抗する社会を望み、いまここで実現する

ドラムを叩いて街をねり歩き、生活キャンプをつくって土地を守ろうとする先住民たち。その運動、思想は、どのようにして多様な人びとを惹きつけるのか――分断線を越え、多者が共鳴する世界への誘い。


著者紹介
鈴木 赳生(すずき たけお)
京都精華大学国際文化学部講師。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。
専門は社会理論・批判的先住民研究。論文に、「多文化主義思想における他者性の否認――批判的人類学の挑戦に学ぶ」(『ソシオロジ』63 巻3 号)、「リベラル多文化主義と先住民の再起――「理論」の独白から思想の対話へ」(『現代社会学理論研究』14 号)など。
目次
まえがき  

第一章  〈資本― 国家〉に抗する社会の構築
第一節 人質にされる社会
一 資本主義――人間生活の問題として  
二 国家――誰もが敵になる世界  

第二節 「現実」に抗して  
一 諦めのリアリズム  
二 想像力を解き放つ  

第三節 異なるリアルのために――本書の立場  

第二章 もう一つのカナダ
先住民側からとらえ返す資本― 国家  
第一節 「カナダ」の分かれ道  
一 多文化主義の虚像と実像  
二 先住民の物語  
三 入植者植民地  

第二節 土地を掘り尽くす資本  
一 資本蓄積のフロンティア  
二 収奪の所有理論  

第三節 先住民社会を破壊する国家  
一 インディアン法  
二 騎馬警察の誕生  

第四節 一元的現実から離れて  

第三章 構成的権力を争う先住民運動  
第一節 争いの水準  

第二節 同化の時代から「承認」の時代へ  
一 同化の拒否  
二 条約交渉の再開  
三 憲法への権利の書きこみ  
第三節 囲いの内で――現代条約のリスクと戦略的活用  

第四節 囲いから離れて――直接行動の系譜 
一 「和解」の登場  
二 「和解」に抗する直接行動  

第五節 承認のポリティクスに囚われない再起へ  

第四章 「思いだせない昔から」
伝統の批判的再生  
第一節 いまを生きる先住民、うまれ変わる「伝統」  
一 伝統への懐疑  
二 未定の伝統  
三 他者の言語を用いて生き続ける  

第二節 再起が紡ぐ関係の諸相  
一 ありふれたクィアな関係  
二 土地という社会  
三 磨きなおされる条約  

第三節 触発する拒否――肯定的否定の力  

第五章 多者が織りなす土地という社会
「犠牲区域」を生活の場に  
第一節 運動の争点  
一 争いの境界  
二 空間の破壊に抗する  

第二節 多者が出会う生活の場――キャンプの内側  
一 この土地に生きる意志 
二 多者の生活空間を立ちあげる  
三 都市に至る亀裂  

第三節 土地への参与  

あとがき――終章に代えて  

参考文献  
人名索引  
事項索引
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