• 発売日:2008/03/15
  • 出版社:三共出版
  • ISBN:9784782705445
通常価格 3,080 円(税込)
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商品説明
大学の工学系学部で化学や材料科学を学ぶ人、企業で高分子材料の研究開発を始める人を対象とした、高分子化学の基礎テキスト。
高分子の合成と反応、溶液物性、固体物性、機能性高分子、生命と高分子についてわかりやすく解説。特に、有機電子論に基づく高分子生成の原理、高分子溶液に関する理論式の導出法、固体高分子の分子論的視点による解説などに重点を置いて解説した。
目次
第1章 高分子が高分子であること―序論に替えて―
 1-1 高分子とは
 1-2 高分子の分子量
  1-2-1 高分子量の概念
  1-2-2 分子量の分布
  1-2-3 分子量の測定方法
 1-3 高分子の分類
 1-4 高分子をつくる結合
  1-4-1 結合回りの回転
  1-4-2 立体規則性
  1-4-3 光学異性体
  1-4-4 共重合
 1-5 高分子の形
 1-6 高分子化学の歩み
  1-6-1 天然素材
  1-6-2 合成高分子
 参考文献
 章末問題
第2章 高分子をつくる
 2-1 重合反応とその分類―連鎖重合と逐次重合―
 2-2 連鎖重合によるポリマーの生成
  2-2-1 連鎖重合の素反応
  2-2-2 重合の熱力学的要因
  2-2-3 モノマー構造に基づく連鎖重合の分類
  2-2-4 天井温度と平衡モノマー濃度
  2-2-5 生長末端の性質に基づく連鎖重合の分類
 2-3 ビニル重合
  2-3-1 ビニル重合における置換基効果
 2-4 ラジカル重合
  2-4-1 開始反応
  2-4-2 生長反応
  2-4-3 停止反応と連鎖移動反応
  2-4-4 ラジカル重合における速度論
  2-4-5 重合手法
 2-5 イオン重合
  2-5-1 イオン重合の特徴
  2-5-2 アニオン重合
  2-5-3 カチオン重合
 2-6 配位重合
  2-6-1 Ziegler-Natta触媒
  2-6-2 低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレン
  2-6-3 Kaminsky-タイプ触媒
  2-6-4 アルキン類の配位重合
 2-7 開環重合
  2-7-1 環歪み
  2-7-2 開環重合の熱力学的要因
  2-7-3 エーテル類の開環重合
  2-7-4 ラクトン類の開環重合
  2-7-5 ラクタム類の開環重合
  2-7-6 メタセシス開環重合
 2-8 共重合
  2-8-1 共重合組成式
  2-8-2 モノマー反応性比
  2-8-3 共重合組成曲線
  2-8-4 Q, e -則
 2-9 逐次重合
  2-9-1 重縮合
  2-9-2 重付加
  2-9-3 付加縮合
 参考文献
 章末問題
第3章 高分子の化学反応
 3-1 化学反応による新しい高分子の合成
  3-1-1 セルロースの化学反応
  3-1-2 ポリスチレンの化学反応
  3-1-3 ポリビニルアルコールの合成と反応
  3-1-4 ブロック共重合体とグラフト共重合体
 3-2 高分子の架橋反応
  3-2-1 ゴムの架橋反応
  3-2-2 エポキシ樹脂の架橋反応
  3-2-3 水架橋反応
 3-3 高分子の分解反応
  3-3-1 熱分解
  3-3-2 熱酸化分解反応
  3-3-3 生分解反応
 3-4 高分子の光化学反応
  3-4-1 光分解反応
  3-4-2 光架橋反応
 3-5 電子線照射による反応
 3-6 高分子の電気化学反応
 参考文献
 章末問題
第4章 高分子の溶液
 4-1 高分子鎖の大きさ
  4-1-1 平均的な大きさの定義
  4-1-2 高分子鎖モデルと実在鎖
 4-2 高分子溶液の性質
  4-2-1 溶液の熱力学
  4-2-2 相変化と相平衡
 4-3 平均分子量とその測定法
  4-3-1 平均分子量と分子量分布
  4-3-2 測定方法
 参考文献
 章末問題
第5章 高分子の固体
 5-1 高分子鎖の凝集構造
 5-2 結晶性高分子と無定型高分子
  5-2-1 結晶性高分子とは
  5-2-2 無定型高分子とは
 5-3 高分子のガラス転移
  5-3-1 ゴム状態とガラス状態
  5-3-2 ガラス転移温度の解釈
  5-3-3 ガラス状態の本質
  5-3-4 ガラス転移温度を変化させるには
 5-4 高分子の結晶
  5-4-1 高分子の結晶構造の確認
  5-4-2 高分子結晶のすがた
  5-4-3 結晶化度の測定法
  5-4-4 結晶性高分子の高次構造
  5-4-5 伸び切り鎖の高次構造
  5-4-6 高分子結晶の融解-融点
 5-5 高分子の非晶
  5-5-1 非晶鎖の結晶化
  5-5-2 等温結晶化の機構と生成速度
  5-5-3 延伸による結晶化と分子配向
 5-6 高分子固体の変形
  5-6-1 応力-ひずみ曲線
  5-6-2 粘弾性とは
  5-6-3 動的粘弾性
  5-6-4 ゴム弾性
 5-7 自由体積
  5-7-1 自由体積の定義
  5-7-2 自由体積理論
  5-7-3 高分子表面のガラス転移温度と自由体積
 参考文献
 章末問題
第6章 機能性高分子
 6-1 強い高分子
  6-1-1 高強度繊維
  6-1-2 液晶高分子
  6-1-3 エンジニアリングプラスチック
  6-1-4 カーボンファイバー
  6-1-5 粘弾性力を利用する材料
 6-2 働く高分子
  6-2-1 衣料材料
  6-2-2 感光性高分子
  6-2-3 導電性高分子
  6-2-4 電池・燃料電池
  6-2-5 光学材料
  6-2-6 イオン交換樹脂
  6-2-7 高分子膜
  6-2-8 高分子凝集剤
  6-2-9 ゲルろ過と光学分割カラム
  6-2-10 高吸水性材料
  6-2-11 高分子触媒
  6-2-12 高分子微粒子
 6-3 かしこい高分子
  6-3-1 力(圧力)に応答する高分子(圧電性高分子)
  6-3-2 熱(温度変化)に対応する高分子
  6-3-3 光に応答する高分子
  6-3-4 電場に応答する高分子
 参考文献
 章末問題
第7章 生命と高分子
 7-1 生体高分子
  7-1-1 タンパク質
  7-1-2 多糖類
  7-1-3 核酸
 7-2 生体材料高分子
  7-2-1 生体分子の機能の利用
  7-2-2 生体高分子をつくる
 7-3 人工臓器
  7-3-1 抗血栓性材料
  7-3-2 人工腎臓
  7-3-3 人工心臓
  7-3-4 人工肝臓
  7-3-5 人工膵臓
 7-4 薬物送達システム
 7-5 生分解性高分子
 参考文献
 章末問題
章末問題 解答
索引
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